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ウィーン交響楽団in東方芸術中心 その1 チケット入手編

年度末の3月31日、上海にウィーン交響楽団がベートーベンチクルスを持ってくるというので聴きに行ってきた。

 ウィーン交響楽団(VSO)はあの有名なウィーンフィル(VPN)とは全く別の団体で、同じウィーン市内のコンツェルトハウスに本拠地を置く、コンサート専門のオーケストラである。
 かくいう私も、まあ上海のコンサート情報をチェックしている際に、ウィーン(中国語は「維也納」)という文字が目に入ったため一瞬VPOの方だと思い、「まじか?」と勘違いしかかったのだが、チケット代が思いのほか安く設定されていたため「ウィーン交響楽団」の方だと気が付いた。

ウィーン交響楽団の演奏会の看板

 まあVPOではないことは分かったものの、生の音楽に飢えていた私は結局そのままチケットを買った。

 4夜連続のベートーベンチクルスではあるが、流石に全公演の購入は金銭的に気が引けたので、4番と5番の組み合わせの2日目の夜の公演を買った。
 ちなみに、初日が1・2・3番、2日目が4・5番、3日目が6・7番、4日目が8・9番という組み合わせである。
 何故、2日目を買ったのかというと、まず金曜日であるのと、ベートーベンの交響曲の中では4・7・1番が最も好きで、特に4番は演奏に接する機会が極端に少ないからである。
 9曲のうちどの曲が嫌いとかそういうことは無いのだが、好きな順番は一応あり4・7・1・8・5・9・6・2・3と地元の電話番号にありそうな順番となり、(絶対にかけないでください)、7番はともかく4番と1番は演奏機会が少ないので、演奏されるコンサートを見つければ最優先でチョイスすることにしている。

 さてウィーン交響楽団だが、記憶に間違いがなければ恐らく生でこの楽団の演奏に接するのは初めてであり、VPOとやはり同じウィーンのオーストラリア放送交響楽団(ORF:現在のウィーン放送交響楽団)は聴いた記憶があるが、このオケは初めである。
 まあ初めてだからなんだということはないのだが、生涯の鑑賞記録にまた一団体加わったということになる。
(近いうちに過去の鑑賞記録を全部データ化したいとは思っている)

上海東方芸術中心外観

 さて、今回の会場は上海当方芸術中心という、上海の浦東新区にある複合文化施設となっていて、チケットはホールの公式サイトから直接買ったのだが、これが思いの外、当日焦りを生む結果となった。

 スマートフォンで登録し、直接微信支付という支払い方式でお金を払ったのだが、チケット実券は当日の現地受取りだったのである。
 当日現地に開演40分前に着いたのだが、チケットの受取場所がわからず非常に焦ったのである。

 チケット購入を知らせるショートメールにも細かい案内はなく、ただ予約番号が有るだけでチケットを買ったホームページにも細かい説明がなかった。

 建物には荷物検査だけで誰でも入れるのだが、会場にはそういった細かい張り紙や案内はなく、係員らしき人も見当たらないし、結局どこでチケットの実券を手に入れれば良いかわからなかったのである。

 どうしたものかと一時は途方に暮れてしまったのだが、長い行列が並んでいた当日券売り場の隣に、もう一つ窓口があるのを見つけ、そこへは数人しか並んでいなかったので、そこに並んでようやくそこでチケット発券機の場所を教えてもらうことが出来た。

 チケット発券機は2階レベルのホワイエに2台設置されていた。

 各機械1台につき10人ずつ程並んでおり、発券のペースは自動販売機でジュースを買う程度のスピードである。

まあ開演時間には何とか間に合いそうな印象では有ったが、余裕を持って席へたどり着きたいというこちらの気持ちを邪魔するかのようなこのシステムには、ただただ諦めるしか無かった。
事前にチケットを取りに行かなくても良いこのシステムだが、どうも余裕が無い方法で有る気がし、もう少しどうにかならないのかという気がする。
 10分近く並んでようやく自分の番になり、予約番号と携帯電話の末尾番号を入れるとチケットが発券され、何とか開演10分前に席へ向かうことが出来た。(続く)


てるみくらぶ破綻の上海への影響

  日本の中堅旅行会社である「てるみくらぶ」が破綻となって世間を騒がしている。

 まあ、被害者には申し訳ないが所詮旅行自体が遊びで、余剰金を使っての遊興であり、楽しみを奪われたり、お金が返って来ないということでは悔しいだろうが、命や生活には影響が無いことを幸いと思うほかないのだろうという気がする。

 ただ、上海に住む身としては日本の海外旅行会社の破綻というのは、上海の観光産業には多少なりとも影響があるのではないかという気がしている。
 私自身、今は全く観光業とは関係ないのだが、昔ちょっと旅行会社に絡んでいたこともあって、今回のてるみくらぶの破たんは、利用客側からの視点ではなく、運営側の視点で気になっているのである。

たかが旅行会社一社ではあるが、全体で3万6千件、人数にして8万人程度の旅行が飛んだとなれば、上海に来るはずだった観光客もそれなりの規模になるだろう。
正確な被害データなどは知る由もないが、日本人の全海外旅行者のうち中国旅行は6%程度というデータがあるので、これをもとに推測すると今回の被害者の内中国行きは4千8百人程度、そのうち1/3が上海に来る予定だったと仮定すると1600人程度が影響を受けて来れなくなったと推測する事ができる。
 1600人の需要が消えるとすると飛行機なら8~10往復分、ホテルなら200室のホテルが8棟/日程度分の稼働が飛んだことになる。
それぞれ少数のホテルや航空会社に集中していたら結構な被害額であり、営業にも影響があるだろう数字である。
まあ実際には被害は広く分散しているだろうから、見た目にはほとんど影響は分からないのかもしれないが、被害者にとっては遊び金でも受け入れ側の観光業にとっては大切な営業収入で、生活に直結するお金であるわけでもあり、ちょっとの影響でも小さくないという気がする。
 また今回の件で今後しばらくは海外旅行会社への不信感というのも生まれるだろうから、長期的な影響もありうるだろうに思う。

