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チョンキンマンションン(重慶大厦)に泊まってみた

 今回の香港訪問は実は私用だったため、コストを出来るだけ抑えようと行動したのだが、その中で一番頭を痛めたのが宿泊費だった。

 何しろ香港はホテル代が高い。

 私が思うに世界で一番ホテル代が高い街ではないかという気がする。

 香港はご存じの通り山が多くて土地が狭いため、不動産関連は東京の都心に負けないくらいべらぼうに高く それ故にある意味面積貸し商売となるホテルも異常に高い。

 そんな土地柄にも関わらず、香港にはアジアや世界中からパックパッカーのような貧乏旅行者が数多く集まる。

 そんな人達はどこへ泊まるのかと言えば、ゲストハウスと言われる簡易宿泊施設であり、そんなゲストハウスが沢山集まっているのが、かのチョンキンマンション(重慶大厦)である。

 まあこのチョンキンマンションは、このような貧乏旅行者が多いため、治安の面で必ずしも良いとは言えず、やれ鍵を破られて強盗にあったとか、殺人が起きたとか、とにかく悪い噂は絶えない。

 とはいえ、それはそれだけ無数の旅行者がこの場所に宿を求め来ている証しであり、正確にどれだけの部屋が存在するのか把握されている資料もないほどに部屋数が多いようである。

 そんな中、ある旅行サイトでここのゲストハウスが掲載されており、背に腹は代えられぬ事情もあって少々怖いもの見たさで、このチョンキンマンションのゲストハウスに泊まってみることにした。

重慶大厦(チョンキンマンション入口)

重慶大厦(チョンキンマンション入口)

 到着した時は既に夜であったが、マンションの入り口は非常に明るく、両側には非常にレートの悪い両替商が煌びやかなネオンを光らせている。

 そして中に入ると、やたらインド系の人がいるのに驚く。

 携帯電話やDVDを売る店が並び、アキバの路地裏かガード下に入り込んだような雰囲気が広がり、薄黒いインド人の人波もあってすごく怪しい雰囲気だ。

 そして手前の方のエレベーターに、人が行列していた。
 恐らく上層階のゲストハウスに泊まる人たちで、エレベータが小さいために順番待ちをしているようだった。

エレベータ待ちの人々

エレベータ待ちの人々

 私が泊まるのはもっと奥のエレベーターだったが、あんなに混んでいたらどうしようと思いちょっと不安になった。

 幸い私の利用するエレベータは空いており、並ばずすぐに利用できた。

 恐らく、私の利用した部屋は、このマンションの中では比較的高級な部類なのかと思われるため利用密度が低い=宿泊者が相対的に少ないのではないかと推測される。

 さて、エレベーターで受け付けのある15階に行くと、幾つものゲストハウスがあったのだが、突然黒人のお兄さんに手招きをされて呼ばれる。
 
 どうやら彼がここの窓口担当らしく、英語で「予約はあるか」と話しかけられてきたので、予約してきた紙を見せると予約資料を探し始めた。
 幾つも看板があっても窓口は同じで、部屋を持っているオーナーだけが違うのかなという印象だった。
 どうやら私の名前ははっきりとは見つからなかったようだが、そのまま泊めてもらえることになった。

 宿帳に名前とパスポート番号を書いて手続きは終わりである。

 そして5階の部屋に連れて行かれ、部屋を見せてもらった。

重慶大厦(チョンキンマンション)の客室

重慶大厦(チョンキンマンション)の客室

 ダブルルームを予約したはずだが、見せられたのはベッドのファミリールームであり、まあ1人で泊まるだけだからこれは気にもしなかったが、やはり想像していたようにとても狭い部屋である。

 ほぼベッドが全てのような部屋で、トイレと一緒になった1畳にも満たないシャワールームがついているのみであとはテレビエアコン以外は何もなかったが、まあ寝るだけなら狭苦しさも感じず、十分と言えば十分だった。

 そしてこの空間では贅沢にもWIFIは無料で使える。

Wifiのパスワード

Wifiのパスワード

 ただ困ったことに、電源プラグの形状が、香港的な逆T字型しかなかったため、パソコンと携帯の充電に困ったのだが、これも後ほど1階で変換プラグを10HKドルで買ってくることで解決した。

 室内はエアコンが利きすぎて少々寒かったのだが。調節方法が分からなかったため、諦めて毛布をかぶることで我慢し、そのまま寝た。

 壁が薄く水の音が聞こえてくるし、インド人が作っていると思われるカレーの臭いがどこからともなく漂ってくるが、まあそれが気にならないくらい、暑さで疲れていたため、すっと寝ることが出来た。

 こんなチョンキンマンション体験であった。


秋葉原を模倣しようとする愚かさ

 中山公園付近を上海の秋葉原として家電の町にしようとする構想があるらしいが、明らかに愚かな模倣の計画である。

 この計画を立てた人は秋葉原の何を見て模倣しようとしているのだろうか?
 秋葉原の何を知っているというのであろうか?
  もしや単に家電の店の集まったエリアを作ろうとしているのではなかろうか?

