Monthly Archives: 6月 2016

やはり曲順は大事、上海ブラスの演奏会より

 先週の日曜であるが、雨の中上海ブラスの演奏会に行ってきた。

 この演奏会、アマチュアながらというかアマチュア故というか、結構人気が高く事前に取り置きを言っておかないとすぐに満席になってしまうので油断がならない。

 もっともそれは、チケット代が無料であることにも理由があり、団員の知り合いを集めただけでいっぱいになるようだ。

 今回団員に知り合いがいるのでチケットを確保してもらったのである。

上海ブラスのパンフ

上海ブラスのパンフ

 聞くところによると、中国ではこのようなアマチュア音楽家文化というのはほとんど育ってないらしい。
 つまりプロになるか、諦めるかの二択ということのようで中間がないということのようである。

 日本人のようにプロにもならないのに自費で参加費を払ってまで大勢でコンサートを開くなどという文化がほとんど存在しないというか、少なくとも今の時点までは育ってないようだ。

 欧米についてはあまり詳しい例を知らないが、学生ならともかくいい年した大人が集まって演劇だのコンサートをやる文化は、実はそれほど盛んではなさそうな気がする。

 もちろんそこそこはあるだろうが日本ほどではない印象である。

 これに対して日本はアマチュアの劇団・楽団からママさんコーラスまで、プロ手前の腕前から素人に毛の生えたような人まで、様々な幅の広いセミプロアーティスト集団が、夥しいほど存在する。

 これについて、たまたま見つけたお隣韓国のメディアの記事によると日本のプロオーケストラは32団体、固定聴衆は400万人、楽器を持って演奏している人は20万人もいるという超アマチュア文化大国ということになるらしい。

外部サイト:プロオケ32楽団、聴衆400万…欧州も凌駕する“ジャパン・パワー”(1)

まあ、そんな1億総アーティストのような文化の日本というのは、世界でも稀に見る国民性なのかもしれない。

 さて、今回の演奏会でも、前回同様にクラシック→ジャズ→ポピュラーという三部構成で行われたのだが、その中でもJAZZステージが秀逸だった。

 さらに、個人的に嬉しい出来事もあった。

 それは実は今回も「sing!sing!sing!」の曲が前回同様に演奏プログラムにあったのだが、今回は前回と違ってJAZZステージのラストの順番に置かれていたからである。

 何故、プログラムの最後で嬉しかったかというと前回の冬のコンサートの時は1曲目に置かれ、演奏自体は悪くななかったが、熱さに欠ける印象が残った印象だった。

 どうもエンジンを暖めきれないうちにスタートしてしまい、曲が熱くなる前に終わってしまったなぁという印象を受けたのである。

 まあ個人的好みかもしれないが「sing!sing!sing!」はもっとヒートアップできる曲であり、誰が演奏するのであってももっと攻めの演奏をして欲しいのだが、前回はどうもエンジンをふかしきれないまま不完全燃焼である印象だったのである。

 そこで私は演奏会終了後に団員の友人に生意気にも「エンジン温めてからのほうがよかったね」と感想を言い、出来ればジングルベルと順番は逆のほうがよかったと伝えた。

 そして半年後、前回の私の感想が届いたのかどうか知らないが、何と希望通り曲順が後になり、In the Moodなど入りやすい曲から繋いで、メインの「sing!sing!sing!」の流れになったのである。

 すると目論見は大当たりで、今回は演奏者の音も非常に熱く、ドラムのソロの見せ場では会場全体が引き込まれ集中して演奏を見守っていた。
 会場で途中までワーキャー言っていた子供の声もほとんどしなくなり、会場全体が静まりかえる中でドラムの熱演が行われたのである。
 そして演奏直後の拍手と声援は物凄く熱く、映画「スウィングガールズ(上野樹里主演)」のごとく盛り上がった。(笑)

 まあ今回の盛り上がりは、決して演奏順だけのことではないとは思うが、数々の演劇やコンサート、さらには結婚式を見てきた私としては、やはり音楽の順番は大事だと思っており、今回彼らが見事にそれを証明してれたような印象で、そういう意味で嬉しかったのである。

 演奏者や聴衆が生身の人間である以上、身体や心が温まらないうちにいきなりエンジン全開で突っ走るのは難しいことであり、高い頂上を目指すならの、例えアマチュアのコンサートでもちゃんと音楽の順番と流れにも気を配るべきというのが私の持論である。

上海ディズニーランドは盛り上がっていない??

