Tag Archives: 景観

警官が景観を壊している?

 上海でも日本同様に監視カメラが増えており、特に交通管理のための監視カメラが非常に多い。

 まあこの監視カメラの設置云々の是非に関しては、行政当局の方針であるため外国人が口を出すような部分でもないのだが、このカメラの設置に関して最近気がついたことがある。

上海の街中の交通用監視カメラ

上海の街中の交通用監視カメラ

 それは、都心部のような電線その他が地中化されたような場所でも、公安警察の監視カメラの部分だけは配線がむき出しになって設置されている場所が多々あるのである。
 近年非常に発展した上海といえども、いまだ再開発が行われていない古い市街地などを歩くと建物の外側に電線とも電話線ともつかぬ黒い配線が大量に張り巡らされているところを見かけることは少なくない。

配線がむき出しの監視カメラ

配線がむき出しの監視カメラ

 しかし、そうではない新しく整備された街路などは電線が地中化されているのか、電信柱や電線を見かけない場所も増えて来ている。
 電線のない場所は非常に空がすっきりして気持ちがいいのであるが、そういった場所でも、交通警察用の監視カメラだけは配線がむき出しになり、昔そのまま電線の設置が行われているケースが多いのである。

電線の見えない上海の住宅街

ほとんど電線の見えない上海の住宅街も増えて来た。

 恐らく街路が整備された後に設置された監視カメラであるからこういった状況に陥っているのだろうと思うが、どうにも格好悪くスマートではない。
 監視カメラそのものに是非は問わないが、できればもっとスマートに・・・例えば無線発信や太陽電池パネルを活用して、むき出しの配線のない設置は可能だろうにと思う。
 こういったアンバランスなところが、電線地中化の意識が出てきている街づくりの中で非常に残念な点である。

上海が色づく秋の季節

上海の秋

今朝は気温が下がって、街の風景が美しく色づいた印象になっている。
以前にも「2008年12月11日 晩秋に聴きたい音楽「弦楽セレナーデ」(チャイコフスキー)」というブログで書いたが、私は一年のうちでこの季節が一番好きであり、上海においても、やはりこの11月末から12月初めにかけての季節が一番美しくやはり好きな季節だという気がする。

というか、上海であまり好きな気候の時期と言うのはほとんどなく、梅雨の時期や真夏の暑さなど、個人的には実は上海は気候がそれほど過ごし易い場所ではないと感じている。

その中でも例外的な、印象を受けるのがこの季節である。

自分の過去の文章を引用するのも変だが、この季節は

「淡いグレーとも、セピア色ともつかぬ空に、僅かに散らばる黄色になった街路樹。掃除される前の散らばる落ち葉。ひんやりと冷え切る前の、ちょっと湿り加減の空気。こんな朝を散歩するととても気持ちいい。」のである。

 今日の天気は気温的にはまだ若干高めといった印象だが、薄曇りで待ちの街路樹が色づき始めてとても美しい景色を作り出している。
これから半月くらいの、街の風景がクリスマスに変わりきる前までの時間をぜひとも今年も楽しみたいという気がする。

看板の少ない風景

窓から見る風景に屋上広告は見当たらない。

窓から見る風景に屋上広告は見当たらない。

上海のビルの高層階から窓の外を眺めて気が付くのは、屋外看板が非常に少ないという事である。
日本だと超高層マンションはともかく、一般的な商業ビルの屋上や街路沿いの空き地などには必ず屋外広告の看板が1つや2つ目に入るのが普通だが、上海はこれらが比較的少ないように感じる。
もちろん駅前のビルの正面など限定的な場所では、ビルの壁面に巨大な企業のロゴなどが貼り付けてあったり、派手な看板があったりするのだが、あくまでそういった繁華街限定であり、日本のように無秩序にあちらこちらに看板は見当たらない。

例えば下記は上海駅南広場の写真だが、東京駅の八重洲口の風景と比べると看板の数が圧倒的に違う。

上海駅南口正面

上海駅南口正面も屋外広告は多くない

外灘などでは黄浦江周辺に競うようにネオンの看板が設置されているが、あくまでも観光的要素の一つのように置かれており、その看板の量がどこにでもあるわけではない。

婁山関路のデパートの看板

あくまで壁面広告が中心

恐らく景観条例などが厳しく設定され、無秩序な看板の設置が禁じられているのではないかと思われる。
その代り上海では工事現場の壁面などを覆うように、巨大な広告写真が貼られているケースが良くある。

上海市内の風景

繁華街以外は大きな看板はほとんどない

これは恐らく、工事現場を目隠しする機能として許可されているのではないかと思われ、日本でも同様のケースはあるが、中国のそれはより巨大のような気がする。
また高速道路沿いにも巨大な広告塔が等間隔でずらっと並ぶ光景を目にするが、あくまで官制広告と言うか、道路管理者が商売でやっているようで管理が行き届いており、田んぼの真ん中に看板を設置するような日本的な無秩序な設置はほとんどないような気がする。
景観を規制しながら、広告ソースは行政の胴元が握るという、いかにも中国らしい広告の姿がそこに見える気がする。