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ピーチ航空の上海発便に搭乗 その2(機内編)

機内に乗り込むと、さすがにLCCなのでシートピッチは狭かったが3-3配列の座席の割りには詰め込まれているという印象はなく、シートの色の影響か雰囲気は悪くはない空間だった。

ピーチ航空の機内

 で、まずは座席前のポケットに差し込まれている資料をチェックする。

 最初に手取ったのは機内販売のしおりだが、これを見て大変驚いた。

 ほぼ全商品において、日本語だけでなく英語はおろか、中国語の簡体字と繁体字、さらにハングル表記で商品説明が書かれていたのである。

ピーチ航空の機内販売の冊子

さすが国際線というか、他の航空会社でも英語と自国語の二か国語記載までは見たことがあるが、4言語5字体記載という徹底した表記は見たことが無かったような気がする。

 実は、搭乗前にピーチ航空の関係者の方に話を伺う機会があり、この日の搭乗者の国籍割合を尋ねたところ、正確なところは分からないが半数以上が中国人であり、日本国内でも以前から同社の利用客は半数以上が外国人であるとのことだった。
 日本人乗客はLCC式のサービスに慣れないのか少数派であり、訪日外国人たちに支えてもらっているのがピーチ航空だとおっしゃっていた。
 そういった外国人旅行達を十分意識したのがこの機内販売のしおりであり、日本への訪日外国人観光客の増大はこういったLCCに支えられているんだなと、久しぶりに帰国する日本の現状に妙に納得してしまった。

 また販売されている商品のラインナップにも驚いた。
 国際線なので免税品はまあ当然なのだが、日本到着後の各空港から市内への交通機関の割引券などが、機内販売されていたのである。

成田から都内への割引切符の案内

 今回の行先である羽田空港での足回りも当然対象となっており、羽田空港から品川までの京急線の割引切符が売られていた。
 正規で買うと往復820円のところが、機内販売だとなんと200円引きの620円で買えるとのことである。

うわ、これおいしいなぁと思い、詳細をCAの方に訊ねようとしたところ、機内アナウンスで、「今回は初就航便ということで京浜急行様さんより、皆様にプレゼントします。詳細は搭乗時にお配りしたエコバッグをご確認ください」とCAから案内があった。

「なに!」

ピーチ航空の初回搭乗記念品

慌てて、そのエコバッグの袋を開けたところ、中からなんと「ご招待」と赤い印の押された招待券が出てきたのである。

羽得2枚切符(無料版)

それを見て思わず「ラッキィ」と心の中で叫びつつ小躍りしてしまった気分になったが、実際はニヤついただけだった。
(パンクブーブーのネタのようだ。)

 200円安上がりになると思ったころ、元の640円も無料になったわけで、ダブルのお得をもらったような気分である。

 やっぱり初物に乗ると、こういうハプニングがあるわけで、恐らく1日違いの翌日便ではこうはならなかっただろうに思う。

 このほか、今回は使わないが成田から都内までのスカイライナーやバスの割引チケットなども売られるようで、航空会社としては商売の一部なのであろうがこちらとしては痒いところに手が届いてくれるサービスである。

そして、次に手に取ったのは安全のしおりだが、こちらは残念ながら多言語表記ではなく、日・英の二か国語表記で、日中便なのに中国語表記は載ってなかった。

 ピーチ航空は既に台湾線を就航させているはずなので、中文表記があっても良さそうだが残念ながらなかった。
機内販売にあれだけ力を入れているのにも、大事な安全のしおりが多言語表記になっていないのは残念で、厳しいことを言えば安全より商売に力が入っている状態ということも言え、ちょっぴり評価を下げたこの安全しおりである。

さて機体は予定通りに出発し、羽田へ向かって離陸した。

 機内では、モニターなどのエンターティメントサービスはもちろんないのだが、離着陸時は全ての電子機器も使えないので、アナログな紙媒体を見て過ごすしかない。
 本来は時間帯的に寝るべきなのが筋なのだが、どうも興奮気味で寝られそうになく、先ほどの機内販売のしおりなど熱心に見て研究することにした。

