Monthly Archives: 12月 2012

チェリビダッケの第九

 クリスマスも終わり年末に近づいてきたので、チェリビダッケ&ミュンヘンフィルの第九を聴いた。
といっても彼の第九は日本人がいつも聴いている年末向きの第九ではない気がする。

 どこがどう違うのかというのはなかなか説明しずらいが、年の瀬を追いたてるような演奏にはなっていないのである。

 氏の振る演奏というのはいつも響きを大切にしながら音楽を奏でているのが良くわかる。

 故にCDを通して聴いていても雑味な響きが残っていない。

 ホールに綺麗に拡がって響きあう様が良くわかるのである。

 彼の得意とするブルックナーのオルガントーンというべき音の柔らかさが、このベートーベンでも十分に発揮されており、決して透明感のある音ではないのだが柔らかく溶けているのである。

 これが他の指揮者だと、どんなにいい演奏でも意外と音と音がぶつかってうまく溶け合わず、綺麗な響きとして残らないことがしばしばあるのである。

 そして彼はゆったり目のテンポで、力感は見せても力まず自然に淀みなく音を走らせていくのである。

 彼の演奏を聴いていると、ベートーベンがいわゆるベートーベン然としているような、あのいかめしい表情の肖像ようなイメージの型にはめた音楽ではなく、もっと人間らしく素直な表情を見せる自然な音楽として響いてくるから不思議だ。

写真はイメージ

写真はイメージ

 どちらかというとクラシックというよりジャズや映画音楽に近い雰囲気であり、宗教的なデバイスがかった音ではなく、一人の等身大の人間の心が素直に表れている気がする。

 フィナーレとなるあの合唱の部分も、堅苦しい日本語訳があほらしくなるほど生き生きとした人としての素直な喜びにあふれている。

 きっと多くの人は第九という曲を宗教がかった恍惚的な音楽として捉えている気がするし、毎年合唱に参加しているような「第九マニア」たちは恐らく第九を非常に高貴な崇高な音楽として捉えて歌っているに違いない。

 しかしチェリビダッケの第九を聴いていると、どうもそういった「型」は邪魔になってくる。

 彼の演奏するこの曲はもっと人の優しさにあふれた音楽なのだ。

 特に第三楽章などはその優しさに自然と涙がぽろぽろとあふれてくる。

 例えば、この音楽はある職人の出世ストーリーのようなイメージでとらえると分かりやすいかもしれない。

 第一楽章は、恐る恐る勇気を持って踏み出した壁にぶつかりながら開拓する精神
 第二楽章は、試行錯誤の一進一退、一喜一憂の日々と大きな夢へ近づきそうな予感
 第三楽章は、ふと立ち止まり過去を思い出し思慮にふける時間。
 第四楽章は、夢がついに徐々に実現へと花開き、喜びがふつふつとわきあがる。
       そして苦労を共にした仲間と喜びの宴、最後はどんちゃん騒ぎへ

 というような感じである。

 さて共感してくれる人はいるだろうか?

 そんな音楽が私のチェリビダッケの第九である。

買わず外れず運のうち

 そういえば日曜日の有馬記念、先日どうどうとブログに予想を書いたが見事外れてしまった。

 さすが伝統を誇る清水寺で今年の一字は伊達ではなく見事な「金」だった。

 また尖閣の周りを思えば2着オーシャンブルーも世相を反映してなくもなく、これは見逃していた。
 また選挙を振り返れば比較2位となった民主党の党カラーはブルーであった。

 さらに権威を振りかざすH市長率いるあの党は突然の選挙で今回出遅れ、何とか追い詰め2位には届かなかったものの3位に食い込んだところも3位となったルーラーシップのレース運びと重なる。

 こうやって考えると無理やりのようでも何となくストーリーが一致する。
だから有馬記念は不思議なのである。
 
 とはいえ、実は今回は馬券を依頼するのを忘れていて結局買わなかった。

 故に結果的に負けもしなかった。(笑)

 まあ予想は大外れだが、買わず外れず運のうちで損もしなかったのでヨシとしたい。

馬名から有馬記念の予想

 元々ギャンブルはそれ程やらないが、競馬のGI程度は日本にいるときやっていた。

 ただ中国に来てからほぼ競馬に縁がなくっており、両親が現在中山競馬場の近くに住んでいるが故に一時帰国の際には遊びがてらちょっと馬券を買うが、それも現在は暇つぶし程度になっている。

 故に有馬記念もなかなかクリスマスの時期に帰れることはないため、ここ数年は開催日すら気にすることもなくなっていた。

 しかし今年は優勝した日ハム同様になぜか有馬記念が気になっている。

 
 よって実際買うかどうか分からないが、一応今年は予想だけはしてみることにした。

 私が有馬記念で予想するにあたって毎年気にしているのは、ずばり「馬名」である。

 実は毎年のこのレースはちょっと特殊な傾向があるような気がしており、戦績素質うんぬんよりその年の世相を象徴するような馬名を持った馬が勝つ印象がある。
 
 過去に何度もこのレースの結果を見て、「ああそうだったか」と馬名の因縁に敬服するときが数多くあった。 
 故にそんな因縁を持った馬がいないか捜したほうが勝利に近道のような気がするのである。

