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上海のタクシーは朝も捉まらない

 上海へ来てすっかり常識になってしまったので、あまり気に留めていなかったが、先日日本から来た人を案内する機会があり、改めてその特性に気が付いた。

朝の上海のタクシーはなかなか捉まらない。

何故、朝にタクシーが捉まえにくいかというと、大勢の人が通勤で使うからである。
日本だと社用車送迎を含め車通勤はあっても、タクシーで出勤というスタイルはほとんどない印象の気がする。(私が利用しなかっただけかもしれないが)
公共交通機関の弱いエリアと最寄り駅とのシャトル運行というのは高い需要はあるかもしれないが、ドアツードアのタクシー通勤はほとんどないであろう。

 何故ならタクシーの料金が高く、毎日の通勤にそんなに払っていられないからであり、毎日使うなら普通は社用車を導入するか、ハイヤーなどの定期契約をするだろう。
 逆に上海でタクシー通勤が可能なのは、もっぱら運賃が安い(初乗り18元=270円くらい)という理由と推測され、恐らく多くの人が気軽にタクシーを使う。
 よって、朝の通勤時間帯にタクシーを捉まえるのは容易ではない。

上海のタクシー

 一般的に朝通勤でタクシーを使う人は、捉まえられないリスクを避けるために仲良しの運転士を見つけ、毎朝同じ時間に迎えに来てもらうという対応をする、
 場合によってはメーターを倒さず、定額対応で運転士に直接支払う場合もある。
(タクシー会社に支払う上納金を節約するためである。)
また最近では配車アプリの普及もあって、そちらに優先的に配車されてしまうので、ますます流しのフリーのタクシーが増えて捉まえずらくなっている。
 
 逆に、日本だと捉まえにくい時間帯の印象の夜の時間帯の方が、上海の流しのタクシーは捉まえやすい。
 まあこれは相対的にということであって、空いているタクシーが沢山あるということではないが、朝ほど捉まえにくい状況にはない。

 もちろん、朝の通勤にタクシーを使う人は帰りも使うのが普通だから、退勤時間帯にはやはり空車は減り、17時過ぎにはピークがあるが、残業する人としない人がいるので、夕方のラッシュはやや分散するのである。
 また家庭で夕食を摂るのが一般的な中国人にとっては日本人サラリーマンのように仕事帰りに一杯飲んで帰るというスタイルがあまりないので深夜のタクシーは、日本ほどには需要はない。
 上海でも深夜のタクシー客の主役はもっぱら現地の駐在日本人という印象すらあるくらいである。

 こういった上海の常識なので、朝は滅多にタクシーを使わないが、たまに朝にタクシー利用とするとなかなか見つからずあたふたすることになる。
よって、朝は混んでいても公共交通機関を利用するのが確実であり、バスなども以前書いた通り専用レーンの普及により、タクシーより確実な場合があるので、旅行で来る方などは、ぜひ心に留め置いてもらいたい。

続、北京大興国際空港の開港直後の運航状況

 前回、先月9月25日に開港した北京大興国際空港の運行状況がわからないようなことを書いたが、その後さらに調べて見たところ、具体的な状況の情報が見つかった。
 
 まず9月25日に記念便的な航空便が9便ほど運行されていたようだ。

 具体的には中国南方航空(CZ)、中国東方航空(MU)、中国国際航空(CA)、中国聯合航空(NK)、北京首都航空(JD)、河北航空(NS)、厦門航空(MF)の7社が約1便ずつ運航。

また翌26日からは、前日の9月25日を以て近隣の北京南苑空港が運用停止となったため、そこを拠点としていた中国聯合航空の航空便1日80便ほどが全て移管してきたようだ。

中国聯合航空機

中国聯合航空機

 中国南苑空港は中国初の空港で、北京のみならず中国の航空史を担ってきたような存在だったが、手狭である上に滑走路も短く大型機の発着も出来なかったことから、新たに北京大興国際空港を建設するという選択をしたようだ。

