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元力士が作った「おにぎりや」

 昨日、元力士が作った「おにぎりや」が出来たと聞いたので伺ってきた。
 まあ元力士といっても、昨年まで「照ノ谷」というお店を開いていたあの方であり、日本から新たに乗り込んできた方ではない。

 で、お店の場所は南京西路698号3階の最近出来たばかりのフードコートの一角。

 フードコートとしてはややこじんまりしている空間だが、近くにオフィスビルや上海テレビなどがあることあり昼時は結構混み合うようだ。
 ただ訪れた時は夜であり、アルコールなどを提供しないお店であるため人は疎らだった。

 早速「唐揚げとおにぎり定食」を頼み、出てきたのが下記の写真。

おにぎり唐揚げ定食

おにぎり唐揚げ定食

 大ぶりのおにぎり一個と唐揚げ(サラダ付き)、味噌汁、冷奴、卵焼き、きんぴら、漬物の組み合わせ。
 おにぎりは鮭、キノコ、海老などの中から選べるとのこと。
 これで通常は45元だが、今のところオープン特価ということでなんと30元ということのようである。

 尤も親方に伺ったところ、まだおにぎりの種類や使う米、また組み合わせるメニューの内容や器なども含めて現時点では全てが手探り状態であり、当面は流動的に縁化していく可能性が高いとのこと。
 つまり現時点では完成形ではないとのことらしい。

 で、実際食してみたところ、唐揚げは長年のお店を切り盛りしてきた親方の味ということもあって当然の如く非常においしい。
 で、おにぎりはこちらも味としては美味しかったが、どうも米の粘り気不足でポロポロしてしまうといった印象であり、この辺りが今現在試行錯誤中ということのようだ。

おにぎりや

おにぎりや

 そのほか、味噌汁と漬物は普通に日本料理屋の味で、やや雑然としたフードコートの一角で食べるにはちょっと贅沢すぎるくらいな印象である。
 で、おにぎり一個だとちょっと物足りなかったので、さらに2つを追加して食べた。

おにぎり

追加のおにぎり

 こちらも美味しいがやはりちょっとポロポロする。
 完食してみて、確かに美味しくお腹いっぱいになったが、もうしばらくは親方の試行錯誤を待つ必要がありそうなこのおにぎりやの誕生である。
 数か月後の成長に請うご期待といったところである。

何故か果物屋の多い上海の街

最近、上海の街で流行りだしているものに高級果物(フルーツ)店というジャンルがある。

上海の高級果物店

上海の高級果物店

 中国各地や東南アジアなどから輸入された果物を、毎日定期的にオフィスや自宅などに取り入れるサービスなどが都心部で見られるようになってきた。

 バナナやイチゴ、キーウィやマンゴー、ドラゴンフルーツにパイナップル、そしてあの臭い匂いで有名なドリアンまで、季節問わず売っているのである。

 まあ東京などでもこういった果物宅配をやっているところはあるかもしれないが、それほどトレンドになっているとは思えないようなサービスである。
 しかし上海ではこういった高級果物宅配のちょっとしたミニブームが起きている印象となっている。

 もとより、上海は普通の街より果物店が多く街のいたるところに果物店が存在する。

上海の果物店

上海の果物店

 これだけの数が乱立していても、商売が成り立つわけだから、恐らくそれだけ需要があるということになる。

 そういえば、上海では日本料理店やKTVのお店でも、スイカなどのフルーツが頻繁に提供される。

 日本のレストランなどでも頼めば出て来ないことも無いだろうが、果物を提供するお店は一部の高級店に限られるような気がしている。
上海の日本料理店は、そういった高級店のイメージを真似しているところもあるのかもしれないが、個人的には上海のこういった果物市場が大きいという土壌が、日本料理店でも果物を提供するようになっているのだという気がする。

 とにかく、上海は果物店が多い街ということになるのだが、何故こういう状況となるのだろうか?

