葦のある風景

葦のある風景2

 この季節に水辺を歩くと、葦が沢山生えて風に揺られる風景を目にする。  本来はしっかりと護岸工事が行われている場所であっても、護岸の石が葦に隠されていると人工的な構造物が見えなくなり、そこが純然たる自然の風景の世界である Continue Reading →

小三治師匠逝く

 落語家の人間国宝・柳家小三治師匠が亡くなったと報道された。  いつかこの日が来ることは常々覚悟していたが、実際に報道を耳にするとかなりショックである。  小三治師匠は私が中学生の時にラジオでその高座を聴き、落語を好きに Continue Reading →

小三治師匠の芝浜

 以前から大晦日の度に何度か触れていることではあるが。大晦日を舞台にした落語は多く、その中でもやはり代表作とされている名作は「芝浜」であろうか。  山手線の新駅名になり損ねた恨みがあるわけでもないが、大晦日は芝浜を聴きた Continue Reading →

日本発祥の扇子が活躍するバレエとフラメンコ

スペイン国立バレエ団のプログラムの写真

 先月、スペイン国立バレエ団が上海に来ており、その公演を見てきた。  まあ公演全体の感想などはここでは割愛するが、鑑賞中にちょっと気になったのはダンスの小道具として扇子(せんす)が使われていたことである。  過去にもフラ Continue Reading →

大晦日に聴く落語

 もう2017年も残すところあと僅かで、今日とうとう大晦日を迎えた。  上海にいると、年末年始の特別な雰囲気はなく、たまたま昨日今日が土日で明日が元日としての祝日が有るだけで、仕事納めを経て正月を迎えるという気分にはなり Continue Reading →

日本人が主語を省略する理由

 中国に来てからもう10年以上経つので、中国語での会話もそれなり使えているが、未だに中国語を使うときに抜けない癖がある。  それは「我」などの主語を省略してしまうことである。  自分のことを説明する際も、相手に質問する際 Continue Reading →