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雨でぬれた靴を拭いた紙を道端に捨てる感覚

 上海の今朝は小雨が断続的に降るあいにくの天気だった。

 仕事で外出していて、大通りを渡るための信号待ちをしていた時のことである。

 ふと歩道の先に目をやると、カップルだか、姉弟だかの男女二人が目に入った。

 二人はどうやら傘を指しながら、片手でティッシュを持ち、雨でぬれただろう靴を拭っていた。

 ああ、上海の人も靴の濡れを気にするほどお洒落感覚を持つようになったんだなと、その瞬間は少し感心して見ていた。

 しかし、次の瞬間にこの2人ははその感心を裏切る行動に出た。

 拭っていたティッシュを、ゴミ箱を探すこともなくその場の歩道上に捨てたのである。

 「おいおい、自分の靴の表面が綺麗になれば、町は汚していいのかよ」

 そして男性の方もやはり歩道上にティッシュを捨ててそのまま歩き去った。

  一瞬でも感心しかかった自分がバカみたいである。

 最近の上海の街は、日本ほどではないけれど大通りの路上は結構綺麗に保たれていて、ゴミが落ちていることは少なくなった。

上海の歩道

 しかしこれらの街の景観の向上は、掃除のおじさんおばさんたちの努力の賜物であり、市民のマナー意識が高く向上して景観が守られているわけではないのである。

 もちろんマナーの平均水準も上がってはいるが、衛生感覚としてはまだ完全とはいいがたい。

 上海は成熟期を迎えているようなことも言われているが、足元に目を落とせば、こういったまだまだ発展途上の感覚が混在する町なのである。

古着屋の増えた日本

  昨年久しぶりに訪れた日本で感じたのは古着屋(リサイクルショップ)が異様に増えたということ。

 実は実家に帰った途端に両親に連れていかれたのが古着屋で、とにかく安いから一度覗いてごらんなさいということだった。
 まあ、これまで人生の中で古着屋なんぞ一度たりとも足を運んでみたことのなかった私なので、古着屋という言葉のイメージは決して良くなかったが、とにかく行ってみた。

 行ってみると、以前は靴屋かおもちゃ屋チェーンか何かが入っていた建物をそのまま利用したものらしく、私の中の古臭い古着屋のイメージとはちょっと違った。

近所の古着屋の店内

 店内広しとラックに非常に多くの服が吊るされ、普通の衣料品店舗とあまり変わりのない印象を受けた。

 それぞれの商品の値段を見てみると、確かに両親の言う通り200円・300円・500円と普通のお店で買うよりはるかに安い。

 もちろん中古品なので、新品に比べれば見劣りはするが、それなりに状態の良いものが並んでいる。

 故に、気に入ったものがあれば非常にお得であり、外出用のお洒落着を求めるのでなく、日常の普段着を取り揃えるには十分なのだとも言える。
 ただ普通の衣料品店と違うのは、古着は全てが一点ものであり、サイズや色のバリエーションなどの取り揃えはありえず、デザイン的に気にったとしてもサイズ違いで断念するケースは少なくないようである。

 この点はフリマ(フリーマーケット)と一緒である。

 またこういった古着屋は女性物の服が多いのが特徴のようで、品物の8割から9割は女性物が占めている。
 これは恐らく男性より女性の方が服の扱いが丁寧であるので傷みにくく、古着用に生き残る確率が高いからではないかという気がする。
 そうでなくても男性は、スーツやツナギなど制服姿で仕事をするケースが多く、普段着を着る機会が女性より圧倒的に少ないのが日本社会で、扱いも比較的雑なので古着市場に回る確率が低いのだと思われる。

 そんな古着屋の中で、その日は1点だけ購入した。

 それはマフラーで、店内価格150円のところこの日は日替わりセールで半額75円!だった。

 何とも馬鹿馬鹿しいくらいの価格である。

 こんな値段で、このお店は成り立つのかなぁと心配であったが、仕入れ値がほぼタダ同然であることを考えると、それなりに成り立つのかもしれない。

 ちなみに仕入れは、どんな服でも受け付けてくれ、状態の良いものをキロ何円という形でポイント還元するようで、それ以外はポイントにもならなでいゴミ或いはリサイクル資源になってしまうようだが一応無料で引き取ってくれる。

 まあゴミ処理代がかかるこのご時世に、責任をもって引き取ってくれるだけでもありがたい。

 で、こんな古着屋はうちの近所だけかもしれないと思っていたところ、帰国中出歩くうちに県内各地に何軒もの古着屋(リサイクルショップ)を見つけたのである。

 以前はドラッグストアだったりレンタルビデオ屋だったりしたようなプレハブ店舗の建物が、今は古着屋さんになっているのである。

 恐らくこの傾向は、日本の少子高齢化などの社会状況と密接に繋がっていると思われる。
 つまり少ない年金で暮らしていかなければいけない私の両親のような高齢者世代が生活防衛のために普段着は新品を買わずリサイクルショップでなるべく済ますようになったため、かのような業態の成長を後押ししているのだと推測される。

 まあフリマを含めて、こういった中古品のやり取りが活発になるということは地球資源の保全という意味では非常にいいことではあるが、一方で新品販売のシェアが落ちることも意味している。

 つまりこういった古着屋などの中古品取引が増えてしまうと、資源消費を基本とする経済に対してはあまりプラスにはならないのであり、日本の経済力が落ちたと言われる原因の一つを、この古着屋増加に見た気がする。