 で、多くのLCCがそうであるようにこのピーチ航空も、機内食などは無く全て自己購入しなければならないのがルールとなっている。

 今回特段にお腹も空いているわけでもなかったがメニュー写真を見ていると食べてみたくなるのが人間の性で、取り敢えず興味本位で試
しで買ってみることにした。
選んだのは「にゅう麺」(500円)で、カップ麺のような様相にちょっと高いなと思いつつ、物は試しということで注文することにした。

 機内ではクレジットカードのほか、日本円でも人民元でも現金払いができると言われ、今回搭乗時に日本円の持ち合わせが少なかったため人民元で支払うことにした。
500円の商品が人民元で幾らに換算されるのかという興味もあり試してみたくもあったのである。

で、言われた金額がなんと40元であった。
「ゲツ、レート悪いなぁ」
当時のレートが確か1RMB=15.5円くらいだったので、そのまま計算すると32~33元が妥当な換算値であり、多少手数料が乗ったにしてもちょっと悪すぎるレートといった印象であった。

今回は試しなので、仕方なかったが次回からは少なくとも人民元では買うまいと思うほどのひどいレートである。
 さらに出て来たにゅう麺も非常に量が少なく、小腹がすいた夜中用と思えばちょうどよいが、500円の価値があるかと言えばやはり高すぎるなという印象であった。

ピーチ航空のにゅう麺

このほか、のどが渇いたのでジュースも買ったが、こちらは200円とまあ良心的であり、かつ日本円の小銭で払ったので抵抗なく買えた。

 ところで今回乗ったピーチ航空のCAさんたちは英語については普通に訓練されているようだったが、中国語はほとんど駄目で、一人だけ中国語要員はいたみたいだが、乗客とのコミュニケーションにやや苦労する姿が目に付いた。

 初便なので仕方ないところであり、最低限の訓練はしてきたとは思うが、それでもまだ言葉としてはコミュニケーションが難しいレベルだった
 そのため、彼女たちよりは中国語のわかる自分がちょこちょこと通訳をしてあげたのだが、そのおかげでこちらもCAさんたちと少しだけ雑談が出来た。

 まぁ社交辞令の域を出ない程度の会話ではあったが、今回初便の搭乗で出発4時間も前に空港に来てしまったんですよと告げると、ありがとうございますと、深々とお礼をお言われてしまったような状況である。

 そのおかげなのか到着間際になって、本日のフライトデータですと、なんと手書きのメモをプレゼントしてもらった。

手書きのフライトデータ

手書きのフライトデータ

 慌てて電話番号が書いていないかと探したが(笑)、残念ながらそれは無かったが、当日の乗務員スタッフの全員の名前が記してあり、何よりもいい記念品となった。

 そんなちっちゃなドラマがちょこちょこ展開するうちに、航空機は羽田に到着した。

 まだ暗い中での到着だったので、東京の朝方の夜景を期待したが、天気がそれほどよくなく雲が多かったのと、羽田のA滑走路に南(34L)から進入したので、ほとんど夜景を楽しめることなくターミナルに到着した。
まあ無事日本到着である。(つづく)

対ドルで円安だが、円と人民元のレートは横ばい?

 最近のドル円相場で、5月初めにくらべ円安に振れてきており、今日お昼の相場で1ドル110円台後半までじわじわと動いてきて、昨日は一時111円台まで戻った。

 某首相の消費税率引き上げ延期発言が功を奏したのか、はたまた全く別の原因か分からないが、現時点は1ドル=110円付近で推移している。
 こうなると、気になるのは仕事や生活に直接関係のある円と人民元の関係だが、実はドル円相場の数字ほどには変動が起きておらず、1RMB=16.75円前後となっており5月初めの16.3円に比べ2.7%しか動いていない。

 ドル円が4.7%も動いているのに比べ、ずいぶん差がある状況となっている。

 この差を生んでいるのが何かと言えば、ドルと人民元のレートであり、1ドル=6.58人民元までドルに対して下落しているのである。
 このおかげで円は対人民元で、対ドルほどの下落とならなかったようである。

