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上海のローカル歯科で親知らずを抜く その1

昨年の秋くらいだったろうか、奥歯や顔のあちこちに痛みが走るようになっていて、仕事上の思考能力に影響を与えるようになっていた。
歯の付け根などに痛みがあったので、歯槽膿漏や歯肉炎の類なのはわかったので、薬と薬用歯磨きなどで何とかごまかしごまかし凌いでいた。

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当初は夜も眠れないほどの痛みが走ることもあり、痛みのひどいときは件のロキソニンで痛みを抑え乗り切っていた。

なるべく医者にはかかりたくない一心で、薬を根気よく飲み続けた結果、年明けには痛みはだいぶ和らぎかなり改善する状況になってきてはいた。
いつも薬を買いに行く薬局にも、「なかなか治らないねー」、と言われつつも改善はしてるからと言って薬を買い続けていた。

ところがである。

前回、副鼻腔炎の件でも書いたが、今月4月2日の寒い日での服装の失敗で体調を崩してしまったのである。

その結果、抵抗力が落ち、頭痛や副鼻腔炎とともに歯の周りの炎症も再発し、つらい痛みに襲われた。
その結構な痛みにとうとうギブアップし、歯は根治させなければ行けないと思い、親知らずの治療に関するネット情報などを調べ始めた。

それらの情報を総合すると、恐らく自分の「親知らず」は横倒しになっている状態と見られ、周りの歯に悪影響を与えている状態なので、抜いてしまうのがベストだという判断になった。
歯を抜くのを決めた配位が、その時点で一時帰国が決まっていたので帰国時に日本抜いてしまうことも考えたが、術後の抜糸までの期間に足りないことから、上海市内での抜歯を模索することにした。

SNS上で上海の歯科の情報を募ったところ、日系病院や上海の病院が集まり、第9病院が良いだの推薦があった。

ただ、これらは実際に利用したという話があまりなく、結局はある友人が利用したことのあるというローカルの私設歯科医院に行くことにした。
その友人情報によると、日本語が通じて、優しい先生とのこと。

調べてみると、一応ホームページが見つかり、予約機能もあるのだが、機能しているのかはちょっと怪しかった。

まあダメ元で、ネット上から予約を入れつつ帰国直前の日に医院に行ってみた。

地図と住所を頼りに行ってみると、幹線道路沿いの商業棟ビルの端から2階に上がるような立地条件の病院で、入り口の階段口にコピー業者が業務をやっているようなどローカルな環境だった。

ここに本当に歯医者があるのかと若干不安を感じながら、階段があがるとちゃんと受付があった。

ロビーに入った瞬間には受付には誰もいなかったが、慌てて看護婦さんが戻ってきて対応してくれた。
結局、案の定ネットからの予約は成立しておらず、その日は予約でいっぱいということで、改めて予約をとって訪れることになった。

そして一時帰国から戻ったあとに、改めて診察を受けに伺った。
診てくれたのはベテランの中国人女性の歯医者さんだったが、日本語が流暢で物腰の柔らかい方だった。

事前に親知らずの件は伝えてあったので、先生はちょっと口の中を確認すると、すぐにレントゲン撮影を指示された。

すぐに私は看護婦さんに連れられて3階のレントゲン室に連れて行かれ撮影した。
歯専用のレントゲン設備らしく、視力検査のような台に顎を乗せて、歯の写真を撮られたのである。

で改めて2階の診察室に戻り、撮ったばかりの写真を確認すると、レントゲン写真に写っていた私の親知らずは見事に横倒しになっていた。
そればかりか隣の歯(7番)にも寄りかかっていて、接触部が虫歯のような状態になっているとのこと。

結局やはり抜歯しましょうとなった。

その日のうちに抜歯という話もあったが、抜歯には力が必要なので、男性の専門医を呼ぶということになり、その場で電話をしたが繋がらなかったので改めてということになった。

結局その日の診察はそれで終わりで、翌週の午後を予約し、帰り際に抜歯の前日から飲んでほしいという抗生物質と痛み止めをもらい精算した。
 130元の費用だった。

ちなみに抜歯の日は大体いくら掛かるのかをその場で尋ねたところ、7番の歯のこともあり本来1500元くらいかかるが、安くしておくので麻酔代50元と合わせて1050元くらいとのこと。

歯医者で値段交渉や値引きが可能のような口ぶりにちょと驚いたが、まあそれが実際安いのか高いのかわからなかったが、事前リサーチからすると金額は想定内であり費用目安が分かったことに安心した。

さあいよいよ翌週は抜歯である。(つづく)


世界一長寿の香港は医療体制の賜物

 日本が世界一の長寿国かとずっと思っていたら、最近は香港に抜かれたらしい。

 まあ日本が長生きでなくなったというより香港が伸びたというのが正解のようだ。

 日本の場合は、行方不明老人問題や寝たきり介護、高額医療費を使っての無理やりの延命治療など多少下駄を履いて寿命を延ばしていた面もあり、最近その下駄がバレて平均寿命の面で伸び悩んだ面があるのかもしれない。