 先週の事になってしまうが、19日の日曜昼にふらっと再び上海ディズニーランドのそばまで行ってみた。

 6月16日に開園した直後の日曜日であり、日本のメディアが来場客のマナーの悪さなどを盛んに報じていたため、いかに凄いことになっているかを、野次馬根性でちょっと見に行ったのである。

 まあチケットなどは手に入れにくいような話ではあったし、入る気も無かったのだが、それでも私同様に野次馬根性で会場近くまで行く人がいるだろうと予想しての訪問だった。

 ところがである。

 ディズニー駅(迪士尼駅)に着いては見たものの、どうも賑わいに欠けるのである。

 駅には新たにファミリーマートなどが出来ていたが、それほど混んでいるわけではなく、オフィス街の店舗の方がよほど混んでいるだろうと思われる程に、まあ特別の賑わいはなく、普通の状態だった。

上海ディズニー駅のファミリーマート

上海ディズニー駅のファミリーマート

 さらに、駅を出て上海ディズニーランドへ向かうルートを徒歩で進んでいっても、本当にオープンしているのかと疑うほどに賑わいに欠けた状態だった。

 また、歩道の飾り付けなんかも、どうもシンプルすぎるというか演出感に乏しい。

上海ディズニーランドへの歩道

上海ディズニーランドへの歩道


 
 本当に世界に名だたる上海ディズニーランドがオープンした直後なのかと思えるほどに寂しく、何というかワクワク感に欠けるのである。

 そして、実際ディズニーランドのゲート前まで行っても、日曜の昼だというのにそれほど賑わってはいなかった。

上海ディズニーランドゲート前の広場

上海ディズニーランドゲート前の広場

 閑散と言っては言いすぎかも知れないが、想像していたレベルに比べればはるかに閑散としている印象である。

 もちろん昼間の時間帯であったので入場券を持っている方は、既に内部に入っているとも言えるのだが、それにしても寂しい。

 本来はゲートの入り口付近まで来れば、入場したい誘惑に駆られたりワクワク感が盛り上がるものだと思うのだが、どうもそういった印象を受けなかったのである。

上海ディズニーランド前の広場

上海ディズニーランド前の広場

 どうしてこんなにワクワク感に欠けるのだろうかと私なりに理由を考えてみた。

 その一つとして考えられるのは、施設を外側からの視線から遮断しすぎるのでは無いかということ。

以前「地下鉄は街を発展させるとは限らない」でも書いたが、視覚的な情報を与えるということは非常に大事なことであり、見えないということは遮断を意味する。

 こういう考えに立てば、上海ディズニーランドが演出感に欠けるのは外部から視覚的に遮断されていることが盛り上がらない原因なのではないかという気がするのである。

 実はディズニー駅は地下駅であり、地下鉄11号線は到着直前に地下に潜ってしまうので、列車で来た旅客はテーマパークの施設を全く目にすることなく駅に着く

 手前の沿線風景も開発中の工業地帯といった印象で、ちょっとリゾート気分には浸れず、ワクワク感に欠けたまま唐突に駅に付くのである。

さらにテーマパーク自体も敷地がフラットなために、園に近づいてもシンデレラ城程度しか見えず、途中の歩道の装飾も寂しいため「近づいた感」が無く、なかなか気分が盛り上がらないのである。

 この点、東京ディズニーランドの場合はまず最寄りの舞浜駅に到着する京葉線は高架線を走るので駅に到着する手前から既に東京ディズニーランドの姿がチラチラと見える。

 それだけでなく京葉線は手前の葛西臨海公園の森や大観覧車、荒川や江戸川の鉄橋を渡る際に海が見えるなど、車窓からは自然豊かな風景が広がり、都会と隔絶されたリゾート気分の演出が舞浜駅に到着する前から始まっている。

 しかも舞浜駅に到着すると発車ベルがディズニー曲だったりと、列車を降りた時点からワクワク感を煽る工夫がなされている。

 さらに駅前にはディズニーゲートや装飾された歩道橋、ディズニーリゾートラインというモノレールの姿など関連施設やホテルが沢山見えるので、否が応でもディズニーランドに近づいた気分が盛り上がる状態なのである。

