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地下鉄2号線が正式に上海浦東国際空港と市内を直通運行に

今年2月の春節明けに「上海地下鉄2号線が上海市内から上海浦東国際空港へ時々直通している」と書いたが、どうやら先週金曜日より、正式に上海市内と上海浦東国際空港との8両編成列車による直通運行が始まった。

上海地下鉄の公式サイトに正式に発表されており、詳しい直通列車の割合までは示されていないが、新ダイヤの運行間隔発表から推測すると、平日の朝ラッシュ時はおよそ3本に1本が市内から8両編成で浦東空港へ直通となる計画のようだ。

淞虹路駅に停車する上海浦東国際機場(空港)行き列車

また広蘭路~浦東空港間で従来の4両編成の列車が折り返し運行される見通しで、こちらは広蘭路駅で乗り継ぎとなる模様。

それ以外の時間帯はおよそ2本に1本が上海浦東国際空港と上海市内を直通し、4両編成の区間運転運行は無くなるようだ。

この理由について地下鉄サイトの説明によると、現状はまだ車両数に限りがあるため、平日の朝の時間帯は市内のラッシュ時輸送に輸送資源を集中させ、郊外区間である広蘭路より東の区間は従来の4両編成の車両でカバーするということらしい。
しかし、それ以外の時間帯については原則全線8両編成で運行し、今後新造編成が投入され次第、全ての列車を8両化していくようである。

ところでこの2号線の全線8両化開始により、気になるのは上海リニアモーターカーの行方。

まあ速度と時間という意味では、地下鉄に圧勝してはいるが、市内側の発着が龍陽路という中途半端な位置となっているため、乗り換えの不便さなど決して利用しやすい環境にあるとは言えないのがリニアである。
また、昨年に発表された上海浦東国際空港と上海虹橋国際空港を結ぶ「シャトル列車計画」も、来年2020年開業(本当に出来るのか??)ともいわれているため、ますます需要の低下が予測される。

さらに日本で本格的な長距離運行のJR東海の中央リニア線の建設が進んでいるため、上海リニアの先進性の位置付けも相対的低下は否めなく、開業後20年近く経って上海の発展の象徴としての役割は終わりそうな印象である。
まあ現行路線の延伸をして活用する選択肢も考えられなくはないが、沿線の電磁波の影響もあって反対運動がないわけではなく、またコストの面でも新幹線の比ではないことから実現性に乏しく、上海リニアは今のところ未来の展望は見えなくなっている。

こうして考えていくと、上海リニアモーターカーが廃止される日もそう遠くないのではという気もしてきている。
もし最先端のリニアが、比較的ローテクの地下鉄に淘汰されるとすれば、何とも皮肉な構図である。

先入観や固定概念は可能を不可能にする

先入観や固定概念は可能を不可能にする

 これは日本ハムに入団した大谷選手が言ってたらしい言葉。

 二刀流の挑戦や自身の野球に対する取り組みを表す言葉らしく、もちろん彼とてどこからか学んだ言葉だろうが、いい言葉である。

 初めから計算ばかりが立って未来を否定するともうそこで不可能が決定してしまうという意味である。

 まあ世の中は願えば全てが叶うほど甘くはないが、願わなければ最初から0%で不可能になり、願えば0%が0%でなくなるわけで、実現の可能性は生まれてくる。

 もちろん大人の経験則から言えば、今回の二刀流はかなり難易度が高いのは事実だが、実績がない競技を2つやりたいと言っているわけじゃなく、それなりの素質を持った彼にはそれを口にする資格はあろだろうし、その挑戦を今の時点で否定する理由は何もない。

 このことは何も大谷選手の話ばかりだけではなく、我々一般人の人生の中でも同様のことが言える。

 つまり物事を最初から先入観や固定概念を持って否定したのでは、何も前に進まないということ。

ファイターズスタジアム

ファイターズスタジアム

 特に最近の日本なんかは、ビジネスでも何でもアカデミックにルールが固定化され過ぎていて、先入観や固定観念で国が塗り固められている印象がある。

 故に安全を求めすぎて固定概念を突き破る勇気を持てない人が大勢いる。

 そこへ行くと、中国人の場合は教育が足りないのか固定概念に縛られず(というか知らないから?)、常に前向きな人が大勢いるのに驚く。

 その発展の急速な速度から、考えてから行動したのでは間に合わないのが今の中国であり、行動しながら考えるというのが今の彼らのスタイルとなっている。

 そのため失敗や周りに迷惑をかけることも多々あるが、少々の失敗にはめげないというか(反省しないというか?)、とにかく日本人から見ると驚くほどポジティブである。

 まあ日本人が持つ固定概念は今回の野球の件のように、先人たちが積み重ねてきた経験則から生まれてきたものだから、あまり軽々しく扱うことはできないが、さりとて100%縛られる必要はなく、前へ進むために突き破るための勇気をもつことは大事である。