 この動きの原因をどう見れば良いかについては、専門家に分析を任せるとして、日中間の経済の中で暮らす私にとってはひとまず安心材料である。

 上海の物価について、幾つかピックアップしてちょっと換算すると下記のようになる。

上海のビッグマック

上海のビッグマック

 マクドナルド ビッグマックセット 25元=419.5円
 サントリー烏龍茶 500ml 1本 3.8元=63.78円
 地下鉄初乗り        3.0元=50.36円  
 タクシー初乗り(3㎞まで)  14元=235円
上海ディズニーランド 大人1日券 499元=8378円
 最低月額賃金         2190元=36767円

 こうやってみると、人件費はまだ低い面もあるが、庶民的なものの価格は日本の5~6割、全く同じ品質を求めるとほぼ日本の物価とさして変わらないか、高いくらいのものとなっている。
 最近何となく振り幅の大きいレートが、凄く気になっており、油断すると数%くらいすぐ動いてしまうので、なかなか緊張感の有る状況が続いている。
 

中国連休・円高連動説が継続中

 日本のカレンダーはGWが一応一段落したので、今日を休まないで久しぶりに出勤されている方もそれなりにいると察せられる。
(今日も休んで大型連休の方も大勢いるだろうが、、、)

 そして中国でも5月1日の労働節(メーデー)に合わせた連休がささやかながら組まれており、土日プラス5月2日の三連休となり、この休みに合わせて日本を含め海外に出かける人も大勢いた。

 さて、以前から最近の円高について何度か書いてきたが、2月に書いたブログで中国の連休の度に円高が進むのではないかという予測を書いたのだが、今回の連休でも見事に円高が進み再び105~106円台に達する結果となった。

 人民元レート

 まあ円高の真の原因については別のところにあると言われており、自分自身はそれを覆すだけの材料も根拠も持ち合わせていないので、抗うつもりもないが、少なくともタイミングだけは今回も一致してしまった状況になっている。

 しかも今回の連休は今までに比べ、関税政策の変更もあってか訪日観光の爆買いの規模も小さいと言われ、それ故か円高の進行幅も連休スタート時こそ2~3円のレンジで一気に動いたがそれ以外は小幅な値動きとなっており、やはり奇妙な一致が見られる。

 繰り返すが、円高=爆買い原因説をそれほど強烈に押しているわけでもないのだが、こうもタイミングが一致してしまうとひょっとするとという意識が頭をもたげないわけでもない。

浦東空港の荷物検査

浦東空港の荷物検査

 さあ、この傾向が続くとすると次の契機は6月9日の端午節休暇となると思われるが、果たしていかがであろうか?

円高予測が当たった?1ドル=107円台、1RMB=16円台に

 先日、円高進行の原因は中国人の爆買いが原因なのではないかとたわいもないブログを書いた中で、次の円高進行は恐らく花見観光客が増える3月末から4月初旬なのではないかと予測したが、何と言葉通り4月に入って急激に円高が進行している。

 先ほどの数値だと、ドル円相場が1ドル=107円台に突入し前日比でも1%以上円高となっているのである。
 これと併せて人民元相場も1RMB=16円台に突入し、一時より為替の景色が随分変わる位置までレートが動いてきた。
(人民元相場

 まあ、この変動の理由については世界のお金の動きがどうなっているかなどまるっきりわからないので、先日のブログの爆買い原因を推すつもりはないが、結果として予測通り4月の清明節の連休明けから円高が進む格好となってしまっている。

 ただ円高円高というが、もともと購買力平価など物価比較で見れば1ドル=100~105円程度が妥当とも言われており、今回の円高進行は極端な円安が是正されていると見ることも出来る。

 しかも現在の極端な円安は現政権のアベノミクス政策で異次元の金融緩和によって生み出されたものとされるが、結局はそれが経済成長に繋がらず物価高で国民に負担を強いる状況になっている。

