Monthly Archives: 5月 2018

中国は天気図を使わない?

 中国で暮らしていると、当然のごとく日々の天気が気になるわけで、毎日天気予報の最高気温や最低気温を気にしながらその日の服装を決めたりしている。
 この点は、日本と何ら変わらない。

 ただ、日本とちょっと違うのは中国の天気予報は天気図というものをほとんど使わないようなのである。

 日本のテレビなどの天気予報だと、たいていは各地の天気予報を案内する前に、必ず天気概況的な説明が入り、天気図を使って説明がある。

 気圧の状況を等圧線で記した風紋のようなあれである。

 この天気図は、正式には地上天気図と言われ、このほか温度だけが書き込まれた温度図とかも広義には天気図に含まれるが、一般的には天気図といえば日本で使われるような地上天気図を指す。

 しかし、中国の天気予報ではほとんど日本のような天気図は使わない。
その代わりに、中国全体の風向きと雨雲レーダーのような地図は多用される。

 要するに、中国では気温と天気(雨や晴れ)、それと風向きが分かればそれでいいということらしい。

中国の天気通アプリの画面

 確かによく考えてみれば気圧というのは、平地など地上で生活している分にはあまり必要のない情報かもしれない。

 日本の天気予報で天気図が多用されるのは、海洋に面する地理的特性から漁業など海洋関係者の需要が非常に大きく、気圧の配置によって生死にかかわるほど影響を受けてしまう人が多いということかもしれない。

 そのため日本ではNHKのラジオ第2で毎日定時(16時)に気象通報が流され、これをもとに漁業関係者や登山家は天気図を作成したりするのであり、私も昔やったことがある。
 ただまあ最近ではインターネットでなどでより詳しい情報が得られるので、気象通報の需要は減っていて、1日の放送回数も昔よりは減っているようだ。

 とはいえ、等圧線の書かれた天気図はやはり日本付近の気象状況を把握するには必須であり、特に海洋上を仕事にする人たちにとってはなくてはならないものとなっている。

 これに対して、中国で天気図がほとんど使われないというのは、陸地が大半を占める生活領域・行動領域において、地形の影響のほうが大きいので気圧の変化というものはほとんど意味を持たないのであろう。
 広い海洋では気圧図は意味を持つが、内陸では地形の影響がかなり大きく等圧線で全体を見るということに意味が少ないのだと思われる。

 もちろん、おそらく軍事的領域や気象台のような観測機関の内部では天気図は作成されている可能性は高いと思うが、それが一般市民に伝えられることはほとんどなく、日常生活では天気と気温と湿度、風の情報くらいで事足りてしまうといった印象である。

 ゆえに、中国でテレビやインターネットを見ていても等圧線の記された天気予報の場面は少なく、天気と気温予報だけが示されることがほとんどとなっている。
 それゆえなのか、以前も書いた通り中国の天気予報は日本のそれに比べ、まだ確度が低く微妙な予報に振り回される時も少なくないのである。

女人禁制は男尊女卑ではない

 先月初め、日本の大相撲の地方巡業の場において、急病人を救助しようとした女性が土俵上に上がり、それを止めた職員がいたことにより女人禁制を謳う大相撲の土俵ルールの是非が話題になった。

 まあ、この事件の是非を問う前に、まず女人禁制の意味からよく考えてみたい。

 女性を土俵に上げない女人禁制のルールは男尊女卑的であるような声もあるが、私はそうは考えていない。

 女人禁制というのは女性そのものに問題があるというより、男性が女性という存在に弱いということに起因するものから発したものと考えられるからである。

 どういうことかと言えば、男性に女性が近づくことによって男性側の風紀というか意識が乱れるという問題である。

 古代より男性にとって女性は、社会的にどういう関係であろうと、常に性的な存在である。
 女性にとっては全く性を意識しないような状況や関係に見えても、男性は常に女性との関係に性を意識している。

 女性が性的な存在であるがために、身辺に存在することによって常に一定程度の神経を奪われてしまう。
 もちろん、全てが性衝動に繋がるわけではないが理性でコントロールされてはいても性は常に意識されている。


 古い女人禁制の代表的なものにトンネル工事の女人禁制というものがある。

 トンネル工事の空間に山の中に女性を入れないというのは、山の神が怒るからだという言われ方をするが、本質的には男性杭夫たちの意識が乱れて、安全意識への配慮に不足が生じてしまうから事故が起きやすくなるからだと推測する。

 もちろん、山の中という閉鎖された空間では、意図せず女性の貞操そのものが直接脅かされる危険性もあり、それ故近づけさせないという理由も当然あるだろう。
 山は古くは修験者の修行の場でもあり、女性が踏み入れると修行の邪魔になり、意識が乱れて危険を伴うという意味もあり、山の神は女性で有るとして女性を排除してきた。

 同様に、相撲の土俵上においても、土俵は山を模したものという意味もあり、土俵の中(山の中)に女性という存在をそこに入れてしまうと、稽古の邪魔になったり、集中力に欠いてケガに繋がる可能性もあるから、女人禁制として女性を遠ざけているのだと思われる。
 つまり相撲のような野性的な闘争心を研ぎ澄ませて上がる場所に、女性の香りがあってはまずいのである。
 例えば、土俵上の俵は、単なる競技場の枠線ではなく、女性を排除するための結界としての俵と見るのが妥当である。