 もちろん実力を示す過去の戦績を全く無視することも出来ないが、このレースだけは戦績より世相との因縁重視である。
 考えてみれば有馬記念に出走するような馬はどんなに人気薄でもそんなにヘナチョコ馬は参加しておらず、どの馬にもそれなりの勝つ可能性があるとも言えるのである。

 さて、そんな基準で今年の世相から関連がありそうな馬を探すと、景気の悪かったり外交関係が悪かった今年はまず暗い色の名前が強いのではないかという予想をする。

 その基準で選んでいくと、気になるのは下記の2頭である。
 ダークシャドウ
 ビートブラック
 この2頭なら名前だけではなく、戦績や血統を見ても十分勝てる可能性があるような内容のため、まずは候補としてキープしたい。

 次に世相というなら、先日京都清水寺が行なった今年を表す漢字は「金」だったとのこと。それにあてはめて行くと
 ゴールドシップ
という金を名に冠した馬が浮上してくる。
 この馬は前走のG1菊花賞も勝っており、過去の戦績表の見事さから見ても恐らく今回の一番人気になると思うが、どうも私にはピンと来ない。
 菊花賞制覇とはいえ所詮3歳馬レースでの成績であり、平均的に強い5歳馬の成績とは単純に同列には比較できないからである。

 それに「金」という漢字の世相判断についても、今年のロンドン五輪などではどちらかというと「金メダルにあと一歩届かなかった選手が数多くいた」という印象の方が強く、今年にとっては「金」という字はそぐわないという気がしている。
 故に総合的に判断してこの馬は消しという判断にしたい。

 さて、あと、どんな馬名の馬がいるのかと探して見たところ、
ルーラーシップ
という名の馬を発見した。
 この馬名の意味はなんと「支配者、統治者の支配権」だそうだ。
これを知って私は「キターッ!」と思った。

 実は今年の日本を騒がしたものとして私が真っ先に感じているのは、尖閣、竹島に代表される領土問題、統治権の問題だからである。

 さらに国民が右傾化しているとか、政党が分裂を起したり政権交代が再び行われたとか、統治の話はまさに日本の旬のテーマである。

 そういった意味から考えて、どうやらこの馬が今年の一押しという気がしている。
 またこれら以外の登録馬は戦績的に良くてもどうも世相的な意味としてピンと来なかった。

 故に今回の有馬記念の馬名からの予想は
1 ルーラーシップ 
2 ビートブラック 
3 ダークシャドウ

となった。

まあ買い方としてはこの3連単と3頭の馬連ボックス買ということになろうか。
はてさて今年はどうなることやら。

ZoffのPC用メガネ

 現代生活というのはパソコンと携帯を眺める時間がやたら長くなっていると言われて久しいが、私も随分目を酷使している。

 実際1日どのくらい画面を眺めているか分からないが、起きている時間の8割くらいはPC、携帯、テレビなど何らかの画面を眺めている気がする。

 そんな中、少し前の話になるが9月末にウィルス性結膜炎の影響もあって目の状態がかなり悪くなり、霞み目を連発していたので目の健康状態にかなり不安を持つようになっていた。

 むろん年齢的にもそろそろ衰えが出るのは否めなく、今後の目の健康にかなり悩みはじめ、気を使うようになっていたのである。
 故にその頃友人が日本に行っていたので急遽頼んで日本製の目薬を買ってきてもらったりもした。

 もちろん中国にも目薬は売っているのだが、あまり効き目があるような気がしなく日本の目薬を頼んだのである。

 そしてこれを機にメガネも買い替えることにした。

ちょうどたまたまZoffさんからPC用のメガネというものが出ていることを知っており、買ってみようかと思案していたところだったのである。

 PC用メガネとは目を酷使する自分にとって何ともありがたい話である。

 お店に行って資料を目にすると、利用者の90%以上が目が疲れなくなったと答えているとのこと。

 まあこの数字は広告ということを割り引いたとしても結構高い数字である。

 価格も通常の価格プラス380元でOKとのことで、目を守れることを考えたら安いもので、結局霞み目で苦しんでいた自分は思い切ってこのPC用メガネを買うことにした。

 しかも国慶節期間中は期間限定で2本買うと20%オフになると聞いて、広告に載せられもう一本追加で買うことにした。 

上海のZOFF

上海のZOFF

 ただし、こちらは普段使いにしたかったのでPC用加工なしにした。

 レンズの在庫が無かったので一週間待ちになったが、一週間後にいよいよそのメガネがやってきた。

 新しいメガネをよく見るとレンズに少し茶色のような色がついていて、鏡を見ると色つきのメガネのようにレンズが少々暗くなっている。

 もちろんメガネとしての視界には何の問題もないのだが、色つきレンズを好まない自分としてはこのメガネ顔は残念ながらそんなに好きではなかった。

 故にPC作業用としては良いが、外で人付き合いの時に掛けるとかなり印象が違って見えそうで、それはあまり本意ではなく、やはりPC用ではないメガネも作っておいて正解だったようだ。