 今後、北京南苑空港がどうなるかは不明だが、そもそも軍民共用空港だったことから軍用専門空港になることも予想されるが、軍事的なことは機密事項なので、今後は情報としてはほとんど出てこないと思われる。
 ちなみに、本来は北京南苑空港の休止というか北京大興国際空港の開港は9月30日とアナウンスされてきたことから、間違えて北京南苑空港を訪れてしまった人のために、北京大興国際空港までのバス便が10月1日まで運行されていたようだ。

 で、話を北京大興国際空港に戻すが、メディア情報によると10月2日から10月9日までは連休中で客数が減少することもあり1日90便程度、その後10月10日から冬ダイヤ切り替え前日の26日までが1日134便と伝えられている。

 このうち国際線として日本の福岡国際空港富士山静岡空港にも定期便が開設されているようだ。
 そして10月27日以降は国内外70都市に131便が運航されるとなっている。

 ただ中国聯合航空以外の航空会社は、やはり10月27日の冬春ダイヤ開始まで待たなくてはならないようだ。

 一応発表されている資料によれば、
中国南方航空(CZ)が発着合わせて28便で全て国内便(香港便を含む)。
中国東方航空(MU)が発着合わせ24便でうち1往復が青島経由で日本の福岡行き1往復、ハノイ行き1往復。
中国国際航空(CA)が発着合わせて18便で全て国内便。
北京首都航空(JD)が発着合わせて36便で国際線2往復を含む。
河北航空(NS)が発着合わせて32便で全て国内線。
 となっている。

 このほか外国系の航空会社ではロイヤルブルネイ航空(BI)が週4往復、英国航空(BA)が毎日1往復、ポーランド航空(LO)が週2往復、フィンランド航空(AY)が週3往復の就航が発表されている。
 つまり、27日以降は中国聯合航空130便と中国系毎日約130便(一部毎日運航ではないため)、外国系週32便(1日当たり約4.5便)を合わせ、1日約265便の就航が決定している。
 このほか吉祥航空も具体的には発表されていないが、最低でも20便程度の乗り入れが予想されることから、1日290便程度の離発着となるであろう。

 ところで日本人が気になるJAL(日本航空)ANA(全日空)の乗り入れの有無だが、恐らく両社とも乗り入れ希望は出しているかとは思われるが具体的な乗り入れ計画の発表は今のところは無いようである。

 まあ新しい空港を体験してみたい気持ちはあるだろうが、北京市内からの距離が50キロ以上と遠く(既設の北京首都国際空港は25キロ程度)、乗り継ぎ利用でなければ決して便利とは言い切れない北京大興国際空港なので日本からの直行便就航は当面はあまり増えないと見込まれる。

 今のところ見つけられた日本便は、上記の中国聯合航空と静岡便と福岡便、MUの福岡便だけである。

 まあ北京大興国際空港は開港したばかりなので、徐々に便数や利用客が増えることによって運用上の問題点が新たに見つかることは十分に予想され、それらの問題点がある程度改善されてから日系など外国系の航空会社の受け入れを開始するのではないか、そんな気がする。

中国のインターシティトレイン

インターシティトレイン(intercity-train)と言えば、ヨーロッパの都市間を結ぶ特急列車の俗称で、正確な定義は無いようだが、大きな都市同士を結ぶ特急のような列車を指す。

日本だと昔のL(エル)特急のような役割だとイメージすれば、良いのではないだろうか?
1時間に1本など本数が多く、いつ行っても乗れるので利用しやすいようなイメージの列車というのが大まかな定義ということになる。

ところで、実は中国にもインターシティトレインが走っていることに最近気が付いた。
ただ気が付いたのが最近であるだけで、存在自体は実は10年くらい前から知っている。
知っていたのに気が付かなかったとは変な言い方だが、要するに訳語の問題で気が付かなかったのである。

