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中国の食卓テーブルが高いのは○食いが原因

 中国で現地のレストランに入ると、日本のレストランよりテーブルの高さが高めに設定してある店が多いということに気が付く。
 まあ一軒一軒高さを測って調べたわけでもないし、具体的な平均値データがあるわけでもないので、完全な個人的感覚に基づく所感でしかないのだが、どうもローカルレストランのテーブルは、日本のそれに比べ高いように感じるのである。
 
 高いと言ってもせいぜい数センチかそこら程度の差でしかないので、店ごとの個体差だと思えば気がつかない人は気が付かないかも知れない。
 しかし、中国のローカルレストランで背筋を伸ばしてテーブルに腕を置くと、肘がやや窮屈な店が多いのである。

 逆に上海でも日本料理店などでは日本的なテーブルの高さの店が多いようで、およそ肘よりやや低位置の高さのテーブルの店が多く、はっきりとこの差を感じることが出来る。
 
 はてはて、何がこのテーブルの高さの差を生み出しているのだろうと考えてみた。

 普通に考えて一番大きな要因は、食文化、特に食べ方の差だろうと考えるのが最も妥当である。
 日本と中国はご存知の通り同じ箸の食文化であるが、実は許される行儀の面では大きな差がある。

 日本の食文化において行儀良い姿勢というは我々が知る通り、背筋を伸ばして茶碗を持ってご飯や汁物を頂く形となっている。
 そのため、おかずを箸で取るために腕の自由度の空間が要求され、自ずと食卓に要求する高さは低くなるのである。

 これに対して中国の料理は(と書いたが国土が広いのできっと一律ではないが)、一般的にお椀に口を近づけて食べる、日本で言う犬食い的な恰好が通常となっている。
 そのため、お椀に口を近づけやすい高さが高いテーブルが好んで用いられているのではないかと推測できる。

 中国では日本より麺類が食べられる機会が多いと思われるが、麺類の器は大きく熱いので、器を手で抱えて麺をすするのは現実的ではなく、顔の方を器に近づけるのが普通で、そういったことから食べやすいようにテーブルが高くなっているとみることが出来る。

 この点日本のラーメン屋など麺専門店でも、比較的テーブルの高さが高めに設定してある店が多いのは、やはりラーメンはどんぶりを手で持って食べることが少ないから、顔を近づけ易くするため、テーブルを高くしているのだろうと思われる。

 同様に日本蕎麦屋も比較的テーブルが高い印象であるが、蕎麦屋にあるご飯ものメニューに伝統的にカツ丼や親子丼などどんぶりが多いのは、食べやすさという点を考慮すると、実は蕎麦屋のテーブルの高さと無縁ではないような気がするのである。

 こうやって考えると、麺食が主流の店ではテーブルが高く、それ以外のおかずをつついて食べるスタイルではテーブルが低く設定されているのではないかと整理することが出来る。

 もしかするとこんなことは、レストラン専門の内装屋さんにとっては常識なのかもしれないが、私にとっては中国に来て初めて気が付いた発見である。 
 
 この推論の検証のために、またしばらくローカルレストランの食べ歩きが続きそうである。

中国の家具が重い理由

 先日ある中国人たちの会話の中に混じっていたときに聞いた話である。
 彼らが言うには、上海にあるIKEA(イケア)の家具はあまり良くないという話題になった。

 IKEAとは日本にも進出しているスウェーデン発の家具販売チェーンのことで、上海にも進出しているお店である。

 何故IKEAの家具が良くないかについて、彼らのいうことを100%理解したわけではなかったが、どうやらIKEAの家具は合板を使っているから良くないのだというのだ。
 彼らにとって、良い家具とは切り出しの材木や一枚版を使っているものが良い家具の条件であり、合板などを使っているのは邪道だと言う発想のようなので、故にIKEAの家具は駄目だというのだ。
 どうも合板というのは、彼らにとってはでっち上げの材料であり、本物の材料ではないというような発想らしい。
 ともすると合板は安物の板の組み合わせで、ごまかしで家具を作っているという印象に映るようである。