 いずれも禁欲を修行の一つと捉え、女性を男性にとっては煩悩欲を刺激する存在として、意識的に遠ざけるために、修行の場を女人禁制にして、女性を排除してきたのだというのが相撲やそのほかの女人禁制の歴史だと思われる。

 恐らくこのような問題は、先日の甲子園の女子マネージャー問題などにも同様の構造があり、私は「甲子園女子マネ問題に見る安易な時代錯誤論」でもちょっと触れたが、単純な男女平等の社会組織だけでは図り切れない人間の根源的な性衝動を背景にした理由が存在するような気がする。

 さて、このような女人禁制の由来の背景を前提にして、現代の女人禁制をどう扱えばいいのだろうか?

 確かに、男女平等の現代法の観点から言えば、女人禁制などというものは一切排除するのが正論かもしれないが、女人禁制の根拠が「性」という人間の根源に根ざした考え方である以上、表面上の男女平等や男尊女卑を無理やり押し付けるべきではないという気がする。
 
 さりとて、今後も表彰式などで女性市長は登場し続けるし、土俵上の緊急事態に医療関係者の力が必要な場面もまたやってくるのが現代社会である。

 しかし、いろいろ考えてみても個人的な意見としては、大相撲としての土俵上は今後も女人禁制を継続してもいいのかなと考えている。
 その上で土俵上の神聖度というか意味合いをさらに明確化するため、力士や行司以外の関係者も土俵上に上げず、表彰式などは土俵外で行うようにして、一般人も含めて部外者を排除するのが良いと考える。

 同時に常に男性の医療関係者を待機させ、緊急の場合でも女性が土俵上に上る必要が無いような体制を整えるである。

 一方で、女性相撲などは、相撲をスポーツとして行う競技を大相撲興行とは切り離した形で整備し、他の格闘技スポーツ同様に男女別の競技を行い、土俵とは違うような専用競技空間とルールで実施してもいいのではないかという気がする。

 つまり現代の大相撲興行のように、女性が直接力士として参加する社会環境が整わない段階においては、現在の土俵上の女人禁制のルールは継続するのが妥当という気がしており、女性相撲がスポーツ的に興隆してきた段階で改めて考えれば良いのではないかと思っている。

 この考え方は女性の方にはあまり納得頂けないかも知れないが、男性は女性の存在に対して女性が想像する以上に惑わされる生き物であり、時には女人禁制にしてでも、物事に真剣に取り組む時間や空間を確保したいと考えていることを理解していただきたいと思っている。

春秋航空が早朝に浦東空港行き無料バスを運行している

 先日の一時帰国の際には使わなかったのであるが、日本へ一時帰国を考える際にいつも選択肢の中に入っているのが春秋航空である。
 理由は当然運賃が安いというのが最大の要因だが、ネックとなるのが実は日本行きのどの便もほとんどが朝8時台の出発となっていて非常に早い時間帯だということ。

 空港の空いている時間に出発して機体を目いっぱい活用するLCCならではの出発時刻なのであるが、これが利用の選択を迷わさせられる。
 例えば茨城便は今日現在8時25分発に設定されているため、この航空便に搭乗するにはどんなに遅くとも7時には上海浦東空港に着いている必要があり、理想を言えば6時には余裕を持って着きたい。

 しかし朝の弱い自分にとってはなかなか厳しい時間帯であり、しかも市内からの交通機関も限られてくる。

 地下鉄やリニアの始発に乗ってもかなりギリギリであり、静安寺発のリムジンバスが5時であるものの結構混んでいるため乗り切れない場合もあるため不安がある。

 そうするとタクシーの選択になるが、200元程度かかってしまうのでわざわざLCCを選択するメリットが薄まってしまう。
 
 そんな悩みが早朝の春秋航空利用にはあるのだが、その悩みを解決する対応を春秋航空自身が始めたようである。

春秋航空の無料バス通知

引用元

なんと、人民広場から上海浦東空港まで無料の送迎バスを運行しているようなのである。

 朝5時に上海博物館の脇から出発し、上海浦東国際空港の第2ターミナルまで無料で送ってくれるとのこと。

 早朝便のチケットを予約している前提で、事前予約が必要なようだが、これは非常にありがたいサービスである。

 例え自宅からこの乗り場までタクシーに乗るとしても大幅に節約ができる上に、恐らく余裕を持って搭乗手続きが可能になるはずである。
 まあ早起きが必要なことは変わらないにしても事前予約が可能で席が確保されているなら安心感が違う。

 この無料送迎バスの情報、春秋航空の日本語ページにも掲載があり(ただアクセス情報がちょっと古い)、日本人でも利用できるようである。
 (中国語説明と期間がずれているのは何故だろう?)

 この情報を見つけ、次回(いつになるか分からないが)、日本に一時帰国する際はこの無料バスを是非検討しようと思っている。