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朱家角へのバスルートが大幅に再編された

 昨年末の12月に上海軌道交通17号線が開通し、上海市内から青浦区や朱家角に鉄道で行けるようになった。
 これはこれで非常に便利になったのだが、並行するバス路線も見直しが行われ再編されたようで、古いガイドブックなどを見て行動しようとする人は注意する必要がある。

上海軌道交通17号線

 まず一つは上朱線と呼ばれていた上海南駅から朱家角に行くルートのバスであるが、この路線は今回の改定で青浦区の中心部で打ち切られることになってしまい、名称が上青線となり、朱家角まで行かなくなってしまった。

 新しい終点は17号線の漕盈路駅に隣接するバスターミナルのようである。

従って、どうしてもここから朱家角に行きたければ、ここで17号線に乗り換えて行くことになる。

さらにもう一つ、地下鉄2号線の徐涇東駅から朱家角へ向かう直通バスの朱徐線も、匯金路というバスターミナルを境に、青浦19路と青浦20路という路線に分割されてしまった。

なくなった朱徐線(2011年撮影)

もちろん乗り継げば朱家角までたどり着けないこともないのだが、余程ローカルウォッチをしたい人でなければ、やはり新しく出来た17号線を利用すべきかと思われる。
但し、運賃はそれぞれ1元のようだから、17号線よりも安く行ける。(17号線だと6元)

 で、生き残ったバスルートとしては、人民広場近くの普安路からの高速バス、延安路を走る71路の終点の申昆路枢紐站で乗り換える滬朱専線、そして松江からの松朱線というバスになる。

普安路から朱家角への高速バス(2009年撮影)

 まあ素直に現地の観光だけを楽しむなら、17号線で行くのがベストだが、地下区間も少なく、途中の日常の街の風景も含めて楽しみたいならバスでの移動もまた乙なので是非お試しあれ。

朱家角の観光船

朱家角の観光船(2011年撮影)


ピーチ航空の上海発便に搭乗 その1 (搭乗編)

もう何か月も経ってしまったが、実はかのピーチ航空の上海乗り入れ初日に、上海側の始発便に乗って一時帰国してきた。
就航のニュースを聞きつけて、就航記念チケットがでるというので、すぐにネットでサイトを探してそのまま購入してしまったのである。

往復で732元(諸費税込み)という超格安だった!
これは恐らく私の上海滞在史上最安値の一時帰国チケットである。

そのかわり運航時間帯は上海浦東国際空港発がなんと深夜01:25発、羽田着が04:55というとんでもない時間帯である。

出発当日は、深夜発ではあったが、夕方に仮眠するほど余裕もないので結局21時には上海浦東国際空港についてしまい、チェックイン開始を待つことになった。
インフォメーションボードで確認すると受付開始22時50分とある。

チェックイン開始まで時間を持て余すことに関してはもともと想定内だったので覚悟はできていたのだが、空港内は予想外に混んでいた。

上海浦東国際空港の夜の中国人ツアー客の列

 深夜便でタイなど東南アジアへ行く利用客がぞくぞくと空港に到着しており、空港は非常に賑わっており、しかもレストランは夜間のため続々と閉店準備に向かっている状況で、ゆっくり過ごす場所が不足していた。

 実はリニアと地下鉄駅のエリアまで行けば、もう少し食べるところはあるのだが、空港のセキュリティチェックが厳しくなっていて、出入りが結構面倒臭く、結局その場からほとんど動かず時間を待つことにした。

今回受付はT2のHカウンターで、受付の案内の表示はまだ出ていなかったが、PEACHの文字が沢山書かれているボードを見つけた。

PEACHのロゴのボード

どうやら就航初日のセレモニー準備らしき様子である。

そばを見るとやはりチェックイン開始を待っているような上海人の母娘を見つけ、話しかけたところ、同様に安いチケットを見つけたので日本に行くことにしたのだという。

待ち時間中、一つ心配だったのは、チケット予約の旅程書には自動チェックイン機を使用してチェックインしてくれと書いてあったのだが、浦東空港にはピーチ航空のチェックインが出来るようなチェックイン機はなかったのである。

チェックイン開始1時間前くらいから、ようやく関係者らしき人々がちらつき始めたので、上記の件を関係者に質問してみたところ、日本向けの資料を丸翻訳した結果のチェックミスのようで、、「修正します」と謝られてしまった。

チェックイン準備が始まったカウンター

 まあ就航初日故のミスであり、この程度は仕方ないであろう。

 さて今回初便ということでセレモニーが行われ、航空会社の社長のあいさつの後、次々とチェックインが始まった。

チェックイン開始前のセレモニーの様子

 手続きそのものは普通の航空会社と同じだが、やや厳しかったのは荷物の重量チェックだった。

 実はピーチ航空の場合、委託荷物をゼロにすることが可能で、、というか委託荷物は有料オプション扱いであり、手荷物が規定重量を超えると委託しなければならないので、手荷物の重さチェックがあったのである。

 規定だと、機内手荷物は10キロ以内で(大きさ制限も)あり、今回は上海発便に対して委託荷物のオプションをつけなかった(日本発便は20キロだけ付けた)ので、機内荷物だけで規定重量内に収める必要があった。

