昨日、ちょっと悲しいニュースが伝わった
作曲家でピアニストのレイモンルフェーヴェルさんが亡くなった。
私は彼の表現するパリの音楽がとても大好きで、私が持つパリのイメージそのものである。
パリの持つ喜びも悲しみも、華やかさも悲しさも彼の音楽の中に包含されている。
それゆえ、音楽の種類は違うが、音楽の中に常に光と影を持っていたモーツァルトとも重なる部分があるように思う。
都会を表現する音楽の特徴故なのかもしれない。
実は私が日本でブライダルの仕事していたとき、彼の曲はよく使わせていただいた。
客席インタビューなど、新郎新婦の友人や親戚に本人たちのことを語ってもらうときにBGMでかけておくと非常にしっくり来る。
友人や親戚の語る新郎新婦の話というのは、新郎新婦の歴史であり人生そのもので、光と影が必ずそこにあるのだが、そういう歴史の重みを感じながら結婚式的な上品さというか華やかさなどを失わせないのが彼の音楽だった。
私の特にお気に入りは「パリの空の下」というタイトルのアルバムにあった「詩人の魂」という曲。この曲を聴くと風景が華やぐ。
街に出れば街が華やいで見える。
特に桜が満開の時期にこの曲を聞きながら桜並木を歩くともう最高で、「幸せ!」を感じる。
なので結婚式の幸せな二人を包み込むには最高でした。
(下記で視聴できるようです)
http://item.rakuten.co.jp/book/3821921
こんな曲を作り出した彼のような作曲家が亡くなってしまったことは非常に残念だが、彼の音楽は永遠に語り継がれるはず、というか私が生きている限り語りついていきたい名作曲家の一人なのである。
ご冥福をお祈りいたします。
上海ワルツ