 もともと旅行会社という業種自体が手数料商売で、薄利多売産業であるから、どこかで歯車が狂えば今回のようなことは容易に起きる事業であり、実は破たん自体はあまり驚くことではない。

 ただ、今回影響があまりにも多くの人数に及んでおり、現地へ飛んでも泊まれないような事態が発生したというのはかなり驚いている。
 会社の破綻は仕方ないにしても、もう少し緩やかなソフトランディングは出来なかったのかなという気がするのである。

 かの会社は、本来は顧客からの前受け金に手を付けざるを得なくなった段階で手を打っていればここまでの被害者は生まなかっただろうに思うのであり、破産に至ってから経営者が記者会見で顧客のためを思ってやっていたと話しても、やはり結局は裏切りにしかならないのであろうに思うのである。

今回の件を受けて、どこかの記事で「経営者は未来永劫に続く会社や事業はありえないことを胸に刻み、会社を綺麗に畳む勇気を持つべきである」というようなこと書いてあったのをネットで読んだがまさにその通りなのである。
 諦めることもまた経営者の責任の一つなのであり、目先で従業員を解雇せざるを得ない状況が起きても、結果的にそれが一番被害の少ない方法なのかもしれないのである。

 過去の例を見てもわかるように山一も然り、シャープも然り、東芝も然り、盤石に見えた大企業も、消えたり生まれ変わらなければならない時が来るのであり、永遠は無いのである。

中国のカロリー表示は把握しにくく電卓が欠かせない

引き続きコンビニの話で恐縮だが、長年住んでいても中国の弁当のカロリー表示は非常にわかりずらい。
その第一の要因が、表示単位が日本のようにキロカロリー(kcal)ではなく、キロジュール(kj)(中国語でジュールは「焦」でkjは「千焦」)という単位を使用している点にある。

この二つの単位は互換性があり、

1Kcal=4.184kj

となるので、弁当などのカロリー表示を日本人が理解するためには表示の数字を4.184で割る必要がある。
逆に言うと、通常は日本人の感覚の4.184倍の数字で表示されているわけであり、見た瞬間はとても高カロリーな食品に見えてしまうのである。

さらに、このカロリー表示が感覚的に把握し難くなっているもう一つ要因として、総カロリー表示ではなく、単位あたりのカロリー表示となっていることが挙げられる。

どういうことかと言えば、弁当なら弁当1個分の総カロリーではなく、100gあたりXカロリー(Kj)などというように、単位当たりの表示となっており、総カロリーを知りたかったら表示されているカロリー表示に総重量をかける必要がある。
これが飲料の場合は100mlあたり何kjなどと表示されている。

この点、日本のお弁当などは一食あたりのカロリー、つまりその弁当を食べ切った場合どの程度のカロリーを摂取することになるかで表示されている。
つまりどちらかというと食べる側の立場に立って、ダイエットなど健康管理に役立つ情報として表示されているのである。

それに対して、中国側の表示はどちらかというと、その食品や飲料の質がどうであるかと言った安全情報の一部として表示されているような印象である。
これは法律規定なのか分らないが、中国特有的な表示方法という気がしており、その製品の質を同じモノサシで平等に比べるという精神が働いている。

以前も「日本人的安心感と中国人的誠意感」というタイトルで書いたが、日本はトータルでどのくらいの量や金額かという総量を重要視しているが、中国人はその質がどうかということに重点を置いているようであり、食べる側がカロリーを気にするなら自分で計算しろということのようである、

ちなみに下記の写真はコンビニで買ったサンドウィッチの製品表示であるが熱量は、1011kj、質量が115gのため、キロカロリーに直すと277Kcalという結果となる。

1011kj÷4.184×115÷100≒277.9kal

上海コンビニのサンドウィッチの成分表示

上海コンビニのサンドウィッチの成分表示

同様に下記は日系のキリンのファイアーというミルクコーヒーの表示だが、これをやはり日本風に総量計算すると187kj、440mlなので
187kj÷4.184×440÷100≒196.6kal
となる。

上海キリン・ファイヤーの成分表示

上海キリン・ファイヤーの成分表示

さらに下記はおにぎりだが、鶏肉の大型おにぎりで、同様に総量計算すると917kj、185gなので、
917kj÷4.184×185÷100≒405.5kal
となる。

上海コンビニのおにぎりの成分表示

上海コンビニのおにぎりの成分表示

このように日本的な総カロリーを知りたかったら、電卓を用意してせっせと計算しないといけないわけで、中国でダイエットをしようとする日本人には結構面倒くさい環境となっている。

こうやって考えると中国人たちはまだ割とダイエットに対する要求がそれほど高くないということもでき、それ故に総量表示の要求が高くないのかもしれない。

ところでこんなことを考えるうちに、毎回の計算が面倒になったので、自分でカロリー換算フォームを作ってみた。
まだちゃんとテストはしていないが、順調なら専用ページを作って公開する予定である。

皆さんにも よろしければご活用いただきたいのでしばしお待ちを。

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