円安が現在の水準に達してから半年近くになり、人民元の円へのレート換算は1元=20円で計算するのが当たり前になった。
で、上海の物価も毎年毎年上昇しているので、円レートで計算するとその物価は非常に馬鹿馬鹿しいくらい高くなっているという印象になっている。
例えば、ある日本料理屋の食べ飲み放題の料金は250元を超えており、日本円に換算すると5000円となる。
250元と聞けばまあそんなもんかと思う価格でも、5000円と聞くとどうも二の足を踏んでしまい、日本なら3000円で十分に同じレベルで飲み食いできるだろうという気がする。
またあるお店のメニューでハンバーグカレー60元というのも見かけたが、つまりは1200円の計算になりかなり高い印象で、これも日本の物価感覚で言えば600円~800円が妥当なのではないかと思われる。
ただまあ、言ってしまえば上海において日本料理は外国料理なので高くても仕方のない面はある。
じゃあローカルの中華料理チェーンはどうなんだといえば、やはり30元超えはざらであり、つまり600円以上と換算すると、日本の牛丼チェーンなどと比較しても同一水準か高いくらいの料金となっていて、現地料理も決して安くない水準に達している。
コンビニのサンドウィッチも6~8元となり、つまり120~160円で計算すれば日本とほぼ変わらなない水準まで近づいていて、味を含めた総合評価で言えば上海のほうが偉く高いものについているような気がする。
この物価傾向について、品質を含めた人民元の理想の適正レートは1元=10~12円ではないかという声が最近こちらにいる日本人との会話で聞かれるようになった。
確かに、日本円と人民元の関係はフレキシブルな変動相場ではなく、米ドルを介したレートとなっているので、円がドルに対して安くなれば、人民元に対しても安くなってしまうのであり、単純に現行レートで物価比較するとどうもバランスが悪いのである。
つまり両国間の物価水準は単純なレート換算では調整されない環境が存在しており、中国経済にあまり関係なく動いている円ドル相場によって決まってしまっている。
故に、こういった理由から品質の伴わない高い物価水準が平気で登場するようになってしまったのかなという気がする
まあ、これだけ大きくなってしまった中国経済の基本通貨が未だにドルを基軸としている状態は経済バランスとしてやや不自然なのかもしれない。
そろそろ人民元も国際通貨変動に身を置くべき時期が来るのではないか、上海の物価高を見てそんな気がしている。
上海ワルツさんのブログのサブタイトルは、「仕事と家族と音楽と3拍子揃えたい」ですよね。でも、仕事と音楽の記事は時々ありますが、家族の話は全く出てこないような気がします。なぜですか?
コメントありがとうございます。
揃ってないから揃えたいというのが回答になりましょうか。