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プレミア観戦天国

 今の部屋に引っ越してから、サッカーのプレミアリーグをテレビで観るようになった。

 日本だとCSなどの有料チャンネルに入らないとヨーロッパサッカーの試合はほとんど見られず、無料で見られるのはたまにNHKのBSとかで放映されるものだけという印象だが、中国では結構コンスタントに毎週生中継と録画放映がある。

 特にイングランドのプレミアリーグは人気があるようで、上位の強豪チーム、例えばアーセナル、マンチェスターユナイテッド、リヴァプール、チェルシーなどが絡むカードは、100%とまでとはいかないまでも結構コンスタントに看ることが出来る。

 そのほかドイツのブンデスリーガやスペインのリーガエスパニョーラなども放映されるが、放映頻度で言えば断然プレミアが群を抜いている印象がある。

 そんな中国のテレビ観戦環境だが、昨年までは欧州サッカーにそれほど興味もなく、また以前の部屋にあったテレビも映りが悪かったので、有線テレビの料金を払わず放置してあったのである。

 しかし今の部屋に引っ越して来た時に、ほぼ強制的に有線テレビの料金を払わされたし、比較的綺麗な画面でテレビが見られるので暇な時間が有るとテレビを見るようになった。

 さらに、日本代表の香川選手が昨年からマンチェスターユナイテッドの一員になっていることは知っていたが、マンUというチームの価値もかつてはそれほど分かっていたわけではなく強い興味も持っていなかったが、色々調べていくうちに次第に凄いことであることを認識するようになり価値を感じるようになったのである。

 そして、今年就任したモイーズ新監督に香川選手がなかなか起用されないという話題が注目を集める中、日本代表の状況を心配する身として、香川選手が出場するかもしれないマンチェスターユナイテッドの試合にも注目するようになったのである。

 今シーズンのファイターズへの興味が失速していく中、ちょうど入れ替わりに興味が湧いてきたというのもあるかもしれない。

 そんな訳でプレミアリーグも見るようになってきたが、まあプレミアに関しては世間で言う「にわかファン」そのもので、目下各チームを勉強中であるが、香川選手以外にも知ってくると興味の湧いてくる選手も沢山出てきたので、日本では金をを払わなければ見られない試合がタダで観られるこのプレミア天国をもっと満喫しようと思っている。

ビリヤードはスポーツチャンネルで見る?

 中国のテレビチャンネルは人口が多いということもあって、日本のように色んな番組を一つのチャンネルに詰め込んだ総合チャンネルではなく、ドラマならドラマ、経済なら経済といった風にどのチャンネルも専門チャンネル化されている。

 そんな中で最近私が比較的見る回数の多いのがスポーツチャンネルで中国語を理解するのに疲れたときなどには、言葉の壁なく見られるのでサッカーの試合などを見ている。

 といっても、中国で放映される試合はイギリスのプレミアリーグと、中国のスーパーリーグくらいなもので、プレミアはともかく中国のチームに贔屓などないので、気分転換程度に時々流し見する程度である。

 最近のこのような習慣の中、スポーツチャンネルに合せたときに何故か時々ビリヤードやトランプの大会が中継されているのを見かける時がある。

 「ビリヤード?カードゲーム?」

 確かにスポーツ同様に娯楽性があり、スポーツもビリヤードもゲームと言えばゲームだが、これらをいっしょくたに放映する感覚にどうも違和感を覚える。

 中国語では体育となっているスポーツだが、スポーツと言えば息が上がるくらい体を動かすものといったイメージがあり、ビリヤードも確かに体を動かすが、どうも私のイメージするスポーツ像からは程遠い。ましてやカードゲームなどは動かすのは指だけで、スポーツとは言えないだろう。

 こんな種目が何故スポーツチャンネルで放映されているのかちょっと不思議である。

 これらの種目について他に整理するチャンネル先がないということなのかも知れないが、個人的には娯楽チャンネルあたりに押し込んでもいいような気がする。

 そしてスポーツチャンネルではもっとスポーツらしいスポーツの放送を期待したいというのが個人的な希望であり、野球とか陸上とか水泳とか埋もれているスポーツがあるだろうにと思ってしまう。

 しかし残念ながら、これらの中継種目の選択は国内の人気に左右されるものであるから、外国人である私が満足しないのは仕方ない事なのかもしれない。

 しかしやはりビリヤードの分類だけはどうも合点がいかないのである。


音楽への仕方ない余計なお世話

 クラシック音楽をラジオで聴いていると、音響エンジニアの余計なお世話が鼻につくならぬ耳につくことがある。

 オーケストラの演奏を生で聴いたことがある人はわかると思うが、コンサートホールでで奏でられる音楽は、最も小さい音量の音と一番大音量の音の幅が非常に大きい。
 
これを専門用語でダイナミックレンジというのだが、テレビやラジオの音の収容領域には限界があり、このダイナミックレンジが非常に狭くなっている。

 つまりテレビやラジオの信号に乗せる場合、信号の許容範囲内に収まるように音を調節しているのであって、音が小さい部分では音量を上げ、音が大きい部分では音量を抑えて放送の信号に乗せている。

 誤解を恐れずに言えば放送の電波に乗せられる段階で音楽は電波の身の丈に収まるように歪められていることになる。

 曲中出力をずっと固定にできるような曲であればいいが大音量から消え入るような音まで激しく変化するオーケストラ曲などでは、ずっと同じというわけにはいかない。
 大音量のにあわせれば小音量が聞こえず、小音量にあわせれば大音量の部分で音が歪み、下手をするとスピーカーなどの機械が壊れる。

 故に曲中に音量を操作する行為なんぞは、ナチュラルな音を聴きたいリスナーからすれば余計なお世話なのだが、仕方なく許容せざるを得ないのである。

 これが放送ではなくCD録音からの直接再生であればこのあたりの性能が格段に違うので、普通の人が高い性能の再生機器を使ってよい環境できけば、このダイナミックレンジの問題で悩まされることはほとんどない。

 しかしこのCDとて、結局はマイクから集音された音を記録しているに過ぎず、その録音段階で音のバランスを取っているレコーディングエンジニア(以下RE)という人の手が入っている。
 つまり楽器間の音量バランスをとってどのようにCDに記録するかはこのREが握っており、コンサートホールで生で聴く音楽のバランスとは若干違ってしまう。

 もちろんREとてコンサートホールのナチュラルな感覚を大切にしているはずであるが、ある個人の耳と手によってバランスが取られていることには変わりない。電子機器再生でのリスニングに慣れた人がコンサートホールに赴けば、オーケストラの各楽器がもっと違うバランスで響き、その音が溶け合っていることに気づくはずだ。

 しかもそもそもCDやレコードの録音というのは、クラシック音楽に限らず一つの曲を何度も録音をしたうち、各部分の一番良かったものを使ったツギハギ録音である場合が多い。

 たまにライブ録音として、曲を流しで収録してそのままCDにしている場合もあるが、全体から見ると小数である。

 故にオーケストラ曲のCDでもじっくり聴いていると時々ツギハギの継ぎ目がわかってしまう場合がある。

 まあこれも完璧な曲の録音を目指すためには必要な作業なのかもしれないが、生のコンサートのライブな流れに慣れてしまった私にとっては、このツギハギによって音楽の流れにどこか不自然さを思わせられる場合もあり、REさんの善意の作業とはいえ余計なお世話に感じてしまうのである。

 やはり音楽は生で聴くに限る。

ああ、上海からサントリーホールにすぐ行ければいいのになぁ。。。