Monthly Archives: 6月 2008

進化しない中国の鉄道環境

上海駅の外観

上海駅の外観

昨年から中国版新幹線が走り出すなどして、高速化時代を迎えた中国鉄道であるが、列車はどんどん高速化するものの、乗車に関する手続きなどは相変わらず旧態依然のままである。上海市内にも切符の販売所は増えたものの、オンシーズンには未だに長い行列に並ばなければ切符は買うことは難しいし、その行列にも次々と割り込みが入ったりする。また、乗車前には2時間前から駅構内に入ることが出来るが、待合室待機を必要とし、発車15分前にようやく一斉にホームに入ることができる。飛行機の待ち時間と同じでこの時間が結構ネックで無駄である。

上海駅の待合室

上海駅の待合室

その2時間前という時間の制限ですら待ちきれないで駅の外で発車時刻を待つ乗客が大勢いる。中には次の日の列車を待つために駅前で徹夜したり宿泊する人も少なくない。日本でも地方に行くと待合室での列車の発車時刻待ちという風景は時々見かけるが、駅前にあんなに大勢待機している姿はまず見ない。

どうしてこんなに差があるのだろうか?列車は進化しているのにそれをとりまく鉄道環境が進化していないことに違和感を感じる。

上海駅のCRH

上海駅のCRH

いくつか理由があろうと思うが、まず決定的な違いは人口に対する鉄道の少なさである。昔の中国は同じ国内でも自由に移動がてきなかったらしいが、いまは仕事を求めて大勢の人が鉄道を利用するようになった。しかし、中国の鉄道はその国土、広さに比例するほど路線は多くない。大きな幹線のごく限られた地域にしか走っていないのである。具体的なデータはないが国土面積に対する鉄道路線延長は日本に比べるとかなり低いものになると思われる。それが証拠に春節時期における輸送のうち、鉄道が担う割合は一桁であるという。中国の列車はほぼ全席指定であり、たまに自由席を何故販売しないのかと考えたこともあるが、自由席を作ってしまうと人があふれ過ぎてしまうということであろう。したがって競争にあぶれた人がバスを利用するか駅前で次の列車を待つということになる。

 またもう一つの大きな違いに、切符販売窓口数の違いもあるのではないかと思う。上海でも市内に販売所はあるが数が少ないため、やはり駅で直接買うケースは増えてくる。駅で並んで買ったときに当日の切符がなければ次の日まで待つという状況が発生し、駅前で過ごして待つという状況が発生してしまうのではないかと思う。
 

 日本の場合、地方のJRのかなり小さな駅に行っても「緑の窓口」があるし、都内の山手線などにはほぼどの駅にも「緑の窓口」があり指定券や切符を買うことができる。都市内鉄道と都市間鉄道が同居しているのが日本であり、それが分離しているのが中国である。また日本は旅行代理店に発券機が置いてあり、かなりいろんな手段で切符を手に入れることが出来るので、ターミナル駅にがたどり着く前に切符を手に入れられるし、売り切れも把握できる。しかし、残念ながら現在の中国はそういう環境になっていない。旅行代理店でさえ切符を駅や販売所に買いに出向いているのが実情のようだ。これがどういった影響を与えているかというと、切符の取得に確実性がないため、早期の旅行計画を立てにくいということになる。結局手配が確実なバスに人が流れてしまう。
 日本から来る方から鉄道の切符についてたまに相談を受けるが、なかなか気の利いた答えを返してあげられないのが実情である。

 列車の車両が進化して高速化しても、こういった周辺の環境や路線の増強など輸送力そのものが改善されない限り、鉄道は単に運が良かった人の乗りものでしかなく、今の状況のままでは中国の交通事情を改善するような大きな力になっていかないと思われる。
そういう意味で、現在の中国の新幹線は、他の中国の色々なものと同じように、今のところパイオニアとしてのアドバルーンでしかなく、大動脈として欠かせないものとなっている日本の新幹線とその意味を同列に語ることはできない。
 新幹線が本当に中国の交通事情を変える力になるかどうかは実はこれから次第なのである。

