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台風の影響で春秋航空は上海に戻され、翌日再び出発へ

前回

札幌を飛び立った後は、元々の体調不良もあってぐったり眠っていた。

札幌出発前の機内の様子

結局札幌(新千歳空港)では、外の空気さえ吸わせてもらえなかったこともあり、どんよりとした空気が流れていた。
時々目を覚まして外の景色を眺めても、既に日が暮れていて暗い空であり、爽やかな窓の景色ではなかった。

そう、もう夕方なのである。

周りでは、夕飯として食事を注文する人がたくさんいた。

春秋航空ではLCCであるため、機内食は自分で購入する形式になっている。

私も上海から飛び立った際には、事前予約でジャージャー麺を注文して食べたのだが、正直言ってあまりおいしくなかったのと、お腹の回復具合に自信がなく、トイレを控えるためにこの時間は上海の空港に着くまで我慢することにした。

また春秋航空では、飛行中は携帯電話を「機内モード」にしても使用が許されないため、音楽も聴けず退屈な時間を過ごすしかなく、寝るほかなかった。

さて中国時間の19時過ぎになってようやく機体は上海に戻った。

朝10時前に機体に乗ってから9時間以上も飛行機に乗りっぱなしにも関わらず、どこへも行けていないのである。
仕事も出来ず、娯楽もなく寝るだけで、ただただ時間だけを無駄に消費した印象である。

それ故に機体を下りようやく地上に足を下した時は格別の解放感があった。
しかし、この後どう動けばいいのか、それを考えると憂鬱な到着でもあった。

この時点でいくつかの選択肢を考えており、翌日の便を探してみるか、数日先か一か月ほどの日程に全体の旅程事スライドさせてしまうなどの案を考えていた。
 ただ、一か月後にしてしまうと当初の帰国目的の免許の更新手続きが複雑化してしまう面もあり、悩ましいところがあった

 いずれにしても春秋航空側の案内を待つほかなかった。

上海浦東国際空港の駐機場行き待合室に戻される。

駐機場からのバスが旅客ターミナルに着くと、通常の到着手続きの経路ではなく、いわゆる出発時の順序の逆ルートで戻されてゆき、イミグレでも前回同様に出国スタンプの上に取消印が押される処理となった。

 このようにして、チェックインカウンターの前までに戻された時点で、係員から今回の件の処理に関する説明があった。

それによると、翌日午前11時に再び茨城空港に向けて臨時便を飛行させるとのこと。
また乗客は荷物を持って航空会社の用意するホテルに宿泊してくださいとのことだった。

「おおー、ラッキー。」

LCCではなかなかあり得ない厚遇な待遇にちょっと喜んだ。

翌日出発なら日本の滞在日程が短くなっても、免許更新の目的は果たせそうである。
個人的には空港から自宅まで帰れなくもなかったが、往復で最低2時間かかることを考えると、体力的にありがたい航空会社のフォローである。

 ただLCCの用意するホテルなので、どんな安ホテルを用意されるかなど些かの不安はあった。
 が、こちらとしては横になって寝られれば、どこでも良いという気分になっており、急いで送迎のバスに乗り込んだ。

着いたホテルは上海航空の経営する4つ星クラスのホテルであり、これにはけっこう驚いた。
きっと航空会社が、同様のトラブルのために用意しているホテルで割安で用意できるのだろう。

ただし、部屋の扱いは一人一部屋にしてもらえず、私も日本人の乗客との相部屋となった。

上海航空大酒店の部屋

上海航空大酒店の部屋

機内の座席ですぐそばの席にいた方で、会話した印象は普通の方であったので安心は出来たが、やはり赤の他人とのいきなりの相部屋は抵抗感がないわけではない。
しかしそんな抵抗感はあってもが、眠りたいという欲求の方が勝っており、メニューのほとんど残っていないレストランでパスタだけを腹に入れて、すぐに眠りについた。

翌朝は、7時頃目が覚め、朝食を摂りにまた同じレストランに行ったが、38元とやはり有料であった。

今回の場合は無料で泊まれただけ良しとするしかないのだろうが、食に関しては選択肢がなくやや不自由な印象だった。

さて事前の集合時間の告知もなく、突然部屋にかかってきた「下りてこい」の電話で部屋を出てチェックアウトし、ホテルを出発した。
つづく


ピーチ航空で上海に戻れず、着陸できない?!その1(羽田編)

