Category Archives: 上海の街の風景

肥満が増えている印象の上海の街

 ここのところ上海の街を出歩いていると、非常に肥満体の方が増えたように思う。

 私自身も体形についてはあまり他人のことを言えた義理ではないのだが、そんな私から見ても以前に比べ、肥満体の人が非常に増えている印象なのである。
 私が上海に来たころにも、太った人はそれなりにいたが、どちらかというと中年のビールっ腹が主といった印象で、若い人に極度な肥満は滅多にみられなかった。

 しかし最近は体全体がずんぐり太っていて、歩くのでさえ苦しそうなレベルの肥満の人も少なくなく、昔テレビで見たアメリカの肥満者のような印象になってきている。

 先日このような印象を知り合いに漏らしたところ、ファーストフードなどの食生活の変化が要因として背景にあるのではないかと推測していた。

 さらに最近考えられる要因として、飲食店のデリバリーサービスも充実してきており、スマホから注文するだけで届けてくれるので、わざわざ街に出なくても食事が摂れる生活が可能になっている。

 こういった社会生活が便利になった結果、若者たちの栄養過多と運動不足を同時に引き起こし、肥満へ繋がっているのだと推測される。

 この現象が、上海の街だけなのか地方も同様なのかは、最近あまり地方に行っていないので実態はわからないが、デリバリーサービスが地方を網羅しているようであれば、同様の事態が発生している可能性は高い。

 スマホなどIT機器によって、世の中便利にはなってきているが、一方でそれはものぐさを助長している面もあり、健康という面では自分の身は自分守らなければならなくなってきてしまっている。


現金を持ち歩かなくなった上海の中国人たち

数年前から中国での電子決済の普及により、路上の露店までが電子決済で売買を行っている状況は、ニュースなどを通じて日本にも伝わっていると思うが、その反動というか必然で、現金を持ち歩く人たちが非常に少なくなっている。
 かくいう私もこちらで生活しているので、現金よりスマホでの決済がかなり増えているが、やはり最低限の予備として100元札を1~2枚は財布に備えるようにしている。

 しかし、こちらの人々はとことん楽天家なのか、ほとんど現金を持たずに行動している人にも時々出くわす。
 先日もある場所で、現金かカード(デビッドカード)しか支払いを受け付けませんという場所があり、支払いができずに困っていた人を見かけた。

 日本だと原宿あたりでスカウトでもやってそうな派手目のスーツを着た男性2人組で、電子決済しかできないと聞いて非常に困っていた。
 ポケットを探って小銭入れを取り出したが、あったのは数元の硬貨だけだったようだ。

 しかも、どうやらキャッシュカードすら持って来ていないらしく、近くのATMの場所をいったん訊きかけたが、行っても意味のないことに気づいたらしい。
 で、その人たちはどうしたかというと、その場にいた別のお客に交渉を始めた。
 
どういうことかというと、電子マネーでお金を送るから現金と交換してくださいと頼み始めたのである。

実はこれ、以前からあった光景で、バスの公共交通カード(チャージ式プリペイドカード)の残高がゼロになっていたのに気づかずバスに乗ったり、小銭を持たずにバスに乗った人が、小銭をくださいと電子マネーと交換を要望して声をかけてくることがたまにある。

私はこれに応じることはほとんどないが、結構見かける光景である。

結局その2人組の男性は、近くにいた女性に100元札と交換してもらい、支払いを完了することができたようである。

とは言えその女性も、唯一の100元札だったようであり、やはり現金の持ち歩き額は総じて減っているのが現状らしい。
今後、さらに電子決済社会が浸透するにつれ、ますます現金の持ち歩きがなくなりそうな中国の街の現状である。

運行情報より広告が大事な上海の地下鉄

 上海生活が長くなってきたので、当たり前の風景として見ていたが、上海の地下鉄の構内設備は、乗客への情報伝達より商業主義的性格が先に立っていることに気がついた。
 例えば下記のホームの列車接近表示である。

上海地下鉄の列車情報モニター

 天井から吊るされる大型モニターの画面の内、4分の1程度の幅に運行情報が掲載されており、次発、次々発までの待ち時間が表示されているが、残りの4分の3は、CMなどPR映像に使われてしまっている。
 故に、モニターからちょっと離れてしまうとCM情報ばかりが目に入り、肝心の運行情報は目に入ってこなく、字が小さすぎるため読み取れない。

上海地下鉄のホーム

 これでは情報掲示として使い勝手が悪くあまり役に立っているとは言えない。
 広告のついでに情報が載せられているといった印象だ。

 日本だとこのポジションは列車情報オンリーで広告は非常に少ないのではないかと言う気がする。

 ただまぁ、このホームのモニターは運行情報が載っているだけまだマシで、車両内に設置されているモニターなどは広告オンリーで、安全啓蒙の映像なども流れているが、その列車が今どこの駅を走っているかなどの、乗客向けの情報案内などは一切ない。

上海地下鉄車両内の液晶モニター

 運行位置などは、別のLEDライト式の表示板が用意されているが、これは設置場所が悪くて見にくい上に、駅名の字が小さすぎて読みにくかったりしてとても使い勝手が良いとは言えない。

上海地下鉄車両内の運行情報板

 やはりCM情報が流れる液晶などに、運行情報を流すのが親切であるが、その位置は広告オンリーなのである。

 このあたり、最近の日本の首都圏の近郊列車は概ね、車内に情報提供液晶パネルが設置されるようになっており、乗換案内まで丁寧に表示してくれる
もちろん広告も表示されるが、基本的には運行情報が主である。

ちなみに以前、寧波の地下鉄に乗ったことがあるが、寧波の場合は面積的に広告を占める割合が多くはあるものの、一応停車駅の情報案内などが考慮されていた。

寧波の地下鉄車両内の液晶モニター

 どうやら上海の地下鉄だけ取り残されているようである。
 上海の街も万博などを経てITテクノロジーなどは進化したはずだが、どうもまだ細かいところに目が行き届かず中国の中でも取り残されているのが現状のようである。

 スマホで改札通過より、こちらの方が先ではないかと思うのだが。