Author Archives: 上海ワルツ

仙台七夕の日程の不思議

 先日の2018年8月17日は旧暦の7月7日にあたり七夕で、中国的に言うと夏の情人節つまり夏のバレンタインということになる。
 この日は、婚姻届の件数が増えたりする現象も起き、ちょっとしたイベントデーとなる。

 ところで日本で七夕といえば新暦で行われる7月7日の七夕の他に、仙台の七夕まつりが有名だがこの仙台の七夕は何故か8月7日前後に行われる。
 なぜ8月7日に行われるかについて、勝手に「旧暦」だと思い込んでいる人もいるようだが、今年の旧暦の7月7日が新暦の8月17日であったことから分かるように、仙台の七夕の8月7日は旧暦ではない。
 いわゆる月遅れの実施のために8月7日という日程が選ばれているということになる。 
                                                      
 前回「東京のお盆」についても全く同様のことを書いたが、明治5年の明治改暦によって従来の太陰太陽暦から太陽暦(グレゴリオ暦)に変更されたため、基準となる1月1日が毎年一か月以上ずれてしまうことになった。

 これにより、従来の日程のまま伝統行事を実施すると季節感が全く合わなくなってしまうので、月遅れの中暦という暦を設定し、七夕やお盆は新暦の日付の1か月遅れで実施されることになった。

 これが現在8月7日に七夕が行われる由縁である。

 しかし、一か月遅れにしたおかげで季節感的にはなんとかマッチングできたものの、やはり太陽暦上で日程を設定したが故に月の満ち欠けは無視されることになり、七夕なのに半月にならず満月や三日月の晩となってしまうのが仙台の七夕の日程である。

 まあ日本では現在でも旧暦を復興する動きはほとんどないが故に、仙台の七夕も今後も永遠に月とは無関係の日程で行われていくのかもしれないが、やはり行事の由来を考えると伝統とは言えちょっと残念ではある。


上海は東京より気圧が低いようだ

 天気予報を見ると、どうやらまた台風が上海に向かってきている。

 ここ一か月ほどで3~4個の台風がやってきており、ほぼ毎週のように台風の進路に気を配る状況が続いている。
 また台風の接近により、気圧も下がってきているようで、私の体調も何となく下降気味でテンションが上がらない。

 気になって中国の気象サイトをチェックすると、既に1000hPaを切っており、900hPa台になっているようだった。
 予想通りの低気圧状態である。

 ところで、これらの気象情報をみていて気付いたのだが、上海の過去1週間の気圧はずっと1000hPa前後を推移しており、最も高い時でも1005hPa程度で、1010hPaには届かない状況となっている。

 はて、これは低いなと思い東京の状態を調べてみると、時折1010hPaを切るときもあるが、概ね1010hPaを超える状況だった。

 ただこれは台風の影響などを含んだ短期のデータの比較なので、これを持って何かを判断することはできないと思い、さらにデータを調べてみた。
 そうすると、東京の気圧は夏場こそ月の平均気圧が1010hPaを割り込むが、総じて1010hPaを超えており、過去30年の海抜換算の年間平均気圧は1013hPaとなっていた。
 これに対して上海は、、、実は中国は、気圧のデータ自体が得にくく、気温や湿度が精いっぱいで、気圧データは探すのに苦労した。
 それでも、何とか見つけたデータによると、海抜気圧ではなく地上気圧のデータだが上海の平均気圧が1005hPa程度であることが分かった。
(上海の高度は海抜4.2mなので影響は少ないと判断する)

 つまり、東京より年間平均7~8hPaほど低いようなのである。

 たかが7~8hPaではあるが、されど気圧が低いのは事実であり気圧が低いと体調に影響する人にとっては見逃せない差である。
 まぁ医学的には低気圧による頭痛の発症などは証明されていないようだが、影響を感じている人は世の中に少なからずおり、一応頭に入れておいてもよい情報だと思われる。

 ちなみに中国の都市は、内陸部に行くほど海抜高度の高い都市が多く、例えば有名な西安などは海抜約400mで、地上平均気圧が959hPaとデータにはあったので、中くらいの台風並みの気圧の低さということになる。
 気圧の低さは高度によるものなので気圧が台風並みだからといって、暴風に悩まされることはないが、低気圧に弱い方が旅行に行かれる場合は一応注意されたほうが良いであろう。
 健康を左右する隠れた因子の気圧にはちょっと気を付けたい。

上海の聴衆は久石譲さんがお好き?

上海でコンサート情報を探っていると、やたらと久石譲さんの曲に出くわす。
出くわすというか、久石譲さんの名前を冠したコンサートが毎月のように開催される。

久石譲さんの曲のコンサート情報(掲載元

 その演奏される曲目の中心は、やはり宮崎駿監督などのスタジオジブリで製作された映画の主題曲などである。

つまりジブリアニメへの人気が久石譲さんの名前に光があたるきっかけとなっていることは否めない。

 しかしジブリ映画以外でも「菊次郎の夏」や「HANA=BI」、「キッズリターン」など北野武監督の映画の主題曲なども取り上げられていることからわかるように、ジブリアニメの付随品ではなく、久石譲さんの音楽そのものの魅力が聴衆に受け入れられているようだ。

 そこには「日本人作曲家」などといった反日的なバイアスなどは微塵もなく、音楽そのものが素直に受け入れられ、親しみやすい音楽として受け止められている感じである。

 ここは中国人たちの凄いところで、芸術やスポーツなどは国籍などに囚われず良いものを良いと褒める土壌がある。

以前このブログの「プレミア観戦天国」で書いたようにサッカー熱も同様に、自国の選手云々に関係なく国際的にレベルの高いものには素直に称賛を送る。

 まあ音楽もサッカーも自国でそれほどすごい人を輩出していなといった事情もあるのかもしれないが、良いものに自国・外国云々のこだわりはないようである。

 となりのトトロ(龍猫)や、紅の豚(紅猪)、魔女の宅急便、崖の上のポニョ、もののけ姫など、上海の聴衆はこれらの曲に耳が馴染んでおり、久石譲さんの音楽は大事にされているようである。