先日のピーチ航空の上海発便の初搭乗で日本に帰国した後、数日後に再びピーチ航空を利用して上海に戻る予定だった。
時間帯としてはやはり深夜発だったのだが、当然戻り便も安かったので往復で買っていたのである。

当日も早めに実家を出発したためやはり20時までに羽田空港についてしまった。

羽田空港国際線ターミナル内部

空港でインフォメーションボードを見ると、便数の多い羽田ではまだ深夜便は表示されていなし、どうやらピーチ航空は少なくとも羽田の国際線ターミナルには自社窓口を持っていないようだっため、チェックインカウンターさえその時点ではわからない状態だった。

そのため、情報を得られるまでひたすらその場で時間を過ごすことにしたのだが、幸い羽田空港の国際線ターミナルは近年のVISIT JAPANキャンペーンのおかげなのか来港客が退屈しないよう、展望ターミナルを初めとしてレストランや展示物などが充実していた。

TOKYO TOWN」の名で一種のミニテーマパークと化しており、それを見て歩くだけでもそこそこ時間は潰せる。

TOKYO TOWNの日本橋

レストランなどは流石に空港価格で安いとは言えなかったのだが、今回は
モノは試しと展望デッキそばの店でカレーを買い、屋外で空港の夜景を見ながら夕食と洒落込んだ。

羽田空港国際線ターミナルのカツカレー

飛び立つ飛行機を見ながらの食事は、なんとも乙である。

展望デッキからの羽田空港の夜景

展望デッキからの羽田空港の夜景

さて再び屋内に戻りインフォメーションボードに目をやると、カウンターAとあったが、実際に行ってみるとまだシンガポール航空が受付けを行っており、ピーチ航空の受付はまだ始まっておらず、ピーチ航空の受付開始には時間があるようである。

ではではということで、インターンネットにつないでノートPCを開くことにした。

今回ネット接続に関しては上海出発時にWIFIルーターをレンタルしてきたので、空港内を含め日本滞在中一切の心配はなかったのだが、バッテリー残量の不安はあったので電源のある場所を探した。

実はこれが結構難儀した。

出発フロアや到着フロアには充電カウンターが設置してあるにはあるのだが、数が少なくいずれも先客が大勢居り、なかなか割り込めない状況だった。

立ったままの充電で良ければ、1個や2個の電源口の空きはあったが、とてもノートPCを広げられるほどのスペースは無かった。

そこで、ターミナル内を上から下まで隈なく探検してみたところ、地上階に何とか隙間のある電源スタンドを発見した。

インフォメーションボードが見えないのでやや不安があるが、すぐそばにローソンもあり、飲み物などの調達も可能で、トイレもすぐそばで長時間時間をつぶすにはもってこいの場所である。

このどうもこの羽田空港はまだ海外からのモバイル利用者への対応が弱い印象で、長らく国内キャリア3社が市場を独占してきた弊害がここに表れているような気がする。

さてこの場所で2時間くらいを過ごし23時ころに出発階に戻ったところ、チェックインカウンターには既に長蛇の列ができていた。
実は、上海発の便で知り合いになった上海人母娘も同じ便で帰国することになっていたときいており、このチェックインカウンターのところで再会した。

カウンターの対応はさすが日本というか、上海に比べ丁寧だったのだが、その反面、手荷物と委託荷物の重量制限には厳しくそれぞれ重量計に乗せろと言われる。

この点は実家を出発する時点できちっと重量計測していたので私は心配なかったのだが、中国人搭乗客達は結構気軽にオーバーしているようで、超過料金を取られていたようだった。

余裕があるのか大らかなのかわからないが暢気なものである。

さてチェックインを済まし、出国手続きを終えて搭乗口へ向かう通路を進んでいくと、半分くらいの免税店は既に営業時間を終了しており、残るお店も閉店に向かう準備を始めていた。

国際空港として深夜発便も増えているのに、このあたりのサービス対応は若干弱いという気がする。

もっとも深夜便は運賃の安いLCCが多く、利用客層から考えると多くの売り上げが見込めないわけで、この対応は仕方ないかもしれない。
ただ、飲食店などはまだ少し開いており、ここで見つけた味噌ラーメンが非常に美味しそうで、先ほどカレーを食べたばかりにも拘わらず、締めの一杯ということで(笑)、800円と割高にかかわらずおいしくいただいた。

羽田空港国際線搭乗フロアの味噌ラーメン

さて搭乗口付近の座席に着いた時点で、まだ時間に余裕があったのでやはりノートPCを開いたが、ここでも電源不足の印象である。
幸いに早めに予定搭乗口に着いたので、今回は電源を使用することが出来た。