 このニュースを聞いて模倣好きな中国人のいつものビッグなアドバルーン計画だなとの印象がぬぐえなかった。

 家電売り場を集中させることに集中のメリットの意味はあるかも知れないが、今の中山公園の家電売り場はどこも同じような商品が並ぶだけでどこへ行っても適当な売れ筋商品が並ぶだけのお店である。
 数店舗が集中することによって価格競争のメリットはあるかもしれないが、それだけで街全体が秋葉原のような特徴を持つかといえばそんなことはありえない。

 秋葉原の電気街として持つ魅力の凄さは家電の安さというよりその専門性の深さである。
 戦後の闇市から始まったこの街には、一般の人が目にすることもないような電気部品のパーツから、スパイ用の盗聴用品のようなものまで、およそ見つからないものはないであろうというくらい色んな商品が街には眠っている。

 日本にいるときDAT(デジタルテープレコーダー)を持っていた私は、本体の生産が中止になってからもメディア(テープ)を扱い続ける秋葉原のお店に時々買いに行ったものである。
 またMD4と呼ばれる、MTR(マルチトラックレコーダー)のMD(ミニディスク)版の機種を持っていたため、そのメディアを探しに秋葉原に通った。

 近所の大型家電センターでも取り寄せることは可能だったかもしれないが、秋葉原なら現物があるという安心感があった。PC全盛になった現在でも細かいパーツの隅々まで探し当てられるという安心感が秋葉原にある。

 ところが今の上海の電気街はどうであろう?
 部品の店も探せばなくはないが、基本的には日本の大型家電店のように大手メーカーの流通品ばかりが並ぶ。
 こういった店を何店も建てたところで、街の魅力が奥深くなっていくわけではない。

 魅力がなければ家電目的のお客も集められず、金太郎飴のような品揃えでは単に価格競争で共倒れするだけである。
 そういった本当の意味での秋葉原の分析ができていないのではないかと推測するのが今回の秋葉原化計画のように思える。

 秋葉原は簡単に真似できるほど浅くない。

秋葉原探訪記 メイド喫茶や増える中国人

秋葉原事件の献花台

秋葉原事件の献花台

先日、日本を訪れたときに時間があったので秋葉原を久しぶりに訪れてみた。
秋葉原といえば先日、通り魔事件が発生したばかりで重いムードに包まれているのかと思いきや、警官はさすがに多いものの特別重い雰囲気というものは特になかった。

秋葉原の街並み

秋葉原の街並み

もちろん、事件直前の秋葉原を訪れているわけではないので比較対象がないのだが、少なくとも重苦しさは感じなかった。
 逆に言うとこの状況はとても怖い。
 事件現場を携帯のカメラで撮る人々がマスコミやネットで非難を浴びていたり、事件現場の撤収後15分後には街が元の雰囲気を取り戻し何事もなかったように動いていたという。
7人もの命が奪われていた重大な事件があったことを考えると、この状況はちょっと怖い。

街を歩きながら、そんなことを考えていた。

秋葉原の街で宣伝するメイド

秋葉原の街で宣伝するメイド

その深層を覗こうと、路上で声をかけられたメイド喫茶に興味本位で入ってみた。「お帰りなさい、ご主人様!」の声で迎えられ、可愛いメイド姿の店員がたくさんいた。
客はほとんど男ばかりであるが、何組かのカップルもいた。 中国人もたまに訪れるようになり、大体は英語でコミュニケーションをとるという。
白を基調にした店内にはクラシック音楽が流れ優雅な雰囲気を演出していた。私はアイスクリームとアイスココアを注文し、店内の様子をウォッチングすることにしてみた。

秋葉原のメイド喫茶で食べたアイス

秋葉原のメイド喫茶で食べたアイス

常連と思しき人がメイドの一人と話をしていた。会話の内容を全部聞いていたわけではないが、どうやら内容はあの事件への愚痴が多かったように思う。
事件への関心はあるようだが、どうやら関心を持つ視点が違い、自分のテリトリーを荒らされて秋葉原の日常の雰囲気が変わってしまったことに対する不満のようだ。
やはり他人より自分という自己中心的な発想を持っているということになろうか。
 

秋葉原のドン・キホーテ

秋葉原のドン・キホーテ

結局何となく居心地の悪いその空間は30分くらいで脱出し、街をぶらぶらした。
気がついたのは免税店を中心に銀聯カードが使えることをPRするお店が増えたということだ。秋葉原でも最近かなり中国人観光客が増えているという。
目的はやはり、メイドなどのPOPカルチャーよりデジカメやパソコンなどの電子機器が中心だが、意外にも炊飯器が売れ筋らしい。中国製の炊飯器は質が悪くおいしく炊けないので日本製に人気が集まっているという。
ドンキホーテまで銀聯カードの扱いをはじめたようだ。
 ますます日本への中国人進出が高まっている気がする。

秋葉原のお店

秋葉原のお店