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上海駐在3年で肺が真っ黒証言の衝撃

 今年の3月に帰任していったある駐在員の方が、最近日本で健康診断を受けて、肺のレントゲンを撮ったところ、3年前に比べかなり黒ずんでいたとのだという発言に結構衝撃を受けた。

 どこまで本当なのか冗談なのかわからないが、上海の大気汚染状態を冷かしての、ややオーバーな表現だったとしても、それなりに影響が出ているのは本当のようである。
 3年で肺が変色するほどの影響が出るならば、まもなく滞在9年になる私にも影響が出ていないわけはなく、非常に恐怖を覚えるようなかの発言である。

 特に私などは煙草は吸わないわけだから、肺へ影響があるとすれば環境による影響がほとんどであり、周辺の喫煙者による受動喫煙や大気汚染などによって影響を受けている可能性があるのである。
 考えてみると、ここ数年呼吸器系の不調に苦しんでおり、2年前の鼻茸の手術や、最近の喘息気味の咳などは、黄砂の咳だけでなく、上海全体の空気の悪さによって生み出された可能性がある。

 まあ「喫煙者との食事は気が進まない」でも書いた通り、喫煙者とわかっている相手との食事は避けられるものなら避けているのだが、そうは言っても100%避けることは出来ず、受動喫煙はかなりあり、9年間の積み重ねによって肺が悪くなってしまった可能性がある。

 ここ数週間は頭がくらくらするほど辛い咳に襲われることもあり、生活にはちょっと困っている部分もある。

 そう考えると、今の現状では上海を脱出するか、マスクを必ずするしか対応はないのだが、どちらもすぐには現実的ではないなと感じてしまっている今の現実である。

黄砂の咳

 ここのところ、自分の健康にとってあまりよくない状況が続いているが、今度は咳の発作のようなものが頻繁に起きるようになった。
 風邪かなという推測もあるが、咳以外の症状はあまりなく、実は毎年この時期に同じ症状で結構苦しんでいるので、私の咳は「黄砂の咳」ではないかという推測をしている。
 黄砂はご存知の通り、春先から初夏にかけて黄河上流の中国内陸部のゴビ砂漠やタクラマカン砂漠などから飛んでくる砂の粒子で、中国はおろか日本へも影響のある気象現象となっている。
 黄砂を吸い込むと、喘息と同じような発作が起きるとされ、空咳が出て、気管支が炎症を起こしたりして苦しいとされる。
 3月〜5月がピークとされ、特に多いのが4月といわれるので、まさに私のこの状況にぴったりで、症状もあてはまる。
 ゆえに、どうもここ数日の苦しい咳は黄砂が原因のようなのである。

で、どう対処するかだが、基本的には花粉症などのアレルギー対策と同様の防御策が基本となるようだ。
 風邪ではないので、風邪薬などの対処ではうまくいかないのである。
 私の場合、アレルギー反応を防ぐ抗ヒスタミン薬を飲むと症状が緩和されるようなので、まずはこの薬を飲むことにした。
 さらに、ムコダインなどといった痰キレを良くする薬で、体内から黄砂を出す処置をすることで、だいぶ回復に向かっている気がする。
 とりあえず、自分としてはこの処置だけで、しばらく様子を見てみることにした。  
 人によっては、黄砂はもっと悪質だからこれでは不足だという説もあるようだが、黄砂が原因ならばあまり複雑な処置は逆に体に悪いという気がしている。
 そう考えれば下手な病院に行って下手な処方されてしまうと症状が悪化しそうなきがしており、こういった原因がほぼ特定されている症状の場合は、うかつに医師にはかかわらないほうが安全だと考えている。

マイカー族の環境意識

 まあこれは中国に限らず日本でも同様なのだが、大気汚染などのニュースに煽られて環境の大切さを騒ぐものの、自らの行動には反映できず変えられない人が多い。
 (もちろん私自身も含めてだが)

 例えばマイカーを運転して、空気の綺麗なところへ遊びに行った場合に、都会から行ったドライバーは「空気が綺麗なところはいいね」などと言っているのだと思われるが、空気がいいと感じているのは本人だけで、その場所にとっては都会から来たマイカーそのものが汚染源の一つであり、空気を悪化させて要因となっていることに気が付いていない。

