処理水問題は日本政府のPRが下手

日本で海洋放出が開始された放射能処理水を巡って、国際的に批判的な反応が続いている。
特に中国では、日本の海産物の輸入禁止に踏み切り、日中間の国際問題化している。
 おかげで中国の日本料理店は嫌がらせを受けたり、一部のメニューが提供できないような状態に追い込まれていると聞く。
まあ、この中国の対応については日本人の私としてはとやかく言う立場にないのだが、日本政府の対応は国際アピールが下手だなと感じている。

 もちろん岸田首相としては各所で安全性の説明を行っているのだろうが、私から言えば説明がわかりやすく無いというかアピール方法が下手なのである。

 政府の説明をそのまま信じれば、処理水が国際基準やWHOの安全基準に照らし合わせても安全性を十分に担保している状態なのは理解できる。
 しかしその明確性が全く明確に伝わってないというか、ビジュアル的な印象付けが不足しているように感じるのである。
福島の魚を食べるパフォーマンスを見せられても、それが本当に福島県産のものなのかは目に見えないし、安全を感じるビジュアル的印象とはやはり程遠い。
結局、安全を直接示すビジュアル的印象が伴わないので、どんなに言葉を尽くしてそれが安全だという印象を直感的に与えてくれないのであり、印象に残りにくいのである。
 
 まあ一対一の個人への説得ならばこのような個別の交渉も有効だろうが、向こうもこちらも背後に国や国民を抱える立場となれば、そこを説得できる材料を示せない限りおいそれと納得するものではないだろう。
 やはり、誰もが直感的に理解できるような説明が必要になってくる。

 具体的に言えば、日本のワイドショーで行われているような、図表ボードを使ったビジュアル的説明を岸田首相が自ら行い、映像としてビジュアル的な情報が伝播する説明を行うべきなのではないかという気がする。
 こういった説明姿の映像が国際的に伝播すれば、その図表とセットで内容が世界中へ伝わり、それらのニュース映像を何度も目にする大衆の記憶に刷り込まれる訳であり、まあそれを信じるか信じないかは別にしても、日本が明確な安全性をアピールしていのる姿の象徴として伝わるはずである。

まあ周辺の諸外国政府がその映像をカットするかどうかは分からないが、少なくとの相手国の首脳に言葉で説明して回るより遥かに相手国国民に伝わる可能性が高いだろう。
 首相官邸で魚を食べて安全性をアピールする前にもっとわかりやすいPRを岸田首相以下日本政府には求めたいのである。





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