 つまり有効な政策もないままトリクルダウン期待で金融緩和だけやっているような印象で、これでは国内の経済が活性化せずデフレ脱却には繋がらないのである。

 これに対して、先日アメリカで最低賃金を15ドルに引き上げるというニュースを耳にしたが、これはトリクルダウン理論よりは遥かに具体的な動きであり、経済を動かすエネルギーになりそうな状況となっている。

 その結果かどうかわからないが、今回実際ドル安に向かっているわけで、今後人件費が上がれば恐らくインフレ方向に向かい、経済がそのまま転がって行きそうな雰囲気があるのである。

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 まあ日本の経済界では円安により製造業の競争力の復活を期待していたようだが、現在のグローバル経済の中では多少の円安程度では、東南アジア相手にコスト競争してもまず勝てないのであり、日本国民を東南アジア並みの生活に追い込むだけになってしまう。

 それよりは、この状態の中ではもう少し円高にして物価下落で国内消費を刺激する方がよほど日本経済に良い影響がありそうだという気がする。

 経済のことなので何が正解かはなかなかわからないが、個人的には通貨が極端に安すぎるも高すぎるのも良くないと感じており、購買平価で示す1ドル=100~105円のレンジに早く到達してほしいと思っている。

春節の円高進行は爆買いが原因?

 あまり根拠のない推測であるが、2月の頭から中国の春節期間中に進んだ円高進行を見ていてそんな印象を持った。

 今回の春節期間の訪日客がどれだけいたのかなどの詳細データはまだ発表されてないが、JNTOのデータでは1月単月で185万人の訪日観光客があり、前年比約50%増(63万人)となっているとのこと。
 この内訳は韓国人51.5万人、中国人47.5万人、台湾人32.1万人でいずれも去年の1.5倍になっているとのことで、先月の春節時期がこれを下回ることはないだろうに思われる。

 で、訪日外国人が日本で消費する金額が一人当たり14万円とのことであるから、2600億円ほどのお金が日本に落ちたという計算になる。
 当然のことながら、これらのお金は訪日客の母国通貨では決済できないので、日本円を購入して日本円で購入しての買い物となる。

 例えば買い物に使用した手段が中国の銀聯カードであっても、日本で買い物をすれば銀聯の会社が中国の個人の口座から引き落とした人民元で日本円を購入し、その日本円で日本側の加盟店へ代金支払いを行うという流れとなる。

 故に、その決済代金の取引上で日本円を物を買う人が増えれば当然円が値上がり円高方向に行くことになる。

 これに対してJETROさんの貿易統計を見ると、昨年の日中間の貿易額は輸出入合計で年間15兆円ほど、月に均せば1兆3千億円程度となる。

 この数字と上記の訪日外国人の月間消費額2600億円(推測)のうちの中国人の人数比で計算した金額670億円を比較すると、実に貿易額の5%に匹敵する金額を爆買いで消費していることになり、決して小さくない金額の円買いが行われていると言える。

 しかも、工業貿易などは春節休業の影響で2月に取引高が減少する可能性が高く、余計に観光客の買い物決済が目立つ時期でもあるのである。

 もちろん、同時期に逆方向の訪中日本人などもいるし、実際の通貨取引はそんなに単純ではないため、ここで計算した数字が全てとはならないが、大雑把な計算で見ても、爆買いが通貨取引に影響を与えそうなほど大きな取引額となっているは間違いないという気がする。

 そして、この爆買い影響説を裏づけるかのうように、春節の終了とともに円高進行が一段落しており、若干の円安へ戻して、今日あたりだと1ドル=114円前後で推移している。
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 つまり現在は爆買い決済が一段落したようにも見え、まあ推論の是非はともかくタイミングは見事に一致しているのである。

2011年4月上野公園(花見)

2011年4月上野公園(花見)

 で、今後の予測であるが、3月末から4月までの花見のシーズン、5月初めの労働節(日本のゴールデンウィーク)に、再び日本の観光シーズン、つまり爆買いシーズンが訪れることからひょっとすると、またそのタイミングで円高が進むのではないかという気がする。

 今後も中国人の爆買いが続く限り円高が続く可能性があり、日本の物価が割高に感じられところに行くまで、レート変遷と今の爆買いは続くのではないかという気がする。