ところで、今回の羽田から出発において、私個人の心情の中で、過去とは違う不思議な感覚を感じていた。
過去の一時帰国の際の日本出発時には日本でリフレッシュ出来た心の軽さというか、さあ上海の街に戻るぞ!といった意気込みのようなものがあったのだが、今回はそれがなかったのである。

そのことについて、とても違和感を感じながらの搭乗待ちの時間を過ごしていた。

恐らくこの違和感は後から思うと、この後に起きる出来事を予感させていたのかもしれない感覚だったのである。

さて搭乗時間が来て機体に乗り込み、出発を待っているとCAの方が妙なアナウンスをした。

目的地、上海浦東国際空港は天候状況が悪く濃霧のため、着陸できない恐れがありますので予めご承知おきください

一瞬のことだったので、正確には聞き取れなかったが、おおよそこのように言っていたと思う。

これを聞いて

「んん?何?」
「上海に到着できない可能性があるとは、どういうことだ?その場合はどうなるんだ?」
と色んな不安が頭をよぎった。

まあ墜落とかでなければ事態はなるようにしかならないのであるが、やや不安を抱えながら機体は羽田空港を離陸した。
続く

中国の食卓テーブルが高いのは○食いが原因

 中国で現地のレストランに入ると、日本のレストランよりテーブルの高さが高めに設定してある店が多いということに気が付く。
 まあ一軒一軒高さを測って調べたわけでもないし、具体的な平均値データがあるわけでもないので、完全な個人的感覚に基づく所感でしかないのだが、どうもローカルレストランのテーブルは、日本のそれに比べ高いように感じるのである。
 
 高いと言ってもせいぜい数センチかそこら程度の差でしかないので、店ごとの個体差だと思えば気がつかない人は気が付かないかも知れない。
 しかし、中国のローカルレストランで背筋を伸ばしてテーブルに腕を置くと、肘がやや窮屈な店が多いのである。

 逆に上海でも日本料理店などでは日本的なテーブルの高さの店が多いようで、およそ肘よりやや低位置の高さのテーブルの店が多く、はっきりとこの差を感じることが出来る。
 
 はてはて、何がこのテーブルの高さの差を生み出しているのだろうと考えてみた。

 普通に考えて一番大きな要因は、食文化、特に食べ方の差だろうと考えるのが最も妥当である。
 日本と中国はご存知の通り同じ箸の食文化であるが、実は許される行儀の面では大きな差がある。

 日本の食文化において行儀良い姿勢というは我々が知る通り、背筋を伸ばして茶碗を持ってご飯や汁物を頂く形となっている。
 そのため、おかずを箸で取るために腕の自由度の空間が要求され、自ずと食卓に要求する高さは低くなるのである。

 これに対して中国の料理は(と書いたが国土が広いのできっと一律ではないが)、一般的にお椀に口を近づけて食べる、日本で言う犬食い的な恰好が通常となっている。
 そのため、お椀に口を近づけやすい高さが高いテーブルが好んで用いられているのではないかと推測できる。

 中国では日本より麺類が食べられる機会が多いと思われるが、麺類の器は大きく熱いので、器を手で抱えて麺をすするのは現実的ではなく、顔の方を器に近づけるのが普通で、そういったことから食べやすいようにテーブルが高くなっているとみることが出来る。

 この点日本のラーメン屋など麺専門店でも、比較的テーブルの高さが高めに設定してある店が多いのは、やはりラーメンはどんぶりを手で持って食べることが少ないから、顔を近づけ易くするため、テーブルを高くしているのだろうと思われる。

 同様に日本蕎麦屋も比較的テーブルが高い印象であるが、蕎麦屋にあるご飯ものメニューに伝統的にカツ丼や親子丼などどんぶりが多いのは、食べやすさという点を考慮すると、実は蕎麦屋のテーブルの高さと無縁ではないような気がするのである。

 こうやって考えると、麺食が主流の店ではテーブルが高く、それ以外のおかずをつついて食べるスタイルではテーブルが低く設定されているのではないかと整理することが出来る。

 もしかするとこんなことは、レストラン専門の内装屋さんにとっては常識なのかもしれないが、私にとっては中国に来て初めて気が付いた発見である。 
 
 この推論の検証のために、またしばらくローカルレストランの食べ歩きが続きそうである。