ピーチ航空の手荷物チェックツール

 仕事上、どうしたってノートパソコンやそのバッテリーケーブルは必須なので、これだけでまず5キロになってしまう。
 さらに僅かの着替えを詰め込むとあっという間に10キロギリギリとなった。
(実はこのチェックの為にわざわざ新しい体重計を買った)

 と、このように私は苦労して重量調整して持ち込んだが、ほかの中国人客たちは結構気軽に大きなスーツケースを持ち込んでおり、事前に事情を把握しておらずその場でオプション追加しているお客を沢山見かけた。

 さて出国手続きを経て、ようやくゲート前まで行くと、再びセレモニーがあってようやく搭乗である。

搭乗直前のピーチ航空社長の挨拶の様子

 搭乗時に、ピーチ名物らしき?社員たちとのハイタッチでの乗り込みは照れたが、夜中ということで乗客もナチュラルハイとなっており、ノリは悪くなかった。
 航空機に乗り込んでからも、CAたちの独特のテンションの高さ故なのか、他の航空機にはない雰囲気が漂っていた。(続く

地下鉄1号線の人民広場駅を4週間も閉鎖するもう一つの理由の推測

 上海地下鉄1号線と8号線の人民広場駅が、改造工事のため春節前の1月17日から2月10日までの約4週間も閉鎖している。
 まあ春節によって利用者が減る期間とは言え、上海の中心部ともいえるターミナル駅で4週間もの期間、駅を閉鎖するというのはかなり異常な事態だという気がする。
 これが日本だとほとんど利用客に影響がないように、夜中の突貫工事や仮設ルートの設置などによって、駅の機能停止がほとんど発生しないように配慮して工事が行われる。
 もし影響があるとしても、終電前とか始発後の数時間だけで切替工事をやってしまう場合がほとんどである。

 そこを中国は4週間も駅を閉鎖するとはなんと大胆な対応かという気がする。

 果たして利用客を排除してまで実際どんな工事が行われるのかと情報を確認したところ、どうやら混雑緩和を狙ってエスカレータの増設工事が行われるとのこと。
 1号線のホームには、従前階段だけの部分が2か所あったが、ここに上下の各エスカレーターを設置し、乗客の移動効率を高めるということのようだ。
 併せて障碍者用のエレベータも設置され、バリアフリー的な機能も高めるとみられる。

 8号線についても同様で、中央部の階段を一か所取っ払い、エスカレータ2基と階段を組み合わせた階段口を2か所に分割設置することになるようだ。
 これにより、階段での上り下りの移動効率がアップするとともに、並行する1号線と8号線の階段口の数が4か所ずつと揃うことにより、乗り換え客の導線が乱れず整い、移動効率がアップするのではと推測される。
 このように、確かにかなり規模の大きな改造であり、人を排して実施した方が効率良いのは理解できるのだが、恐らく日本の鉄道運営事業者ならもっと長期間をかけて段階的に取り組む工事のような気がする内容である。

 では何故わざわざ4週間も駅を閉鎖して集中して行うのか?

混雑する人民広場駅

 それが中国式発想だからと言ってしまえばそれまでなのだが、私はもう一つ理由があるような気がしている。
 それは、利用客に対して地下鉄ネットワーク全体の活用を促進することによる混雑緩和の狙いである。

 上海市民に限らないと思うが、交通利用客というのはなかなか保守的で、私のような好奇心旺盛な人間でなければ、新しい路線ができたとてなかなか利用パターンを変えず、知っているルートで行動しようとするのが常である。

 つまり、新しい路線を活用したほうが断然速く行動できるのにもかかわらず、使い慣れた人民広場駅経由で乗り換えて目的地に向かおうとする人がかなりいるのである。
 迷子になりたくないのか、新しい路線に乗って新しい駅で乗り換えることを避け保守的に旧知のルートを選択する。

 実は私の同僚にもこのような傾向が見て取れ、数年前に人民広場駅を経由せずとも会社に通勤できるルートが出来たにも関わらず、従来のルートにこだわって通勤ルートを全く変えようとしなかったのである。
 結果、新しい路線を全く覚えず、市内への出張も人民広場駅起点のパターンから離れず行動していた。
 まぁこの同僚に限らず、恐らくこういう人は非常に多いと思われ、新路線が出来て人民広場駅を回避するルートができても、結局は人民広場駅を利用するため混雑緩和にあまり寄与しなかったようだ。
 そこへ今回の4週間の閉鎖であり、今まで乗換えに利用していた人は強制的に別のルートを探さざるを得ないことになった。
 実は今回の長期の工事は、ここにもう一つの狙いがあったのではないかと推測している。

 つまり、強制的に人民広場駅以外の乗り換えルートを利用してもらうことにより、そのルートを覚えてもらい、人民広場駅における乗り換え客の低減を狙ったのではないかと推測されるのである。
 今まで人民広場駅ばかりを使っていた利用客が、別のルートを通ったほうが早く目的地に到着することを覚えれば、今後はそのルートに定着する可能性が高いのである。
 このように古参の1号線と2号線を利用した行動という思考パターンから抜け出して、ネットワーク全体を活用してもらうために、敢えて駅を閉鎖して短期集中工事という選択をしたのではないかという気がするのである。
 要するに、今回の工事はエスカレータ設置による機能アップとネットワークへの利用客の分散という一石二鳥を狙った人民広場駅の混雑緩和策が今回の工事閉鎖なのではないかという気がするのだが、果たしてどうだろうか?