 さてさて、実際このメガネを使ってPCで作業をしてみると、確かに疲れなくなった気がする。
 まあ比較実験を厳密にしたわけではないが、目も霞まないし長時間の作業が楽になくなった気がする。
 以前は疲れが真っ先に目に来ていたが最近は、目より先に肩や腕がギブアップする。(これはこれで悲しいが)

 どうやらレンズにも増してメガネ自体が以前の物に比べ非常に軽いのもかなりプラスに働いていると思われる。
 
 色つきになってしまうというのは今後レンズ屋さんに頑張ってもらう研究課題だが、まあ仕事着だと割り切って使えば、このメガネは私にとって大事なツールになってくれそうな気がしている。

 目が見えなくなることを考えたら、このメガネを着替える多少の面倒臭さは我慢せねばなるまい。

まだまだ貧弱な浦東空港のソフト面

 中国の交通設備全般に言えることだが、拠点となる空港などの設備は立派に作るが、足回りなどのソフト面に関してはまだまだ貧弱に感じることが多い。
 見かけは大きく立派な建物だが、実際のサービスとしては「使えなさ」をあちらこちらで感じるのである。

上海浦東国際空港T2ターミナル

上海浦東国際空港T2ターミナル

 上海の玄関口の浦東空港もその一つのような気がしている。

 その貧弱さの一つがまず売店などのバリーションの少なさである。
  成田や関空などの日本の拠点空港と比較すれば一目瞭然なのだが、最近でこそようやく浦東空港にもコンビニが出来始めたが、どうもようやく出来たという感じでしかなく質の面や品ぞろえの面で、およそ満足できるものではない。

 また圧倒的に違うのが医薬品やデジタル家電の品揃えである。
 海外に出かける人はおよそ、カメラなどが必需品で本体を買い忘れたり、壊れたりして急遽買い求めたくなることも少なくない。
 さらに昔ならフイルム、今ならメモリーカードや充電器、変換プラグなどアクセサリー商品が必須なのに、浦東空港でこれらを探して買い求めるのは困難になっている。

 医薬品なども多少はあるがとても充実しているとは言い難い。
 その代り高級な洋服や宝石品などばかりが売られ、富裕層目当ての出店とはいえ、どうも旅行者のニーズを全く捉えられていないような店舗や品揃えなのである。

 そして、食に関してもやはり貧弱である。
 味千ラーメンや中国ローカルのファーストフードチェーンが出店していて、価格がリーズナブルで安心と言えばその通りだが、味のレベルの面ではそれなりでしかなく、まあお腹は取りあえず満たせても満足にはちょっと程遠いレベルのお店しかない。

 むろん外国旅行をするような人々にとってはちょっといただけないレベルのお店ばかりなのである。
 もちろんこれらのリーズナブルな店があっても悪いことはないが、せっかく丸金も沢山いる空港なのだから、もう少し質の高く雰囲気の良いレストランが2~3店舗あっても良い気がする。

 成田ではマックやカフェテリアから寿司店まで、予算に応じた食事が選択できることを考えれば、浦東空港のレストランでの選択肢の幅が狭すぎて空港で美味しい物を食べようと考えても選択肢に困ってしまう時が多々ある。

 そして足回りの面である。
 数年前にようやく地下鉄が出来たとはいえ、市の中心から各駅停車でトコトコ揺られる道のりはやはり遠すぎるし、一般の乗客に混じってスーツケースを運ぶのは楽ではない。

 リニアにしても、龍陽路止まりではとても市内に乗り入れたという印象にはならず、どう見てもまだ街の外れで、そこから結局地下鉄かタクシーで市内に入ることになる。
 今のところリムジンバスが一番便利だと思うが、路線が少なすぎるし本数も少ない。
 主要拠点には最低でも30分に1本は有るべきだと思うし、日本の感覚からいえば松江や嘉定、外高橋・崇明島あたりも直通バスがあってしかるべきだがまだまだ利用客の面で地域的偏りがあるようだ。

 結局はタクシーが主役の空港ということになろうか?
 
 まあタクシーの運賃が他国に比べ安いことが救いであるが、空港の足回りがタクシー便りでは他のローカル空港と環境が変わらないのではないかとも言える。
 いずれ第3ターミナルも建設する予定らしいが、どうにかこの辺りは改善してほしい気がする。