中国で走っているインターシティトレインは「城際鉄路」と表現されている。

「城」はつまり、中国語の城市の略であり、つまり都市=シティを指す。
そして「際」が間(あいだ)の意味で使われ、インター(inter)の訳語として使われる。

インターナショナル(inter national)が「国際」と訳される延長上にある訳語なのかもしれない。

ちなみに「inter」には埋葬という意味もあるらしいが、これについては関連があるのかどうかはちょっと不明である。

よって、この「城際鉄路」という名称は、200~300キロ程度の近距離都市を結ぶ鉄道の名称に使われており、まさにインターシティである。

中国の高速鉄道列車

では一般に言う高鉄(ガオティエ=高速鉄道)とどういう住みわけが行われているのかと言えば、設置駅数が異なることにより、到達時間に差が付けられているようである。

上海―南京間で説明するのが分かりやすいが上海虹橋駅から南京へ行くのには2つの路線が敷設され「京滬高速鉄道」と「滬寧城際鉄道」が存在する。

京滬高速鉄道は上海―南京南駅間に7駅しか設置されておらず所要時間が1時間20分、そしてそのまま北京へ通じているに対して、滬寧城際鉄道は17駅も設置されていて約2時間がかかり南京が終点ということになっている。

まあ走っている車両は同タイプのようで運賃にも差が無いようだが、到達時間には明らかに差がある。

中国国内でも同一区間に双方のタイプが存在することはかなり珍しいようだが、だからこそ各々別の役割があって、それぞれ存在させているということのようだ。
 長い間「城際」という言葉の意味を捉えあぐねてきたが、ヨーロッパにインターシティという列車が走っていることを思い出して、最近ようやく腑に落ちたのである。

 なお、上海―南京間には従来の在来線というか国鉄の路線もあって、電気機関車が引っ張る旧来の客車型列車が走っており、特急タイプで4時間弱、快速タイプで5時間半もかかる。
ちなみに 「動車組」という言葉もあって、通称「動車(dongcha)」と呼ばれていたが、これは全車両(恐らくMMユニット方式なので2両に1両だが)にモーターが設置される方式の電動列車を指す。

何のことはない日本の通勤型列車に使われているいわゆる「電車」を指すのだが、中国は長らく機関車+客車方式で運用されてきたため、路線の電化後も長距離列車に電車は存在してこなかった。

中国のディーゼル機関車

そこへ突然外国から引き入れた技術が新幹線型の各車両(2両1組)にモーターを積んだ電車車両であり、中国では珍しい車両形式だったので「動車組」と呼ばれ、さらに高速になる「高鉄」の車両が登場するまでは、新幹線的列車の代名詞で「動車(dongcha)」という言葉が使われていた。
動車組の「組」はどうやらユニットのことを指すようである。

なお、上海などの地下鉄(軌道交通)も恐らくユニット型電車車両が使われているとは思われるが、こちらは「動車組」とは呼ばれず「動車組」はもっぱら高速列車の代名詞で定着してしまっている。

 城際鉄路の名称も恐らくインターシティの概念を輸入して翻訳した言葉だと思われ、中国における鉄道は、今のところ概念も技術も外国の影響を強く受けたものとなっているようだ。

 

新しい北京大興国際空港の実運用は10月27日から?

先月の9月25日に開港したと日本のニュースにも流れた北京の新空港「北京大興国際空港」だが、ネットで運行状況などを調べてみると、開港したというニュースは沢山出てくるのだが、それ以上の情報が全く出てこない。

北京大興国際空港

北京大興国際空港
引用元

「おや?」と思い、CTRIPなどの旅行会社の予約サイトや航空会社の予約情報をあれこれいじってみたが結果は同じだった。

何より、空港の公式サイトがまだ開設されていないようなのである。

「中国らしいドタバタだなあ」とも思ったが、従来の玄関窓口で、航空便の一部が移ったはずの北京首都国際空港のサイトすら満足に繋がらない。

さらに、乗り入れているはずの北京市軌道交通(地下鉄)の公式サイトに至っては、改造中の表示が出てしまい繋がらなかった。

北京地下鉄公式WEBサイトの表示

北京地下鉄公式WEBサイトの表示

いくら国慶節の連休であろうが、連休中の地下鉄利用者だっているだろうに、ちょっと驚きの状況であり、日本では考えらえない対応となっていた。

はてはて、どうしてこんなに情報が無いのだろうと、再び北京大興国際空港に乗り入れ予定となった航空会社の情報を探してみた。

すると、ある結論を得ることが出来た。

今回新しい北京大興国際空港には従来の北京首都国際空港から12の航空会社が引越しすることが決まっているようなのだが、そのほとんどが冬春ダイヤへの切り替え時期である10月27日からの運航開始となっているようなのだ。

