Tag Archives: NHK

中国は天気図を使わない?

 中国で暮らしていると、当然のごとく日々の天気が気になるわけで、毎日天気予報の最高気温や最低気温を気にしながらその日の服装を決めたりしている。
 この点は、日本と何ら変わらない。

 ただ、日本とちょっと違うのは中国の天気予報は天気図というものをほとんど使わないようなのである。

 日本のテレビなどの天気予報だと、たいていは各地の天気予報を案内する前に、必ず天気概況的な説明が入り、天気図を使って説明がある。

 気圧の状況を等圧線で記した風紋のようなあれである。

 この天気図は、正式には地上天気図と言われ、このほか温度だけが書き込まれた温度図とかも広義には天気図に含まれるが、一般的には天気図といえば日本で使われるような地上天気図を指す。

 しかし、中国の天気予報ではほとんど日本のような天気図は使わない。
その代わりに、中国全体の風向きと雨雲レーダーのような地図は多用される。

 要するに、中国では気温と天気(雨や晴れ)、それと風向きが分かればそれでいいということらしい。

中国の天気通アプリの画面

 確かによく考えてみれば気圧というのは、平地など地上で生活している分にはあまり必要のない情報かもしれない。

 日本の天気予報で天気図が多用されるのは、海洋に面する地理的特性から漁業など海洋関係者の需要が非常に大きく、気圧の配置によって生死にかかわるほど影響を受けてしまう人が多いということかもしれない。

 そのため日本ではNHKのラジオ第2で毎日定時(16時)に気象通報が流され、これをもとに漁業関係者や登山家は天気図を作成したりするのであり、私も昔やったことがある。
 ただまあ最近ではインターネットでなどでより詳しい情報が得られるので、気象通報の需要は減っていて、1日の放送回数も昔よりは減っているようだ。

 とはいえ、等圧線の書かれた天気図はやはり日本付近の気象状況を把握するには必須であり、特に海洋上を仕事にする人たちにとってはなくてはならないものとなっている。

 これに対して、中国で天気図がほとんど使われないというのは、陸地が大半を占める生活領域・行動領域において、地形の影響のほうが大きいので気圧の変化というものはほとんど意味を持たないのであろう。
 広い海洋では気圧図は意味を持つが、内陸では地形の影響がかなり大きく等圧線で全体を見るということに意味が少ないのだと思われる。

 もちろん、おそらく軍事的領域や気象台のような観測機関の内部では天気図は作成されている可能性は高いと思うが、それが一般市民に伝えられることはほとんどなく、日常生活では天気と気温と湿度、風の情報くらいで事足りてしまうといった印象である。

 ゆえに、中国でテレビやインターネットを見ていても等圧線の記された天気予報の場面は少なく、天気と気温予報だけが示されることがほとんどとなっている。
 それゆえなのか、以前も書いた通り中国の天気予報は日本のそれに比べ、まだ確度が低く微妙な予報に振り回される時も少なくないのである。

思い出のホルストの「惑星」N響&デュトワ

先日YOUTUBEをチェックしていた際に、ふとシャルルデュトワ氏指揮NHK交響楽団の演奏によるホルスト作曲の組曲「惑星」の演奏映像に出くわした。
見始めた途端に出足の1曲目「火星」から非常に熱い演奏で、すぐに引き込まれたのである。
優等生的な演奏を見せる普段のN響とは一味違う熱い演奏で、さすがシャルルデュトワ氏だなと感心するような、オーケストラのドライブ振りを感じたのである。

そしてその熱さを感じ取ると同時に、非常に懐かしい記憶が私の中に湧き上がってきた。

そう、私の記憶に間違いが無ければ、この収録が行われた演奏会場(NHKホール)に私もいて、実際にこのライブ演奏を聴いていたのである。

あの日も一曲目から鳥肌が立つほどの強烈な印象を受けた記憶があり、映像の中で演奏されるあのリズムやパッションは確かに一度体験したものとして、体が覚えていたのである。
それを、映像を通してではあるが、演奏を再び耳にすることにより今回約20年ぶりに記憶が甦ったのである、

