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中国人の誕生日は信用出来ない

 先日、ある中国人女性に自分の誕生日を聞かれたので素直に答えたら、私と同じ星座ですねと言われた。

 これを聞いて、私はちょっと驚いた。

 実は私は以前その女性の身分証明書を見せてもらったことが有り、知り合いと同じ誕生日だということから確か3月という記憶があり印象に残っていたのである。

 それ故に9月生まれの私と同じ星座であるはずがなかったのである。

バースデーケーキ

 疑問に思って相手の話をよく聞くと、実は本当の誕生日は秋であり、3月というのは両親が一つ上の学年に入れるために前倒しで申請したニセの誕生日らしいということが分かった。

 中国では9月1日が学校年度の切り替えのタイミングであるため、9月1日以降に生まれた人と8月31日以前に生まれた人は、同じ年に生まれた人でも別の学年となってしまうものとなっている

 日本でも4月1日以前に生まれた人と4月2日以降に生まれた人で学年が違ってしまうのはよく知られているが、中国では9月1日が基準になっている。
 それ故に恐らく彼女の両親は、彼女を妊娠した頃に、生まれる前にもかかわらずさっさと出生届を出して、一つ上の学年に入れてしまったということになる。

 どうして上の学年に入れたいのかといえば、一にも二にも教育を早く受けさせたい両親たちの希望であり、8月31日に生まれた子どもと9月1日に生まれた子供ではたった1日の誕生日の違いであっても教育のスタートは1年違ってしまうことになるからである。
 早期教育のほうが、ゆくゆく後の成績に差がでるというのはよく言われていることであり、実際そのような統計も出ているようである。
 もちろん、こうった出生日調整などということは、これは出生証明書を偽造しなければできないことだが、恐らく中国ではその辺りのことはお金の力でどうにでも出来ることなのだろう。 

 まあこの彼女のように半年も誕生日を調整している人はそれほど多くないかもしれないが、暦上の縁起の良い日にずらしてしまったということは日本でも時々聞く話ではある。

 さらに農暦と言われる旧暦の存在も中国人の登録上の誕生日の正当性を危うくしている。
 中国では旧正月の春節が、太陰暦である旧暦によって西暦(太陽暦)で示す月日上で毎年変動することはよく知られていることだが、この太陰暦はそれぞれの日に縁起のよい日と悪い意味の日があるとされる。

 故に、それを信じる人にとっては誕生日が西暦で誕生日を登録すると毎年旧暦(太陰太陽暦)上の誕生日が動いてしまうことになり、西暦上では悪い日にぶつかる可能性があることから、最初から旧暦上の日付で誕生日を登録してしまう人もいるようだ。

 ことほどこのように中国では身分証明書を見たところで、その誕生日が本当に生まれた日を示しているかどうかはわからないのである。

 このことから考えると、誕生日を基礎にする星占いなどは中国人に対しては本当の誕生日を聞かないと真実はわからないのであり、迂闊に相性占いなどやっても結果はデタラメになるだけなのである。

 ちなみに私の誕生日は、小さい時に母親が見せてくれた「へその緒」の箱についていた日付と時間が一致していたから、実際と登録日に差はないようであり、安心して自分の誕生日で占いなどを見ている。(笑)

上海にいる私はマイナンバーをもらえない

 日本でマイナンバー制度が始まったことが報道されているが、日本にしばらく帰らない私にとっては、当面必要のない制度であり日本国内の動静を見守ればよいと感じている。 
 とはいえ、まるっきり関心を持たないのでいたのでは帰国したときに浦島太郎になってしまい、社会についていけない状態になっては困るのでちょっと制度を理解しようと総務省のホームページを覗いてみた。

 すると、ちょっと驚くべき事実を発見した。

 なんと上海にいる私は現在マイナンバーをもらえない身分だったのである。

 マイナンバーの対象者としてタイトルこそ「国民の皆様」となっているが、その中身をよく読むと「住民票を有する全ての方に1人1つの番号(12桁)が通知されます」となっている。

 つまり、マイナンバー付与の条件として住民票が登録されていることが条件となっており、ここから推測すると現在中国に来て日本で住民票を抜いてきてしまっている私にはマイナンバーが付与されないという解釈になる。