具体的に細かく書くと、南方航空(CZ)は冬ダイヤから、東方航空(MU)、中国国際航空(CA)、中国聯合航空(NK)、北京首都航空(JD)、河北航空(NS)、吉祥航空(HO)、ロイヤルブルネイ航空(BI)、英国航空(BA)は10月27日から、ポーランド航空(LO)は10月28日、フィンランド航空(AY)は11月3日から、厦門航空(MF)は2020年の3月からとなっている。

つまり逆に言うと、少なくともこの冬春ダイヤへの切替時期までは北京大興国際空港は恐らく利用されないということの様なのである。

まあ上記のように、北京大興国際空港に関する情報がほとんどない状態であり、また現地に実際赴いて確認したわけではないので、10月26日までは飛行機の離発着が実際にないのかどうかは確認することが出来ない。

しかし、情報を見る限りは特別機程度の離発着はあるにせよ、やはり実稼働は10月27日からであろうというのが私の推測である。

このあたり中国の建国記念日である国慶節の10月1日に開港を間に合わせたかった国家側の事情と、ダイヤ切り替え時期が10月末に迫っている中途半端な時期に大規模な航空ダイヤの改編を行いたくなかった民間航空会社のそれぞれの事情が噛み合わなかった故の開港日と実稼働開始日のずれという気がする。
(航空ダイヤ切替は国際線もあるから中国の都合だけでは動かせない)

この空白というか、タイムラグ事情について説明している中国のニュースは見つけられなかったが、まあこの国の国民にとっては言わずもがなの状況ということなのかもしれない。

世界に向けて新しい巨大空港の開港は大々的にアピールはされはしたが、一般利用者が実際にその巨大空港を体験できるのはもう少し先だということの様である。

プチ断捨離中

気候が涼しくなってきたので、いずれ帰国することを視野において、部屋の中の整理を始めた。

といっても、いざ帰国となると生活道具の類はほとんど持って帰れないので、どちらかというと必要なものだけを残しているという感じで、あらかたどんどん捨てている。

 いわゆるプチ断捨離中である。

画像はイメージ

 とはいえ、もともと散らかっていた部屋なので、それを正常な状態に整理するだけでも大変な作業となっている。
 まあよくテレビで紹介しているゴミ屋敷まではいってないが、予備軍と言われても仕方ない状況ではあったので、まずはそれを一般の人が見る正常な状態に戻すことから始めている。

 昔もらった名刺などを後生大事に保管してあったが、名前を見ても分からないような関係の人のものがほとんどなので、どんどん捨てた。
 古い靴や、相方を見失った靴下、昔飲んだ薬の残りなども、何故かなんだか捨てられずにいたものも、どんどん捨てている。

 このようにここ一週間くらい毎晩のように作業しているが、まだ3割程度しか片付いていない。

 それでも3割の効果は出てきており、部屋の中は少しずつすっきりし始めた。
 なかなか最終形は見えてこないが、すっきりしたスペースは増え始めている。

 ただ、上海にいる限りは使い続けるような身の回り品もあるので、それらは捨てるわけにもいかず、整理した状態で保留している。
よってそれらを除いて、帰国することになったら持って帰りたいものだけを除いてどんどん捨てている。
これらがおおよそすっきりした状態で、未来の行動を選択するのかなという気分になっている。

 そう思うと、現段階では身軽だというにはほど遠い状態で、一人の人間が生活するということは、非常に多くものを身の回りに抱えて生きているのだと気づく。

 13年前に上海に来た時はスーツケース+α程度だったのだが、今の荷物はスーツケース換算でも10個以上は軽くあるのではないだろうか?
 帰国するにしろ、残留するにしろ一旦身軽になった上で、次を選択しようと思っている。