人間の記憶というのは不思議なもので、昨日まで忘れていた時間の体験について、音楽を聴くことによって体の感覚までもが記憶として呼び戻されるようである。

実はこのコンサートは私の「惑星」という曲に対する印象を一変させた演奏という意味でも思い出深い記憶であり、さすがデュトワ氏、さすがN響だなと感服した時間であったことも覚えている。

その記憶は最後の女声合唱が消え入るところまで残っており、曲全体を通してまさにあそこに自分がいたなという感覚を映像(音楽)は思い出させてくれた。

まあこうやって振り返ってみると、実はもうあの時から20年を経たことに気づくのであり、時間の経過の速さに寂しさも感じるが、記憶を甦らせてくれる音楽って改めて凄いな感じた記録映像であった。

NHKのウソが見える?意図的のような誤訳。

 ちょっと前の話になるが、アメリカに日本の首相が訪問した際にNHKの同時通訳に誤訳があったことが問題になっていた。
 アメリカのオバマ大統領が日本の例の普天間基地問題に関して触れた際に、原文の意味と異なった意味に受け取られかねない明らかな誤訳をしたのである。

 NHKからは翌朝には訂正の謝罪があったとされているのだが、どうもその誤訳は意図的な誤訳ではないかと思われるくらい巧妙に仕掛けられ言葉がすり替えられている印象なのである。

NHKによれば、同時通訳では
「沖縄の普天間基地の移転について、より柔軟に対応したいと思います」
としたが、正しくは
「沖縄に駐留する海兵隊のグアムへの移転を前進させることを再確認した」
と訳するのが正しかったと訂正したとのこと。

 この点、White House のサイトを確認すれば、原文は

Our new guidelines complement our effort to realign U.S. forces across the region, including on Okinawa, in order to lessen the impact of our bases on local communities. And I reaffirmed our commitment to move forward with the relocation of Marines from Okinawa to Guam.

 となっている。

 White Houseの文を私なりに翻訳すれば

 「我々の新ガイドラインでは、沖縄を含む基地の地元社会への影響を減らすという要望に基づいて、全域で米軍の再編成に向かっての努力を完遂させる。そして私は海兵隊の再配置により沖縄からグアムへ移動するという約束を再確認した。」

となる。(やや意訳な私の個人訳だが大きな誤訳はないと思っている)

 つまり、NHKの同時通訳では原文には書かれていない普天間という言葉が訳文が付け加えられ、「グアム」という言葉が何故か抜け落ちているのである。

 日本国内で沖縄の普天間基地から辺野古基地の新設移転に対して、反対・賛成が騒がれている現在において、この米大統領の発言は非常にターニングポイントになるような発言にも拘わらず、NHKの同時通訳は、まるで日本政府側の意図を汲み取ったかのような誤訳となっているのである。

 つまりNHKの訳だけを聞けば、あたかもオバマ大統領が普天間から辺野古への移転を容認したかのように受け取られかねない内容となっている。

 これは、どうも世論に対する印象操作が行われたと見られたとしても仕方のないほどの誤訳である。

 繰り返すが、原文では普天間とは言っておらず、移転先として挙げているのは辺野古ではなくグアムなのである。

 そして何故か、日本の大手新聞たちもこぞってこの発言に関してNHKの誤訳をそのまま引用して「オバマが大統領が沖縄の普天間基地の移転について、より柔軟に対応したいと語った」と報道したようなのである。

 日本の大手新聞の担当だって私程度が理解できる英語の誤訳が分からないわけはないのに、NHKの誤訳に同調したのかその誤訳をそのまま使っており、意図的に誤訳報道を行っているように見えるのである。

 各大手新聞とも、後になってまるで用意していたかのような訂正記事をちょっこと出したが、重大な部分の誤訳であるはずにも拘わらず、最初の誤訳の記事に比べあまりにも扱いが小さい単なる辻褄あわせ程度の訂正記事でしかなく、世論への影響を覆い隠すがごとく、どうにも姑息な報道コントロールが行われたように映る。

 日本のマスコミは、いつからこんなに姑息な報道機関になってしまったのだろうか?