 ただ、逆に経済力だけが幸福ではないという価値観で考えれば、この古着屋の増加は地球に優しい先進国として理想形なのかもしれず、誇れるべき社会変化だととらえることも出来るのである。
 「しあわせは自分の心がきめる」とは相田みつを氏の言葉である。

ちょっと気になるアピタの包装の多さ

 昨年オープンした上海のアピタ(ユニー)であるが、我々上海在住の日本人の間でも好評で、私自身もちょくちょく食料品やお弁当などを買うようになっている。
 店内の清掃状況や陳列、店員マナーはほぼ日本のショッピングモール並みで、しかも物価も日本ブランドのスーパーとしては比較的良心的な価格で抑えられており、例えば「のり弁」なども15元以下で、円換算したとしても納得できるような安さである。

 このお店のオープン以降、周囲の商店に与えた影響も結構大きいようで、近くの匯金百貨の地下のスーパーで働いていたレジのおばさんが、ちゃっかり途中からアピタのスーパーに転職しているような状況すら見かけた。
 そのくらい客が流れているということである。

 そんな中、最近ちょっと気になったのは日本並みの包装の多さである。

 例えば、ここでお弁当を買うと、その都度液漏れ防止のためにポリ袋にお弁当を包んでレジ袋の中にいれてくれるのだが、何度も弁当を買っているうちにこのポリ袋が自宅に結構たまっていることに気がついた。

 まあ1回あたり1枚程度とは言え、溜まると結構な枚数になり、ごみとして考えると気になる量である。

 さらに、かのお店ではエコバッグ的なものを推奨している雰囲気があまりないような気がする。
(制度はあるかも知れないがあまり推奨された覚えがない)

 ご存知のように中国では環境対策の一部としてレジ袋が有料になっており、どこまで実効性があるのかはともかく、一定の歯止めになっているはずなのだが、ここではエコ袋の推奨がないため包装の多さばかりが気になり、中国の社会状況に逆行しているような印象さえ受けるのである。

 まあ、もちろんアピタ側も全く環境対策を取っていないわけではなく、例えば上記の弁当容器は日本からもちこんだ再生可能な容器の用であり、気を使っている面はある。
 とはいえ、弁当一個一個の包装はやりすぎだという気もしなくはない。

 しかし残念ながら、現時点では受け入れ側の中国社会にその分類を生かすシステムがないと思われ、弁当の容器はゴミを増やすだけの環境となっているような気がする。

まあこれらを過剰包装だと非難する気はないが、日本並みの清潔感をアピタが折角持ち込んだのに、受け入れる社会が整っていないがため、結局ゴミを増やすだけの状況になっているのが今の状況のような気がするのである。

 この状況は企業側が解決すべきなのか、行政が解決すべき問題なのかは分からないが、過剰包装を喜ぶような我々の生活に対する考え方は是非改めたいものだとは思う。

上海アピタ店内

上海アピタ店内

美意識向上?痰や尿はゴミ箱への行動。

 最近、上海にいる中国人たちも以前に比べれば街に対する美意識が若干向上したような気はするのだがどうも変な方向の常識というか処理に向かっているような気がする。
というのが、その美観の保ち方が日本人にとってはどうなんだろうかという方法で処理されているからである。
 
その一つが、道端の痰吐きが以前に比べれば非常にへっているのだが、その代わりになんとゴミ箱に痰を吐く人が増えたのである。
 確かに、道端に痰を吐くよりは遥かに公共の場所に対する遠慮意識を持っているのだと言えるが、ティッシュにもくるまずそのまま痰をペッとやる姿はやはりなんだかなぁという気がしてしまう。
 ゴミを処理する人のことを明らかに考えていない行動なのである。
 これにも増して疑問を感じるのが、子供トイレ代わりにゴミ箱が使われているのである。
 特に目立つのが地下鉄構内のゴミ箱を前にして子供を抱えて小便をさせている大人の姿である。
 確かに車両内やホームに直接されるよりは遥かにマシなのだが、これとて日本人から見ると非常識だという評価からは免れない。
 確かに道端の痰吐きや路上での小便に比べれば遥かに街の美化という点では役立っていると思うのだが、どうも根本の解決が行われているような気がしないわけであり、今一歩の彼らのマナー向上を期待したいところである。
 

上海の地下鉄が明るくなる?

 先日「上海の地下鉄は暗い」というブログを書いたばかりだが、その声が届いたのかどうか知らないが、人民広場駅では構内照明の取り換え工事が始まっていた。
 天井を総ざらいして改造し、どうやらLED照明らしき照明灯が取り付けられており、以前より明るくなっていた。

天井の照明工事中の人民広場駅

天井の照明工事中の人民広場駅


 そういえば、1号線はホームの照明も少し明るくなった気がする。

 まだ全体が明るくなるにはそれなりの時間がかかりそうだが、それでも少しずつ変化が起きており、良い方向へ向かっているのは確かである。
 まあ、私のブログの発表からは間がないので声が届いたということではなく、恐らく駅の担当者やほかの利用客からも同様の声が上がっていたということになる。
 また、この件だけでなく1号線の蓮花路駅前のエスカレータの「ぼろぼろの手すりベルト」も、先日行ったら修理されており、私が指摘した悪い点がどんどん修復されている。
 さらに、過去に指摘したネットショッピングの梱包材のゴミ問題とかも上海では解決策を探っているようだし、誰が関係当局へ意見してくれたのか知らないが、個々の問題が社会として解決されていく姿は見ていて気持ちがいい。

 こうなってくると、私も味をしめた気分になり、今後も遠慮なく指摘させてもらおうかなと改めて感じる次第である。