 もちろんどこかで行き詰った時に断念する勇気を持つことも必要で、それがわかっていれば固定概念を覆す挑戦をしてみてもいいのではないかと思う。

 今回の大谷君の場合は人の2倍の活躍を目指すわけだから人の2倍苦労する可能性があり、我々が固定概念を突き破るには固定概念を作ってきた人以上の努力は必要になるのは当たり前で、突き進もうとする場合はそれなりの覚悟は必要ではある。

 そうは言ってもやはり現状に安住しているだけではいずれ誰かに抜かされ、負けてしまうので前に進む必要がある。

 だから前に進むためにも、

 「とりあえず、まずやってみる

 この心意気だけは、中国人に学んだ前向きな考え方である。
 先入観や固定概念は可能を不可能にするのである。


そもそも国家発展モデルがパクリ

 巷ではPRソングだやマスコットだのテーマ館デザインだの、万博に関する多くの事でパクリ疑惑が指摘されているが、そもそも万博を開催させようという考え方自身が、国家発展モデルのパクリのような気がする。

パクリという言葉が悪ければ模倣と言い換えてもよい。

 今回の上海万博は2年前に行なわれた北京五輪とともに中国の国家的一大プロジェクトとして位置づけられてきたことは多くの人が知るところだと思うが、五輪と万博を重要視するというその戦略こそ、東京五輪と大阪万博という日本の戦後2大イベントを倣ったものだということができる。

 「五輪と万博を機に街を整備し、かつ全国の都市間に新幹線網を張り巡らせ、港湾や空港を整備していくなど基盤を充実させ経済で世界に比肩する国家となる。」

 と、主語をつけなければ日中どちらの国の説明しているのか分からないほど、その発展モデルは酷似している。

 そして最後にはご丁寧に豊かさの象徴としてディズニーランドまで準備しようというのだから、その模倣振りは徹底している。
 
まあ中国という国が、このような戦略をとる背景には日本の戦後の経済成長に対する憧れというか嫉妬のようなものが国家首脳部にあったということは想像に難くない。

 日中間の戦争が終った時点では、両国の経済力にそれほど大した差があったはではないのに、五輪と万博を経てぐんぐん経済成長し世界の中で発言力を増していった日本に対し、大国といわれながら経済の世界では遅れを取った中国は、なんとか日本に追いついて追い越したいと考えていたに違いない。

 それゆえに、日本と同じ轍の戦略をとったのだと想像できる。

日本と同じパターンの戦略をとれば中国も同じように発展できる」そう考えたのだと思う。

 つまり国家戦略をぱくったのである。

 今回の万博の入場者数の目標7000万人が、過去最高だった大阪万博がターゲットにあることから見ても、日本の発展モデルを猛烈に意識していることが良く分かる。

 確かにこれらの戦略はほぼ当を得て、中国はまさに経済大国としての目覚しい発展を遂げつつある。

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 ただ、既に先を歩いてしまった我々日本人からみると、この日本の歩んできた経済発展の歴史は本当に良かったのかと振り返り反省し始めている部分があるので、同じ轍を進もうとしている中国に対してやはり同じように先行きの不安や成長時の歪みの不安を感じる部分はある。

 また40年前に日本が目指していた豊かさの価値観とは違う価値観が、既に世界を支配し始めており、それは上海や中国も例外ではなく、国家が戦略的に目指す豊かさとは違うものを追い求めているのが今の一般市民生活であり、そのズレが今回の入場者数の目標との差異となってそのまま現れているような気がしている。

 今回のテーマである「より良い都市 より良い生活」は、40年前の大阪万博のときであれば、まあしっくり来るものであったかもしれないが、今の時代感覚ではちょっと古臭いと感じるのは、やはり万博の存在そのものが模倣プロジェクトであるからにほかならない。