 今更ながらこの考え方にはちょっと驚いた。

 確かに、切り出しの木材で作った材料というのは高級感があって、価値があるであろうが、切り出しの木材を使えば木工家具などは木の繊維が目いっぱい詰まっているため、重量が非常に重くなるのであり、持ち運びなどには非常に不便なものとなる。
 しかし、恐らく中国人にとっては家具は運び歩くものという発想がないため、重量というものはあまり気にならないようだ。
 むしろ重ければ重いほど高級な価値を持っているという発想がどこかにあるような気がする。

 この点、例えば日本の家具は発想が全く逆で、如何に軽くて丈夫なものを作るかに力点が置かれ家具文化が育まれてきたという気がする。
 日本の箪笥の材料として最も好まれた材料の一つに桐があるが、これば桐が非常に軽くて丈夫で狂いが少ない材料であることが大きな理由としてあり、引っ越しなどが頻繁に行われた江戸時代では、箪笥が軽いことは大事な要素であった。
 ただ桐は高級品であったため、安くても軽くて丈夫なものを作るために後に合板というものも登場したが、これはあくまで軽くて丈夫な材料を安価につくるための技術であり、ごまかしの技術とはちょっと発想が違っていたのである。

 故に冒頭に触れたIKEAの家具についても、恐らく持ち運びの出来る丈夫で軽い家具を嗜好したが故の商品ラインナップやその原材料であり、安物を高級っぽくごまかして売ろうという発想ではないような気がするのである。

 しかし、中国人達の根本にある価値観では、どうもIKEAの軽い家具はハリボテ的で重みが無く、安っぽいものに映ってしまうようである。

 このような発想が中国全体にあるが故だと思うが、中国の家具はどこに行っても基本的に非常に重い。

 中国で時々家具の移動を手伝わされたりする時に、家具を持ち上げた際にその異様な重さに日本人の私は驚かされるのである。

 日本人の私から見れば、もっと軽くて良い家具がどこかにあるだろうにと思うだが、どうやら中国では、家具は重いモノであることが大事な要素であるようなのである。

 なんで中国の家具が重いのか、今回彼らの話を聞いてようやくわかったような気がする。

中国のカラーBOXを買う

 新しい部屋はあまり収納用具が準備されていなくて、洋服ダンスは一つあるのだがとても物が収容しきれない。

 そこで収納道具を少しずつ買いそろえることにした。

 まあ、あまり余剰になってもいけないから引っ越しの荷物を整理しながら順繰りに何が必要かを考えながらを揃えるつもりで、どうせ一人の作業なので慌てずやることにした。

 その第一弾として取り寄せたのが本棚用のカラーBOXである。

 かつて日本では便利に使っていたカラーBOXだが、中国に来てから収納設備がそれなりにあった部屋に住んでいたので、まだ買ったことが無かった。

 それにたかがカラーBOXとは言え中国なので品質にも懐疑的だったのである。

 まあそんな感じで今回AMAZONで恐る恐る買ってみたのだが、結果はすこぶる良好であった。

 こういった組建て家具もので一番心配されるのが、組み立て材料のカッティングの雑さやネジの穴の位置の不正確さなどであるが、今回のカラーBOXにはそれが無く、綺麗にピシピシと組みあがったので気持ち良いくらいだった。

 で、滞りなく1時間弱かけて組み立て完了し、無事に本が収まった。

 中国のカラーBOXでも何の問題もなく、ある意味かつての日本の物よりしっかりしているかも知れない。

 こういったインテリア系の品質向上は、恐らくIKEAなどの登場の効果が大きいと見られ、あの品質とあの価格レベルでバンバン商品を出されたら、自ずと中国の市場だって品質レベルが上がってくるのが当然で、それなりのものが揃ってくるだろう。

 それをAMAZONを通して買えば、そんなに品質的にハズレなものが混じるわけもなく、今回結構満足している。

 さて次は組立型の衣装ケースで、明日届くことになっている。