追悼 レイモンルフェーブル パリ香る人生の音楽

昨日、ちょっと悲しいニュースが伝わった
作曲家でピアニストのレイモンルフェーヴェルさんが亡くなった。
私は彼の表現するパリの音楽がとても大好きで、私が持つパリのイメージそのものである。

パリの持つ喜びも悲しみも、華やかさも悲しさも彼の音楽の中に包含されている。
それゆえ、音楽の種類は違うが、音楽の中に常に光と影を持っていたモーツァルトとも重なる部分があるように思う。

 都会を表現する音楽の特徴故なのかもしれない。

 実は私が日本でブライダルの仕事していたとき、彼の曲はよく使わせていただいた。

客席インタビューなど、新郎新婦の友人や親戚に本人たちのことを語ってもらうときにBGMでかけておくと非常にしっくり来る。
 友人や親戚の語る新郎新婦の話というのは、新郎新婦の歴史であり人生そのもので、光と影が必ずそこにあるのだが、そういう歴史の重みを感じながら結婚式的な上品さというか華やかさなどを失わせないのが彼の音楽だった。
                        

 私の特にお気に入りは「パリの空の下」というタイトルのアルバムにあった「詩人の魂」という曲。この曲を聴くと風景が華やぐ。
 街に出れば街が華やいで見える。
 特に桜が満開の時期にこの曲を聞きながら桜並木を歩くともう最高で、「幸せ!」を感じる。
 なので結婚式の幸せな二人を包み込むには最高でした。

(下記で視聴できるようです)
http://item.rakuten.co.jp/book/3821921

こんな曲を作り出した彼のような作曲家が亡くなってしまったことは非常に残念だが、彼の音楽は永遠に語り継がれるはず、というか私が生きている限り語りついていきたい名作曲家の一人なのである。

ご冥福をお祈りいたします。

      上海ワルツ

中山公園でスパイシーなカレーライス MasterCurry

中華料理のローカルのお店のメニューにもカレー料理は良くあるのだが、日本人が納得するようなカレーは少ない。日本のカレーライスと別物だと諦めえてしまえば、極端に不味いとも思わないのだがやはり日本のカレーライスが時々食べたくなる。
日本にいたときは一人暮らしで自炊だったにも関わらず最低月に2回は鍋一杯にカレーを作っていた。上海にはあの有名な大手チェーンも進出してきており、私も良く通うのだが、カレー好きとしてはやはり時々別の刺激を求めたくなる。

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 そこで見つけたのが龍之夢ショッピングセンターの中にあるこのMasterCurry。龍之夢の中のエスカレーター空間の踊り場のような位置にあるのでちょっと見つけずらかったのだが、4階から7階に向かうロングエスカレーターの途中から見えた6階のお店に、7階から階段を駆け下りそのまま飛び込んでしまった。
 店の雰囲気は高級な喫茶店か西欧料理のような雰囲気。店の周囲がガラス張りなので、外からも内からもよく見えてしまう。

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メニューは、日本人向けというより中国人に向けたようなカレーメニュー。カツカレーなどもあった気がするが、ここは王道のビーフカレーを注文。辛さも3段階で選べて中辣を頼んでみた。

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 で、出てきたのが写真のカレーである。正直言えばライスは若干硬めで量が少なく不満が残ったが、ルーは刺激的でおいしかった。非常にスパイシーかつ果物(恐らくリンゴ?)系の味が溶け込んでいてジューシーさも残している。 辛味の刺激が強く味の細かい部分まで掴みきれなかったが、味には結構満足した。上海でのカレーレパートリーの一つに加えても良いお店であるので、機会を見つけてまた通いたい。
 ところで時々疑問なのだがカレー店にはコーンポタージュのスープがつく場合が多い。西洋的なイメージでくくられているせいであろうか?ちょっと不思議である。

MasterCurry 魔厨 卡利 専業咖哩工房
上海市長寧路1018号中山公園龍之夢中心6F紅藍中庭間
021-6211-3230
営業時間AM10:00-PM10:00