 悲しいかな日本の報道機関がこんな状態ではどこかの国を笑えない状態なのである。

am100_sc004

宋丹丹さん

 先日からちょっと見始めて止まらなくなった中国のテレビドラマがある。

老米家的婚事」という、北京を舞台にしたドラマで女優の宋丹丹さん扮する主婦たちが、娘2人と妹の婚姻を巡ってドタバタを繰り広げるといった内容のドラマ。

宋丹丹さん

宋丹丹さん(引用元

 今回の放送は昨年作成されたものの再放送のようで、最近の中国ドラマには珍しく、暴力や次々に人の生死が絡んでくるような過激すぎる展開は全くなく、結婚を巡る人と人の関係の色んな面を見せてくれる日本のNHKの朝の連ドラのようなヒューマンドラマとなっている。

 主役となっている家族は胡同の北京独特の四合院形式の家に住んでおり、架空のドラマでありながら、あたかも本当にこんな家族がいるんじゃないかと思わせるような雰囲気が漂い各俳優たちの演技が見事にハマっている。

 特にドラマのキーマンとなる宋丹丹さん扮するお母さん役の女性は、肝っ玉母さんのような「強い母の姿」を見せてくれ、一生懸命に子供や妹のために、本気で怒ったり喜んだりしており、そんな姿にドラマを見ているこちらも引き込まれていく。

 本人にも実際20歳を過ぎた子供がいるようだが、まあ母として生きる女性とはかくも強く生きているのだと、驚きを持ってその魅力に見せられている。

 最終回までまだ10話ほどあるようだが、この強い「母」が最終回にどんな表情を見せてくれるのか楽しみで、最後まで見届けたいと思っている。

 そう、今日は母の日ですね。

 私も早く恩返しをしないといけないが、まだ実現しないでいる。


時差があるCCTVのネット放送

 今日、野球の日本の試合ををネットで観戦しているときに発見してしまったことであるが、CCTVのネット放送はライブと記されているが、やはり心配されていた通り時間差遅れの報道を行なっているようだ。

 実はYHOOのテキストライブと平行して状況を観戦していたのだが、明らかにYAHOOのテキストライブのほうが進行が数分早い。テキストライブで結果を知ってから、後追いでCCTVの画像が流れるといった具合だ。テキストライブでさえ、試合が動いたあとテキストに起こすわけだから、どんなに急いだとしても少なくても多少のタイムラグが元々あるわけで、それより画像が遅れてしまうということは実際より相当な時間の遅れをもって放送していると考えられる。

 CCTVは国際映像に関しては、こういったライブ放送の時差報道を行なわないと明言していたはずだが、どうやらそれは外国向けに限った対応のようで、国内へ発信する画像に関しては従来どおり、万が一不測の事態が起きたときにテレビ放送として国内に流れてしまわないように時間差報道をやっているのが実態のようである。

 従って、もし日本のNHKの衛星放送と中国国内のテレビ放送を並べて同時に同じ競技試合の映像を見たら、本来は衛星を使っているので時間に遅れが生じるはずの日本のNHKが先に進行し、CCTV側が後から同じ映像、或いは差し替えられた映像を見ることができるかもしれない。
 まあ遅れてようがいまいがライブ放送として臨場感があるのは、やはり画像のほうで、 どうしても画像優先で見てしまうのだがそこに人の意図が加わっている可能性があるのかと思うと何のためのライブ放送か考えさえられてしまう。