東京ディズニーリゾートライン

東京ディズニーリゾートライン

 これらは正確に言えば東京ディズニーランド本体ではないが、降り立った乗客は降りた時点で既にディズニーランドに着いた気分になるだろう。

 もちろん京葉線で通過するだけの乗客も、車窓から東京ディズニーリゾートがよく見える状態にあり、当日の来場客のみならず通過乗客にも強いアピールがあり、時間に余裕があれば駅で降りてみたくなる衝動に駆られる乗客もいるに違いない。

 こういった東京ディズニーランド周辺の姿を知っている自分としては、上海ディズニーランドの状況は遥かに演出不足で、駅舎こそ立派にデザインがなされているが、どうも演出に欠けて何だか心が盛り上がっていかないのである。

 どうしてこんなに演出の差が生まれるのかと突き詰めていえば、先日ブログ「上海ディズニーランドは中国人式経営?」で書いたとおり、サービス大国日本の民間企業がやることと中国の国営企業のサービス力の差という事になろうか?

 今後の先行きがちょっと不安になる上海デイズニーランドの現状である。

東京ブギウギを再評価する

 先ほど日本のラジオで、笠置シヅ子さんの「東京ブギウギ」がリクエスト曲として流れていた。

  「♪東京ブギウギ、リズムうきうき、心ズキズキワクワク~」のあの歌である。

 まあこの曲は非常に古い曲で、鈴木勝作詞・服部良一作曲の私が生まれる前どころか私の母親が生まれた年に発表された曲で、戦後間もない時代の曲である。

 もちろん私も以前から何度も耳にしたことがあるし、聴いたことがなかったわけじゃなかったが、今回ラジオで流れた放送を聴いて、古いくせに全然色褪せない良い曲だなという印象を改めて持ったのである。

 発表から70年近くもたっているのに歌詞にモダンさが保たれており、明るくノリもいいのである。

 実際、私がわざわざここで取り上げるまでもなく、日本の歴代の主だった歌手はこの歌をアルバムなどのリストに入れており、実は日本人の歌手にとって定番の曲となっている。

 例えば、古くは美空ひばりや雪村いづみ、石川さゆり、山崎ハコ、小林幸子、福山雅治、氷川きよし、そして最近ではAKB48など、幅広く歌われており、こちらが想像していたより遥かに多くの歌手たちが取り上げている。

 さらにサッカーのFC東京の応援歌としても使われており、東京ブギウギは私の認識を反省しなければならないほどに東京に染みついている曲となっている。

 ところで、このブギウギ(boogie-woogie)というのは、調べたところブギというのがジャズのリズムの一種で、シャッフルのリズムを繰り返す演奏スタイルとなっていて、それに合わせて踊る踊りをブギウギというようである。
 最もこのブギウギの踊り方に対して、本来のジャズではなくロックンロールの音楽を使われるケースも多く、ダンス競技ではロックンロールの曲を使って激しく踊ることが好まれるため、言葉として厳密な定義とはなっていないようである。

 まあ、そういった音楽の歴史はともかく、「東京ブギウギ」は東京の定番曲といっていい気がするのに意外と活躍の場が少ないという気がするのである。

浅草の仲見世

浅草の仲見世

 そこで、考えるのは2020年の東京オリンピック・パラリンピックのことである。

 以前にもオリンピックにふさわしい曲としてSMAPの「世界に一つだけの花」とか喜納昌吉さんの「花~すべての人の心に花を~」などを取り上げたが、これらはまあ世界の祭典向けという面では遜色ないものの、東京というローカル色は若干不足している。

 じゃあ、東京ローカルの代表曲って何があるかなといろいろ考えてみたが「東京五輪音頭」や「東京音頭」「TOKIO」などそれなりに曲数はあるが、どうも夜のカラオケが似合いそうな曲が多く、あんまりオリンピックにふさわしい明るい曲は少ない気がするのである。

 外部サイト:地名のつく歌

 そういった観点で絞っていくと、この「東京ブギウギ」という曲は、やはり明るさとノリ、浸透度という意味ではピカ一であり、東京を代表するご当地ソングと言っていいのではないかという気がする。
 
 残念ながら昨年行われた「世界に誇る日本の歌!」ベスト100には選ばれていないようだが、この曲がかなり幅広く浸透しているのは間違いないと思うのである。

 まあ、「東京ブギウギ」をオリンピックのテーマソングにしろとまでは言わないが、直前のPRソングへの活用など、この曲の価値を再評価してもっと使ってもいいのではないか、そんな気がした今日のラジオでの再発見である。

