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ハッタリ総理と嫌がらせ記者

 もう開催が決まった事なので、多少の事は書いても許されると思うが、先日のオリンピック開催都市選考のプレゼンを見ていて思ったのは、日本の総理は随分凄いハッタリをかますというか、世界中の記者の前でよくもまああんなに堂々と大ウソをつけるもんだなぁという事。

 汚染水に関して言えば、今現在どれだけの量があふれているかなどの数字は全くの推定でしかなく、その量について把握されていないのである。

 また汚染水が完全にブロックされているというのもほとんど不正確であり、希釈されながら海に少しずつ流れ出ているのが実態であり、そのことは日本国内で大きく報道されている。

 また、今まで被ばくの被害が全く出ていないような話も不正確だし、今後万が一、福島沖で地震が再発生したような場合に、原発が暴走しないような状況にまではまだ全くと言っていいほどコントロールされていない訳で、総理の言ったアンダーコントロールというのは酷いハッタリだということになる。

 ただ、こういった一国の首相が海外メディアに向かってハッタリをかます一方で、今回日本招致団に対して、汚染水の質問を執拗に投げかけていたのは実はトルコとスペインの記者だけだったということが伝わっていて、海外メディアの質問とされていた中身はライバル国のメディアによる嫌がらせというか足の引っ張り合いだったようである。

 つまりキツネとタヌキの化かしあいではないが、ハッタリ総理と嫌がらせ記者の神経戦があの場で行われていたようである。

 まあ嘘も方便というか、こんな経過のハッタリで勝ち取ったオリンピックであるが、ハッタリのメッキがはがれぬうちに、つじつまが合うように本当の意味での汚染水管理に全力をつくして欲しいという気がしている。


被災地でも嫌われる中国製

先日、某東北の県人の方から東日本大震災の被災地の状況を聞いて驚いたことがある。

 それは震災直後に中国から送られた飲料水などの救援物資が、避難所の片隅に山積みになっていて誰も手をつけないという事実があるということだ。

 聞けば、その送られた飲料水は私もいつも飲んでいる某ミネラルウォーターで、中国のこちらでは比較的おいしい部類に入るあの水である。

 この件について、こちらに住んで日々その水を飲んでいる身としては非常に勿体無いので飲めばいいじゃないかと思うのだが、日本人にとっては餃子事件以来の中国製食品への不信感は非常に根深いようで、あの地震直後の避難所という環境でさえも中国製食品に対する警戒感は緩まず、手をつけたくなかったということらしい。

写真は中国の紹興酒

写真は中国の紹興酒

 もちろん被災地側としては、中国からの善意と善意としてはありがたく受け取り無下にはできないが、飲むか飲まないかは避難者の個人的判断に委ねられるため強制的に飲ませることもできず、結果山積みのまま残ってしまったということのようだ。

 まあ震災後からの風評被害で、被災地関連の農林水産業や観光業が経済的打撃を受けているとの報道が日々あり、放射能の食品への影響の懸念から中国への輸出ができない事態も発生しているような現在であるが、実はこの中国製飲料水の件も隠れた風評被害に他ならず、大きな安全不安の中に飲み込まれてしまった個別の事象を信用しきれない構図は同じである。

 まあどちらとも安全なものであるという確証の下で送ったり売ったりしているのだとは思うが一度不安に包まれた気持ちはそう簡単には拭えない。
 しかもこういう状況だからといって、風評被害はお互い様だと無理やり納得させるわけにもいかず、信用し合え!と強制できるものでもない。

 とにかく一度失った信用を回復するというのは容易ではない。

中国のひどい報道、東電社員を死の戦士と呼び7割が死ぬとも

今回の原発の中国のニュースを見ていたらあまりにも酷い内容の報道が多く、ちょっと腹が立った。

 確かに、連日不安定な状況の続いている福島原発の現状であり、今後も予断を許さない状況であることは確かだが、少なくとも今の時点では政府の言葉を信じれば多少の放射能漏れはあっても、僅かばかり健康に影響があるかもしれないといレベルのものであって、いますぐ生死に関わるような深刻な状態を迎えているわけではない。

 しかし今回見つけた報道は、そんな正確な情報分析もできずに、ただただ恐怖を煽って注目を浴びようとしているとしか思えない報道であった。

中国のニュースの記事

中国のニュースの記事

 その報道によると今回50名の社員が勇敢な死の戦士として現場に残り、現場の状況の沈静化にあたっているとし、彼らと連絡を取っている人物がインタビューに答えた内容として、「私の友達が彼らの中におり、今回のことは彼らの仕事上の責任であり、彼らは死を恐れていない」と伝えて彼らを英雄と祭り上げている。

 同時に専門家の話として、この50人が今回のように長時間強い放射性物質を浴び続けた場合、70%が2週間以内に死亡する可能性があるなどと、現状を認識していないKY極まりない報道がなされている。
 おまけに東電がこの死の戦士の名を明らかにしていないとし、日本のメディアが彼らを無名の英雄として報道しているとも書いており誤解も甚だしい。

 こういうものを見てしまうと中国の報道がいかにいい加減な記事を流し続けて、誤った認識を中国人たちに植え続けているかがよくわかり、そういった秩序のない誤情報が生む誤解に憂慮せざるを得ない。

原文