中国のシェア自転車は風前の灯?

先日たまたま手に取った中国の新聞に目を通したところ、どうやら中国のシェア自転車の保証金に対して取り付け騒ぎが起きているらしいとのこと。

シェア自転車運営会社を危惧する記事

 そういえば、3年ほど前にはあれほど街を席巻していたシェア自転車は、上海市内でもかなり少なくなったため、かなり目立たなくなった。
 まだ無くなってはないのだが、一時のような猫も杓子状態ではなくなった。
 現在はかつての3分の1も利用されていないだろう。
 まあ自分は直接利用してないので正確な理由はわからないが、あまりにも自転車の台数が増えた上に、放置自転車などマナーが悪いなどで不評を買っていた。さらに住宅エリア乗り入れ禁止などあちらこちらで規制が増えて利用しづらくなったなどの理由がある。

雑然と放置されるシェア自転車

 また機械を壊したり、システムを偽造して課金を受けずに利用するような悪質な利用者も増え運営側に打撃を与えたとも聞く。
 これらのシェア自転車は当初は確か、利用する際に保証金を取っていたが、当局から不正な資金集めの疑いがあると横槍が入ったため、一時保証金の徴収を止めたようなことも聞いていた。
 これにより何社かの運営会社が撤退したのか潰れたのか知らないが市場から姿を消した。

 このようにやはり保証金なしでは自転車の投資金額が回収できないと見えて、結局信用ポイントなどを基準に保証金の徴収再開や免除などを決めていたとのこと。
 ただこの徴収再開がきっかけで利用者の流出が起きてしまい、結局は全面的に保証金免除となったようである。
 で、この保証金を返してもらおうと申請中の人が1千万人ほどいるようで、冒頭の取り付け騒ぎとなったのだが、記事によるとどうやら即時の返金とはならないようだ。
 この牛歩戦術的な返金状況を見ると、ひょっとすると運営会社の資金がショートすることも予測され、今後の事態の推移が注目される。

 そもそもこれらのシェア自転車は運営会社の過剰投資が問題になっていたようで、1万台程度の需要しかない都市でも4万台もの自転車配置をするような無計画ぶりであった模様。

上海のシェア自転車

 そしてそれらの自転車は、結局は大量のごみとなっており、1年くらい前に西側のメディアで夥しい量の廃棄自転車が積まれている様子が写真で紹介されていたことが分かるように、恐らくその自転車への投資金額は回収できぬままゴミとなったと推測される。
 一時は一大ブームを巻き起こし、その後に日本へも進出したと聞くシェア自転車ビジネスだが、少なくとも発祥元の中国では既に風前の灯のようである。


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