 この点について自分なりにちょっと推測を立ててみた。

 上海に果物店が多い理由の一つとして、上海は水の質が良くないことが原因で、水分の補給源として果物が重宝されているのだと考えてみた。

 上海は海に突き出た長江の中洲のような地理的状況であり、飲料水に適した水を得るのは大変で、古くから上海の水道水は質が悪いので有名である。

 もちろん、沸かして飲めばそれなりに飲める状態にならないことはないのだが、夏場などは熱いお湯を飲むのは積極的にはなれず、茶葉を入れたとて劇的に水質や味覚が改善するわけではないので、上海で水分補給手段として水を直接飲むのはベターではないのである。

 上海ではよく子供に冷たいものを飲ませるなとか言われるが、これはお腹が冷えるということももちろんあるが、水の質が悪く煮沸消毒しない水を飲むとお腹を壊しやすいところからきているのだと思われる。

 それに対して、果物の摂取であれば、水分や栄養分の摂取を比較的安全に摂取できる。

 しかも水道や井戸からの水分摂取にくらべ非常においしく水分を取り入れられるのである。
 さらに果物の形態であれば水を運ぶより遥かに容易に外地から持ち込むことが可能で暑い夏場の保存性も生水よりははるかに良いと考えられる。
つまり上海の水事情の悪さが、上海において果物店の数を増やしているのだと考えるのだが、果たしてどうであろうか?

 

円換算すると上海の物価は結構高い

 円安が現在の水準に達してから半年近くになり、人民元の円へのレート換算は1元=20円で計算するのが当たり前になった。
 で、上海の物価も毎年毎年上昇しているので、円レートで計算するとその物価は非常に馬鹿馬鹿しいくらい高くなっているという印象になっている。
 例えば、ある日本料理屋の食べ飲み放題の料金は250元を超えており、日本円に換算すると5000円となる。
 250元と聞けばまあそんなもんかと思う価格でも、5000円と聞くとどうも二の足を踏んでしまい、日本なら3000円で十分に同じレベルで飲み食いできるだろうという気がする。

 またあるお店のメニューでハンバーグカレー60元というのも見かけたが、つまりは1200円の計算になりかなり高い印象で、これも日本の物価感覚で言えば600円~800円が妥当なのではないかと思われる。

 ただまあ、言ってしまえば上海において日本料理は外国料理なので高くても仕方のない面はある。

 じゃあローカルの中華料理チェーンはどうなんだといえば、やはり30元超えはざらであり、つまり600円以上と換算すると、日本の牛丼チェーンなどと比較しても同一水準か高いくらいの料金となっていて、現地料理も決して安くない水準に達している。

 コンビニのサンドウィッチも6~8元となり、つまり120~160円で計算すれば日本とほぼ変わらなない水準まで近づいていて、味を含めた総合評価で言えば上海のほうが偉く高いものについているような気がする。

 この物価傾向について、品質を含めた人民元の理想の適正レートは1元=10~12円ではないかという声が最近こちらにいる日本人との会話で聞かれるようになった。

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 確かに、日本円と人民元の関係はフレキシブルな変動相場ではなく、米ドルを介したレートとなっているので、円がドルに対して安くなれば、人民元に対しても安くなってしまうのであり、単純に現行レートで物価比較するとどうもバランスが悪いのである。
 つまり両国間の物価水準は単純なレート換算では調整されない環境が存在しており、中国経済にあまり関係なく動いている円ドル相場によって決まってしまっている。
 故に、こういった理由から品質の伴わない高い物価水準が平気で登場するようになってしまったのかなという気がする

 まあ、これだけ大きくなってしまった中国経済の基本通貨が未だにドルを基軸としている状態は経済バランスとしてやや不自然なのかもしれない。

 そろそろ人民元も国際通貨変動に身を置くべき時期が来るのではないか、上海の物価高を見てそんな気がしている。