イギリスが分解してバラバラになってしまう可能性

 イギリスで行われた国民投票の結果により、イギリスのEU(ヨーロッパ連合)からの離脱が確実な情勢になっている。

ENGLAND VOTE

ENGLAND VOTE

引用元

 実際決まれば、今後EUから離脱後の関税設定など細かい作業が始まることになり、イギリスが実際にEUから切り離された状態になるまでには2年ほどかかるということのようらしい。
 ただ、経済の影響は既に始まっており、ポンドやユーロのレートの急変動を見て青くなり始めたビジネス関係者も少なくないだろう。

 日本円ドル人民元のレート

 で、今回の投票結果を受けて、次に懸念されるのがイギリスという国が分解してしまうというシナリオである。
 
 イギリスという国は我々が中学時代に学んできたように日本語での正式名称は「グレートブリテン及び北部アイルランド連合王国」となっており、連合王国なのである。

 すなわち、イングランド、スコットランド、北アイルランド、ウェールズという四カ国で成り立っていて、移動の自由などはあるが、それぞれが主権を持った自治政府による統治がなされている。

 それ故に、各国の内部には以前からイギリスからの独立に向けた意向もくすぶっており、一昨年にスコットランドで行われた独立の是非を巡る投票は記憶に新しいところである。

 かの投票では独立は否定されたが、独立を求める声は決して小さくなく、恐らく今でも燻っているだろう。

 そして、今回のEUから離脱の投票結果である。

 確かに、イギリス全土で見ると、離脱への投票が過半数を占めているのだが、4カ国の国別投票状況で見ると、イングランドとウェールズでは離脱優性であるものの、北アイルランドとスコットランドでは残留派が多数となっている。

イギリスEU離脱投票国別結果

イギリスEU離脱投票国別結果

引用元

 実は一昨年のスコットランドでの住民投票で、スコットランドが残留を選択したのはEUに残留したいという声が多かったからだと言われており、今回の投票結果でも、その意向が如実に表れた結果となっている。

 そしてつい今しがた、スコットランドの首相が今回の選挙結果を受けて独立問題を再燃させることを示唆したというニュースが流れており、恐らく再び住民投票が行われる方向になるだろう。

 そして今度こそはスコットランドがイギリス連合王国からの離脱が示される可能性が高いと予想される。

 また同様に北アイルランドも、南部のアイルランドとの南北統一の動きが始まるとみられ、イギリス連合王国からは脱落する可能性が出てきたとされる。

 こうなると、4カ国の連合国だったイギリスは、イングランドとウェールズだけの2カ国連合の小国に転落する可能性があり、しかもEUの庇護もない独立独歩の道を歩かなければならなくなるのである。

 つまり今後、EU離脱以上にインパクトの強い衝撃を受ける可能性があり、恐らくイギリスは過去の栄光を保てない程に没落する可能性が高いのである。

 まあ、投票はもう終わってしまったわけで、国民が自ら選んだ結果であり、今後どうなろうとも覆水盆に返らずで、孤高の道なのか茨の道なのかは分からないが、彼らは今後待ち受けている運命を受け入れざるを得ない状況となっている。


 

残留か離脱かで為替レートも乱高下の大混乱、30分で数%も動いている。

 昨日、イギリスでEUから離脱するかどうかの選挙が行われ現在開票作業が行われている。
 事前の世論調査では拮抗しているため、実際の結果はどうなるかは最終的に全部開票が終わらないとわからないような状況になっている。
 これを受けて、為替レートも大混乱の様相を呈している。
 イギリスがEUから離脱すると、経済的な混乱は避けられないというのは以前から言われており、まず直結するユーロへの不安は大きく、それを受けて日本円と米ドルの買いが進むため、円高が避けられない状況となっている。
 こういった大変動が見越されるために、事前の取引きが活発化しており、ドル円相場だけで見ても、ものすごい乱高下状況となった。
 今朝のスタート時点では1ドル=106円台にも達したかと思えば、いきなり103円台へ円高へ動いたりと、10分程度で1~2円が動くようなような状況である。
 選挙結果が出れば、さらに大きな混乱が予想され、中国にいる自分にとっても為替は経済的に大きな影響を与えるため、目が離せない状況が続いている。

 人民元相場

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