 都会から来たドライバーは、本人にとっては都会の悪い環境から逃げ、本人周辺の環境改善を行なったつもりでも、来られた側からすれば都会から悪い空気をわざわざ持ってきた人間に過ぎないのである。

写真はイメージ

写真はイメージ

 本当に環境を意識しているのなら現地の環境負荷を最小限にするために公共交通機関を利用すべきなのだが、まあマイカー族にはそういう意識があるとは思えず、どう考えても客観的には自己中心的な行動となる。

 また田舎に逃げず都会生活で過ごす時間も同様で、例えば外は空気が悪いと言って、室内に籠ってガンガンに暖房をかけて過ごせば、これまた電力使用の増加に繋がり、発電所に負荷をかけることになり、環境汚染物質の更なる増加に繋がる行為となる。
 つまり自分で自分の首をさらに絞めている行為とも言える。

 ことほど左様に人は意識とは裏腹に環境に負荷をかけている行動をとっており、特に環境に敏感だと言われるミドル層ほど実は自らの生活が環境悪化に拍車をかけているのだが、それに気づいているのか気づいていないのか「環境」を声高に騒ぐのもやはりミドル層である。

 もちろん環境をあんまり意識過ぎると身動きが全く取れなくなってしまうが、ニュースに煽られて自らの行動を振り返らずに「環境破壊だ」などと馬鹿みたいに叫んでいるだけでは結局自らの足元をすくわれることになる。

 環境問題を含めて、どんな社会問題でも大体においては我々の行動の反映なのであるから、他人事的な浅はかな社会意識提言では解決できないことを我々はもっと知るべきであろう。

汚染の大気はどこへ行った?

 今週に入ってすっかり大気汚染の状況が改善し、ニュースが鳴りを潜めた感じだが、あの汚れた空気はどこへ行ってしまったのだろう?

 上海に住む私にとっては空気の状況が改善されて確かにありがたい話であり、北京市民にとっても同様のことだと思う。

 しかしこれは天候がちょっと変わったというだけの話であって、あれだけあった汚染物質は目の前に見えなくなっただけで、分解されて無害になったわけではあるまい。

 つまり汚染物質が風に飛ばされて、北京や上海から何処かへ移動し拡散されたというだけの話であって、空気が飛んで行った先に又溜まっているか、地球全体の大気に拡散され地球全体の汚染が進んだ、或いはどこか広く地上や海に落ちたのであって汚染物質そのものは無くなっていないのが現実だと思う。

 つまり風という状況が目先の状況をちょっと助けてくれただけで、根本的には何も変わっていないことになる。

 そういえば南京で人工的に雨を降らして空気の状況を改善しようとしていたという話を聞いたことがあったが、
 「それって、雨になって地面に落ちたら今度は地面が汚染されるんじゃないの?」
とその場しのぎな対応をおかしく思ったことを思い出した。

 雨で目の前から汚染物質を失くしても、汚染を排出する状況を改善しない限り、また同じ状況は天候次第でやってくることには変わりない。

 そういう状況であるにもかかわらず、どうも世間の雰囲気は「良かった良かった」になっているような気がする。

 「風が吹いて空気が入れ替わって大気が改善した」

 それでは済まないであろうに思う。

原文


実は夜の方が空気が悪い

最近大気汚染情報をウォッチするようになって気が付いたことがある。

 それは昼間より夜の方が悪化する場合が多いということである。

雨の日の空気

雨の日の空気

 私のような素人から見ると、昼に稼働する工場や自動車などの影響で、昼の方が排出ガスが多いと考え、大気汚染が進むという気がするのだが、必ずしも現実はそうはなっていない。

 実は調べてみると日本や世界でも同様なのだという。

 その理由についてあまり詳しいことは解明されていないようだが、ある説によると日中は太陽光によって地面が暖められ滞留が起きやすいが、冬はその対流が少なく自然風に依存する為、空気が溜まりやすいらしい。

 さらに都市特有の状況として昼間は人間の活動が活発に行われれ、空調ファンその他人工的な営みによって積極的にエリア内の空気が撹拌されるが、夜はこれらの活動が昼間より低くなり、さらに深夜は非常に撹拌機能が低くなるので大気汚染の空気が溜まりやすいのだという。
 
 つまり遅くなればなるほど、空気が悪くなるということだ。

 何とも人間ぽい大気汚染であり、早く家へ帰れと言っているようだ。。。