 時代を見据えた上で、きっちり練られた万博開催であったならば、このようなパクリ疑惑だらけにはならなかったであろうというのが私の推論である。

家で一人飲みをする友人

 先ほどある中国人の友人から電話がかかってきた。

 聞いたところ、家で一人で酒を飲んでいるらしい。その友人は親元に住んでいるのだが最近夜眠れないので毎晩一杯ずつ程度飲むようになったようだ。

 私のところに電話をかけてきた理由は特に無いといっていたが、どうやら酔ってさびしくなったらしい。

 電話口で話していてもどこか辛そうな雰囲気が伝わってくる。
 所詮一人で酒を飲むなどという行為は明るい状況とは言えず、しかも寝酒というにはちょっと酔いすぎている雰囲気だった。

 本人は何も言わなかったが、仕事でいろいろ苦労やプレッシャーを抱えている感じである。

 そういえば、先日医療セミナーの話の中で、中国人のストレスがものすごく増大しているとの話があった。自殺者も急増しているとのニュースも耳にした。さらに暴飲の結果と思われる路上の嘔吐物跡も増えている気がする。

 日本がオリンピックから万博まで6年かかった変化を、この国はたった2年ですり抜けようとしている。日本の3倍のスピードである。

 ビルや街、制度は急激に変えることができたとしても、社会や人間は急に変われない。急に変えようとすると、結局そのしわ寄せは人間にやってくる。やせ我慢、面子がどこまで続くか。

 こう考えて私はその友人ことを心配せずにはいられなくなった。職場も近いので近々会いに行こうと考えている。

「ほうれんそう」の基本

社会人の新人が会社に入ってまず教え込まれるのが、「ほう」「れん」「そう」の基本である。

「ほうれんそう」とは言うまでもなく「報告」「連絡」「相談」のことで、つまりまめに状況を報告せよとのことである。

 特に状況が悪いときほどこれを欠かしてはいけない。小さな変化であれ、堤防の一つの穴が堤防全体を壊してしまうこともあり早めに対処しなければ間に合わないかも知れないからである。

 つまり状況が悪いときは、何らかの手を打ってアクションを必要があり、故にその状況報告は早いほどいい。それは社員→会社だけでなく、会社→社員の方向でも同じことであり、必ずしも社員側にだけ要求されるものではない。

 会社側も不利な状況ほど社員に明確に開示しないと、いざというときに社員の協力を得られなくなるし場合によっては不信感を生む。

また客先に対しても同様のことが言え、待ち合わせ時間に遅れたり予定納期に間に合いそうも無いときずるずる報告もなく遅れてしまえば、あっという間に信頼を無くしてしまう。
 もちろん遅れないことが第一だが、事前に状況さえちゃんと報告できれば、客先にも対処のしようがあり、ドミノ倒し的な遅れの連鎖を防ぐことができるので、こちらの報告が相手の被害を最小限にくいとめることができる。

 故に自社の仕事の遅れの報告は確かに格好悪いが連絡はするべきなのである。

 こういった日本では当たり前の「ほうれんそう」の基本だが、ここ中国ではまだまだ時間観念がルーズのためあまりきちんと実行されない。

 それを強く感じるのは飛行機が遅れたときの空港係員の対応である。

 明らかにチェックイン時には遅れの状況が発生しているであろうにも係わらず、定刻表示され登場口について初めて飛行機の遅れを知り、そこで長時間待たされる。

 空港間あるいは航空会社内部の連絡がうまくいっていないのか、或いはその空港の案内がルーズなのか、或いは客が逃がさないための「意図的」なサボタージュなのかわからないが、毎度毎度同様の対応で腹が立つ。

 搭乗時に遅れの状況がわかれば、別の便に振り替えることができたかもしれないのに、搭乗口まで来てしまっていたのでは基本的にお手上げである。
 飛行機の遅れは日常茶飯事の出来事とはいえ、状況によっては泣きたくなる場合もあり、そんな時空港係員の対応ぶりには苛立ちを覚える。

 全てに通じる「ほうれんそう」、人の振り見てわが振り直せ、自分も初心に立ちかえって忘れないように気をつけたい。