 まあ制度開始にあたってマイナンバーは問題点がたくさん噴出しており、今すぐに番号が付与されないのはラッキーなのかも知れないが、良し悪しはともかく、今すぐには番号をもらうことが出来ないのが今の立場のようである。
 ただ、一度付与されたら「一生使うもの」とも説明されていることから、恐らく一度でも日本に帰って住民票登録を行えばマイナンバーが付与され、その後再出国して住民票を抜いたとしてもその番号は生き続けるものと推測される。

 逆に言えばマイナンバーを受け取りたくない人は、制度開始前に私のように外国に住んでしまえば受け取らずに済んだともいえる。

 では、ちなみに住民票を登録しない状態で日本国内に住み続けたらどうなるか?

 自給自足の生活で、賃金などを受け取らない生活ならば理論上は、住民登録なしでも居住し続けられるかもしれないが、会社勤めなど賃金が発生するならば、住民登録なしというのはまず無理だろう。
 やはりどうしてもマイナンバーが嫌なら外国に移住というのが一つの選択となると思うが、ここ中国でも国民全員に身分証が配布されており、どこへ行っても番号制度から逃れられないというのが世界の趨勢らしく、現代の番号管理制度から逃げ切るのは難しいのが現実かも知れない。

 

外国人にも中国の身分証があればいいのにと思う。

 中国には、日本にない身分証制度というものがあり、戸籍に登録されている大人はほぼ全員身分証カードを持っている。
 「ほぼ」と書いたのは、一人っ子政策の下で戸籍に登録されていないような人もいるため100%とはならないはずということだが、まあ普通に生まれて戸籍に存在する16歳以上の国民は全員身分証を持っているようだ。

 この身分証に書いてある内容は、姓名、性別、戸籍住所、生年月日、民族、身分証番号などであり、顔写真もついている。
 で、この身分証は5~6年前にICカード化したことにより、単なる身分証明の枠を超えて、日常で非常に便利に使われるようになった。
 (余談だが、このIC身分証は日本で印刷されているという噂がある)

 例えば、中国の鉄道の乗車券はこの身分証がないと乗れないことになっているが、逆に座席を予約した後は、チケットレスで身分証だけで改札を通れたりする。

 あるいは銀行の取引きなどもこの身分証でできたりする。

 特にインターネットを通して行う取引や登録にはこの身分証がよく使われ、たいていは番号の登録が必須であり、IT化が進んだ中国社会では不可欠なものとなっている
 しかし、このようにIT化の進展により身分証の重要度が上がってくると、実は身分証を持ってない私のような外国人はその発展の蚊帳の外に置かれつつある状況が生まれている。

 まあ中国での大方の用事はパスポートを身分証として提示すれば、何とか中国人たちと同様の結果は得られるものとなっているが、途中の便利度の享受という意味では身分証のあるなしで、大きな差がつけられている印象なのである。

 その一つが上記でも触れた鉄道切符の購入であり、中国での鉄道切符のネット予約や駅での自動券売機利用での購入には身分証の利用が必須となっているため、身分証を持たない外国人は窓口に並ばなければならない状況となっている。
 これは切符を買うたびに感じている非常に面倒な点であり、外国人にも身分証を用意してもらえないのだろうかといつも思ってしまう。

 この外国人の証明関係について日本の状況を見てみると、日本国内にいる外国人に対しては外国人登録証というものが発行されており、一通りの身分証明はこの外国人登録証で済むことになっている。

 まあ、日本は鉄道に乗るのに身分証明書は必要としないが、銀行口座の開設などの手続きにはこの外国人登録証が効果を発揮する。
 こうやって考えると、やはり中国でも、外国人居留証など長期滞在ビザを得ている外国人には「外国人身分証」たるものを作って、鉄道利用などが出来るようにしていただくと非常に便利になるのではないかという気がしている。

 そうすれば、駅の窓口の行列などは確実に減らせるはずであり、ちょっとした外出くらいではわざわざパスポートを持ち歩かなくても済むようになると思われる。
 まあ外国人の身分に関する法律などは、国家の大枠であるため、おいそれとは物事が進まないかもしれないが、ぜひ検討してほしいこの「外国人身分証」である。