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上海浦東国際空港のリムジンバスでの死亡事故、ニュートラル走行の多い高速バス

 一昨日の朝9時頃、上海浦東国際空港へ向かうリムジンバスで死亡事故が起きた。
 上海市内の高架道路を走行中に、前方の作業車に追突したあと道路の側壁にあたり、その勢いで乗客2人が横窓から投げ出され高架下に落ち、この2人が亡くなったようだ。

上海浦東国際空港のリムジンバス

上海浦東国際空港のリムジンバス(写真は機場2線)

 このニュースではシートベルトの着用の有無に焦点が当てられており、亡くなった2人はシートベルトをしていなかったとされる。

 確かにシートベルトの着用は大事であり、命が助かるかどうかが左右されると言われるが、その差が如実に表れ明暗を分けてしまった今回の事故となっている。

 ただ個人的にはこの事故で気になっているのは、シートベルトの着用の有無もさることながら、中国のバス運転士の運転マナーの悪さというか悪い癖である。

 私も何度もこれらのリムジンバスに乗っているので幾度もその状況を体験しているのだが、中国のバス運転士は高速道路上で平気でクラッチを切ったニュートラル走行を連発する。

 自動車の運転教習をマニュアル車で受けた方はご存知だと思うが、マニュアル車のクラッチを切ってニュートラル状態で走行すると、エンジンに負担がかからなくなる分だけ燃費が節約できるのだが、逆にエンジンの制御がきかなくなるため、走行が不安定になる。

 結果、急ブレーキなどではタイヤにロックがかかり、車体がハンドルで制御できなくなるという危険が生じる。

 それ故、ニュートラル走行は安全上の観点から、クラッチ切り替えの際など最小限に抑えるべきであるというのが日本の教習所で教える運転マナーとなっている。

 しかし中国ではそういった危険性を意に介さないのか、燃費優先でニュートラル走行を連発し、場合によっては直線走行だけでなく頻繁な車線変更などもニュートラル状態のまま行われる。

 こういった中国の危険な運転方法を身を持って体験している自分としては、昨日のリムジンバスの事故についても「もしや」と感じるところがあるのである。

 まあ中国の交通事故の現場検証では、そういった運転状況までチェックするかどうかわかないし、もしニュートラル走行を確認できたとしても中国の運転慣例から言って問題として取り上げないかもしれない。

 しかし、乗客としては恐ろしいこれらの運転マナーであり、是非改善を望みたいが、当局が問題として取り上げないのであれば、乗客としてはやはりシートベルトで自己防衛せざるを得ないということろに帰結するのかもしれない。

 中国では我が身は自分で守れということなのである。

中国の高速道路表示は下から読む!

先日、浙江省の方へバスで移動した際に、ちょっと面白い発見をした。

私は、この日ある団体の幹事的な役割りということもあって、バスのほぼ最前列に陣取り、運転手と同じ方向を向いて高速道路風景を眺めていたのだが、その時に奇妙なものを見かけたのである。

それは、道路上に書かれている行先案内の表示である。

そこで何を発見したのかというと、中国の高速道路では、路面の行先表示がなんとドライバーからの視点を考慮して、手前から奥へ読むように、つまり下から上への並びで地名が表示されているのである。

逆さの道路標示

逆さの道路標示

例えば「杭州」であれば「杭」が手前で「州」が奥となっている。

私はバスの最前列から眺めていて、初めは地面に知らない地名が沢山出てくるなとばかり思っていたのだが、よくよく見ると順番が逆さまだっただけで、よく知った地名が書かれていたのであった。

これは中国に来て初めて気がついた光景で、今更ながら軽いカルチャーショックを受けた。

慌てて、日本の表示をネットで画像検索して調べてみたところ、日本の場合は例え高速道路であっても、通常の日本語表記同様に上から下へとの表示になっていた。

日本の阪神高速の表示(引用元)

日本の阪神高速の表示(引用元

或いは横書きで、左から右への順番で書かれており、日常の表記と同じルールで書かれていたのである。

横書きの高速道路の路面標示

横書きの高速道路の路面標示(引用元

最近ではドライバーからの視点角度に合わせて手前の文字のフォントを縦長に崩し、読みやすいように工夫したものもあるようだが、いずれにしても上から下へ読ませる原則には変わりなく、中国のように逆転表示されている例は無いようである。

日本の道路標示(引用元)

日本の道路標示(引用元

まあ、私は中国で車を運転するような機会はないものの、この中国式表示にはとても慣れそうになく、ますます運転したくなくなったというのが本音である。

当地の中国の文章文化も、通常の縦書き表示はやはり上から下であり、この高速道路の下から上へ読ませる表示は中国人たちにとっても読みにくいのではないかと思うがはたしてどうなんだろうか?

今度一度訊いてみたいと思っている。

看板の少ない風景

窓から見る風景に屋上広告は見当たらない。

窓から見る風景に屋上広告は見当たらない。

上海のビルの高層階から窓の外を眺めて気が付くのは、屋外看板が非常に少ないという事である。
日本だと超高層マンションはともかく、一般的な商業ビルの屋上や街路沿いの空き地などには必ず屋外広告の看板が1つや2つ目に入るのが普通だが、上海はこれらが比較的少ないように感じる。
もちろん駅前のビルの正面など限定的な場所では、ビルの壁面に巨大な企業のロゴなどが貼り付けてあったり、派手な看板があったりするのだが、あくまでそういった繁華街限定であり、日本のように無秩序にあちらこちらに看板は見当たらない。

例えば下記は上海駅南広場の写真だが、東京駅の八重洲口の風景と比べると看板の数が圧倒的に違う。

上海駅南口正面

上海駅南口正面も屋外広告は多くない

外灘などでは黄浦江周辺に競うようにネオンの看板が設置されているが、あくまでも観光的要素の一つのように置かれており、その看板の量がどこにでもあるわけではない。

婁山関路のデパートの看板

あくまで壁面広告が中心

恐らく景観条例などが厳しく設定され、無秩序な看板の設置が禁じられているのではないかと思われる。
その代り上海では工事現場の壁面などを覆うように、巨大な広告写真が貼られているケースが良くある。

上海市内の風景

繁華街以外は大きな看板はほとんどない

これは恐らく、工事現場を目隠しする機能として許可されているのではないかと思われ、日本でも同様のケースはあるが、中国のそれはより巨大のような気がする。
また高速道路沿いにも巨大な広告塔が等間隔でずらっと並ぶ光景を目にするが、あくまで官制広告と言うか、道路管理者が商売でやっているようで管理が行き届いており、田んぼの真ん中に看板を設置するような日本的な無秩序な設置はほとんどないような気がする。
景観を規制しながら、広告ソースは行政の胴元が握るという、いかにも中国らしい広告の姿がそこに見える気がする。