Monthly Archives: 12月 2018

雨でぬれた靴を拭いた紙を道端に捨てる感覚

 上海の今朝は小雨が断続的に降るあいにくの天気だった。

 仕事で外出していて、大通りを渡るための信号待ちをしていた時のことである。

 ふと歩道の先に目をやると、カップルだか、姉弟だかの男女二人が目に入った。

 二人はどうやら傘を指しながら、片手でティッシュを持ち、雨でぬれただろう靴を拭っていた。

 ああ、上海の人も靴の濡れを気にするほどお洒落感覚を持つようになったんだなと、その瞬間は少し感心して見ていた。

 しかし、次の瞬間にこの2人ははその感心を裏切る行動に出た。

 拭っていたティッシュを、ゴミ箱を探すこともなくその場の歩道上に捨てたのである。

 「おいおい、自分の靴の表面が綺麗になれば、町は汚していいのかよ」

 そして男性の方もやはり歩道上にティッシュを捨ててそのまま歩き去った。

  一瞬でも感心しかかった自分がバカみたいである。

 最近の上海の街は、日本ほどではないけれど大通りの路上は結構綺麗に保たれていて、ゴミが落ちていることは少なくなった。

上海の歩道

 しかしこれらの街の景観の向上は、掃除のおじさんおばさんたちの努力の賜物であり、市民のマナー意識が高く向上して景観が守られているわけではないのである。

 もちろんマナーの平均水準も上がってはいるが、衛生感覚としてはまだ完全とはいいがたい。

 上海は成熟期を迎えているようなことも言われているが、足元に目を落とせば、こういったまだまだ発展途上の感覚が混在する町なのである。

中国のシェア自転車は風前の灯?

先日たまたま手に取った中国の新聞に目を通したところ、どうやら中国のシェア自転車の保証金に対して取り付け騒ぎが起きているらしいとのこと。

シェア自転車運営会社を危惧する記事

 そういえば、3年ほど前にはあれほど街を席巻していたシェア自転車は、上海市内でもかなり少なくなったため、かなり目立たなくなった。
 まだ無くなってはないのだが、一時のような猫も杓子状態ではなくなった。
 現在はかつての3分の1も利用されていないだろう。
 まあ自分は直接利用してないので正確な理由はわからないが、あまりにも自転車の台数が増えた上に、放置自転車などマナーが悪いなどで不評を買っていた。さらに住宅エリア乗り入れ禁止などあちらこちらで規制が増えて利用しづらくなったなどの理由がある。

雑然と放置されるシェア自転車

 また機械を壊したり、システムを偽造して課金を受けずに利用するような悪質な利用者も増え運営側に打撃を与えたとも聞く。
 これらのシェア自転車は当初は確か、利用する際に保証金を取っていたが、当局から不正な資金集めの疑いがあると横槍が入ったため、一時保証金の徴収を止めたようなことも聞いていた。
 これにより何社かの運営会社が撤退したのか潰れたのか知らないが市場から姿を消した。

 このようにやはり保証金なしでは自転車の投資金額が回収できないと見えて、結局信用ポイントなどを基準に保証金の徴収再開や免除などを決めていたとのこと。
 ただこの徴収再開がきっかけで利用者の流出が起きてしまい、結局は全面的に保証金免除となったようである。
 で、この保証金を返してもらおうと申請中の人が1千万人ほどいるようで、冒頭の取り付け騒ぎとなったのだが、記事によるとどうやら即時の返金とはならないようだ。
 この牛歩戦術的な返金状況を見ると、ひょっとすると運営会社の資金がショートすることも予測され、今後の事態の推移が注目される。

 そもそもこれらのシェア自転車は運営会社の過剰投資が問題になっていたようで、1万台程度の需要しかない都市でも4万台もの自転車配置をするような無計画ぶりであった模様。

上海のシェア自転車

 そしてそれらの自転車は、結局は大量のごみとなっており、1年くらい前に西側のメディアで夥しい量の廃棄自転車が積まれている様子が写真で紹介されていたことが分かるように、恐らくその自転車への投資金額は回収できぬままゴミとなったと推測される。
 一時は一大ブームを巻き起こし、その後に日本へも進出したと聞くシェア自転車ビジネスだが、少なくとも発祥元の中国では既に風前の灯のようである。

無人コンビニを体験

 上海虹橋国際空港の第2ターミナルに無人コンビニエンスストアが開店していたのを発見し、早速興味本位で入店してきた。

 場所は虹橋国際空港のT2上海虹橋駅を結ぶ連絡通路上の、地下鉄駅(虹橋2号航站楼駅)の真上に当たる3階レベルの一角。

無人コンビニ外観

 外観は普通のコンビニと同じような雰囲気で、入り口に自動改札のようなゲートがある。(現在はまだ案内係が立っており説明している。)

 また入り口の扉には、事前にスマートフォンにこのコンビニ専用のアプリを登録するか、WECHAT(微信)などで、公式アカウントをフォローすることにより、入場が可能になる旨の説明が書いてあった。

 そして、支払い方法を事前に設定する必要があり、この際に微信支付(WECHAT PAY)などを選択する。

 私は慌てて微信支付を選択してしまったので他にどのような選択肢があったか、はっきりは確認しなかったし、再設定もできる仕組みは見つからなかったが、恐らく支付宝なら設定は可能だろう。

 (APPもインストールしたところ、支付宝を登録できることを確認した。)

支払い方式選択画面

 で、実際の使い方だが、

①入店用のQRコードをゲートのスキャナにかざすとゲートが開くので入店。

②陳列棚から、商品を手に取り、そのまま手でも持ってもよいしカバンに入れても良い。

③商品を取り終わったら、そのままゲートを通過して退店する。

④すると、自動精算された通知がスマートフォンに届く。

商品別の金額内訳などもスマホの公式アカウントから確認することが可能で、金額があってない場合は問い合わせることができるようだが今回は正確な数字が記載されていた。

購入明細画面

どうやら天井に設置されている多数のカメラなどで画像認識され、手に取った商品などの動きをつぶさに自動解析し、退店時に精算できるようにしているようだ。

今回棚から一回手に取って再び棚に戻したような行動も取ったが、その分が間違って加算されるようなこともなかった。

これらは恐らくあの物流のアマゾンが研究していた方式で、それを中国側の資本が採用したのではないかと思われる。

ただ一応利用上の注意事項もあるようで、スマホと人物を1対1で認識している都合上、商品を店内で他人に手渡しすることは禁止されているようだ。

また、スマホを持たない人を連れて複数人で入場することも難しそうで、子連れの親子などは入場が難しい可能性がある。

更に、購入金額に対して電子マネー残高が不足するような場合に、どういうことが起きるのかは説明が無いので、ややおっかないとも言える。

まさかいきなり金額不足で警察に捕まるということは無いと思うが、そのまま電子マネー上の信用度にマイナス記録が残るということは十分ありうるので、注意するべきかもしれない。

 また一見の外国人旅行者などは決済手段を持ってないので利用は出来ない状況の様である。

 いずれにしても、上記のような運用上の問題点がありそうにもかかわらず、とりあえずこんな店が稼働してしまうのが中国式突っ走り方のような気がする。