 それにしても香港の世界一の伸びは驚きで、間もなく女性の平均寿命が90歳に達する可能性さえあるという。

香港の高層住宅

香港の高層住宅

 これが「最高」ではなく「平均」であるということに驚きがあり、もちろん平均でであるからには、それ以上の人がゴロゴロいて、平均は中心(重心)であるということになる。

 まあ、日本のように衛生面で非常に気を使って、大気が綺麗な場所なら納得できるのだが、香港の街はお世辞にも綺麗な場所とは言えないし、家賃の高さから住環境としてはとても住みやすい場所とは言えない。

 私も何度も香港には行ったが、一部の高級マンションや高級ホテル以外は、とても住み心地が良いとは言えず、住みたいとは思わないのである。

 それにも関わらず長寿世界一に達している。

 まあこの長寿の理由は、恐らく街が密集しているが故の高度な医療がすぐ手に届く場所にあるからに他ならないであろう。

 当然のことながら病気で倒れても救急車がすぐ駆けつけてくれたなら、救命率は自ずと上がる。

 しかも、西洋式のきちんちした衛生観念で管理された、西洋式の医療を受けていればやはり体は十分ケアされるし、本当に正しい判断なのかどうか分からない個人の自己診断やまやかしの民間療法を排除できる医療環境があれば、やはり健康の管理がきちんと正しく行われる。

 結局そういった医療体制の積み重ねが、長寿世界一というのが現代の現実のようで、「○○の長寿の秘訣」や「住環境の快適さ」など、本来長寿や健康に関係ありそうな生活環境要素をさらに上回って長寿世界一たらしめているのが香港の医療体制のような気がする。

 結局現代の西洋医学は長寿の秘訣を上回っているのが現実ということのようだ。


都市化が生む中国の長寿

 クリスマスというのは言うまでもなくキリストの誕生日ということになっているが、まあ現代ではそんな宗教的な意味合いを忘れて単に季節イベントになっている場合が多いような気がする。

 誕生日と言えば、先々月だったか中国の長寿都市ランキングという記事を目にした記憶がある。

 それによれば長寿都市はたしか1位香港、2位北京、3位上海、4位青島、5位大連のようだった気がしており、大都市が軒並み上位を占め、しかも外国人が多い都市が並んでいる。
 具体的には香港が80歳以上と頭抜けており、それ以外は70歳前後、TOP10より下は60歳台前半まで落ちてしまい、かなり差があったと記憶している。

写真はイメージ

写真はイメージ

 これらを見て各上位都市に特有の長寿法があるんだと述べる者もいるが、この上位都市の共通点を考えればそれは明らかに根拠を得ていない間違いであることが分かる。

 これらの都市の共通点は、大都市であり外国人が多く外国人のための高度な西洋医学の医療設備、医療体制が整っていて、その派生で高度な医療環境が集まっている場所と言える。

 まあ具体的な数字データなどは持ち合わせていないため、あくまでも推測の範囲でしかないが、病院の衛生水準や医薬品基準などが駐在する外国人の要求によって引き上げられれば、自ずと市中の一般病院にもその影響が波及していくのも明らかであろう。

 また市民レベルの医療知識も同様に普及が行われれば、レストランなどの衛生改善が行われ、健康を阻害する要因が取り除かれるであろうことは想像に難くなく、外国の影響を受ない地方都市より衛生状況が遥かに良くなるのは当然のことなのである。
 こういった点が長寿上位都市とそうでない都市を分ける要因となっていると推測できる。

 また都市化は高齢者が自立した生活を送れるという社会的生活環境要因も作りだし、それが長寿化をもたらしているとも言える。

 例えば都市化による核家族化というのは、若者世代だけではなく高齢者世帯にも同様のことが言えるわけで、子供世代が独立した後の高齢者は子供に依存することなく生活をする必要があり、その自立した生活が高齢者の生活意識を保ち長寿をもたらしていると推測できるのである。

 もちろん、それを支える都市的環境、例えば定期的な健康診断体制だったり、地下鉄やバスなどの便利な公共交通網、さらには日用品のデリバリサービスなどが高齢者でも自立した生活ができる環境があって初めての自立であり、やはりこれらは都市化が生んだ賜物でしかなく地方都市ではなかなか全てが成立することは難しく、高齢者の自立は容易でない。

 無論、高齢者世帯の自立は長寿化と同時に孤独死などの表裏一体の社会問題ももたらす可能性があるわけで、長寿ばかりを喜んではいられない面はある。

 いずれにしろ、同じ国の中で上記のようにTOP5の都市とそれ以外の都市の平均寿命の差が10歳近くもあることは、長寿と都市環境の関係を考える上で非常に分かりやすい状況にあり、是非詳しい研究分析が待たれるところである。