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もちもちの水餃子「我是主餃」

 最近某動画サイトで「美味しんぼ」という昔のグルメアニメが限定で無料公開されているので、ここのところ継続的に見ている。

 そして最近、餃子がテーマの回があり、その中で水餃子が取り上げられていた。

我是主餃の水餃子

 その中でも語られていたように、中国では日本のような焼き餃子が主流ではなく、水餃子が主流で食べられており、焼き餃子の方が非主流派となっている。
 餃子好きな私自身も、中国に来てから水餃子の虜になっており、まあ相変わらず日本式の焼き餃子も食べるものの、割合的には水餃子を食べる機会の方が圧倒的に多くなってきている。

 そして、最近上海で流行っていて店舗数を延ばしている水餃子チェーンが「我是主餃」というお店。

 スープなしの水餃子を主体にしたお店で、今非常に流行っており、私もお気にいりとして毎週のように通っている。

 店名の由来は「主餃」と同じピンイン(発音記号)「主角」が主役という意味があり、「私が主役」という意味が掛けられているようである。
 そしてこの「餃子が主役」という意味の上で、私の推測ではさらにスープのない水餃子を示す「煮餃」も同じピンインなのでこれを掛けた言葉かと察せられる。
 実際、併記されている英語の表示は「JAOZI IN SPOTLIGHTS」となっている 。

我是主餃の紙ナプキン

 さらに、「我是」の発音は「WO SHI」で、日本語の「おいしい」という発音に近いため、「おいしい水餃子」意味を含ませている可能性もある。

 というか実際店舗のメニューには日本語の表記もあり、餃子のキャラクターが店内に表示されるなど、もしかすると日系経営を思わせるような店舗スタイルである。
 さて、このお店の餃子メニューは特別に奇をてらったものではなく、白菜と豚肉や、ニラと豚肉、芹菜(セロリ)と豚肉、ニラと卵と海老などほかの水餃子店、例えば老舗の大娘餃子(お母さんの餃子の意味)のお店とそれほど変わりがない。
 価格も20元前後と、ほかの店と大差はなく若干割安ではあるが特別安いというほどの差はない。

 では、何が人気なのか?

 恐らく餃子の皮に人気の秘密がある。
 ほかのお店より厚めの皮で、もちもちして非常に口当たりが良い皮が使われていて、これが美味しく、しかも腹持ちが良い印象である。
 故に、一皿の量がそんなに多くないように見えても、結構お腹が膨れて満足感があるのである。
 また日本のようにツンとする米酢ではなく、口当たりの柔らかな黒酢?を使っており、口の中をむやみに刺激せず、餡や皮の素材のおいしさを堪能できるのである。

 日本のようにニンニクが使われているかどうかは分からないが、少なくとも調味料側には準備されていないし、餃子の餡の中にもほとんど感じられなかったので使われていないようである。(そこまで味覚が鋭敏ではないのでわからないが)

 そんな点が人気の秘密なのだろう。

 さらに、サイドメニューも結構充実しており、中国式の蒸し鶏や、日本式のから揚げ、豚カツ、鳥と茸のスープなどとソフトドリンク類などが用意されている。
 これらサイドメニューも一つ一つグレードが高く美味しく、特にから揚げ「日式炸鶏」は揚げたてで出てきて、胡椒がほどよく効いていて、個人的印象では上海で一番美味しいのではないかというレベルである。

我是主餃の鶏から揚げ

 こういった美味しいメニューを揃えて、「我是主餃」は上海市内に増え続けている。
 上海以外に店舗展開している情報は今のところ見つからないので、現時点では上海にしか展開していないようである。
 餃子好きで上海を訪れた方はぜひお試しあれ。

我是主餃の店舗外観

我是主餃の婁山関路店舗外観


餃子に対する日本人と中国人の認識の逆転の驚き

 最近、餃子に関してちょっと気が付いてびっくりしたことがある。

 ご存知の通り中国人にとって餃子は主食の一つで、ご飯・麺と並ぶ三大主食といっても良いくらいの位置を占める

 故に餃子をおかずにご飯やラーメンを食べる日本人とは、餃子に対する認識が全く違い逆転を起こしている。

日本式の焼き餃子

日本式の焼き餃子

 まあ餃子を後から取り入れたのはほぼ間違いなく日本だから認識を逆転させたのも日本人ということになり、中国人から見れば餃子をオカズとして食べる認識のほうが間違っているとも言えるのだが、とにかく餃子の扱いが日中では正反対ということになってしまっている。

 しかし、日本人としては今更それは逆だと言われても、すでにその習慣が深く定着してしまったので、今後も中国流に戻すこともなく餃子をオカズとして食べ続けるに違いない。
 
 ただ、ここで中国人が餃子を主食扱いとして認識していることを知るとなると、日本人の餃子に対する認識のおかしさをもう一つ気づかされることになる。

 それは皮と餡の関係である。

 恐らく多くの日本人は餃子をオカズとして見ているから、餃子を食べるということは即ち中身の餡を食べることが主になり、それを包む皮は従ということになっているはずで、食べる側としては皮はどちらかというとオマケ的扱いになる。

 つまり日本人は基本的に餃子の餡が食べたくて餃子を食っているのである。

 しかしである。

 もし、中国人が餃子を主食として考えるとするならば、餃子における主役は小麦粉で出来た皮の方ということになり、肉や野菜でできた餡は従ということになってしまう。

 えーーーーー?

  その事実に気が付いた時はまさに青天の霹靂だった。

 そう、餃子の皮と餡の主従関係に対する認識が日本人と中国人では全く逆なのである。

 つまり中国人にとっての餃子は日本人にとってのオニギリと一緒で、餃子の皮は単なる餡を包む道具では無く主食として腹を満たすものであり、日本人がオニギリの中身を鮭やタラコを入れて楽しむように、中国人はでんぷん質の皮を美味しく食べるために餡に具材を入れるという発想で食べているのである。

水餃子のセット

水餃子のセット

 故に中国人にとっての餃子の皮は単なる包む道具ではなく、餅や米、パンなどと同等の存在だということになる。

 これに気が付いた時、今まで餃子の皮を単なる道具としてしか見ていなかった自分の文化認識の浅さに恥ずかしさを覚えた。

 うーん知らないというのは恐ろしいことである。

 まあこうやって考えてみると日本と中国では似たようなものに見えながら実は認識が全く違うものがまだまだ沢山あるのではないかという気がする。

 私の探究はまだまだ続きそうである。

今日のランチ 冷麺と冷やしワンタン 蘇州面館

今日のランチと書いたが実は一昨日のランチの話です、すみません<(・・)>。
以前にも書きましたが私は冷麺が大好きで、ローカルのお店に入るとよく冷麺を頼むのだが、今回入ったお店で「冷やしワンタン」なるものを見つけてしまった。
見た目は水餃子のようだが冷やしワンタンとメニューに書いてある。

 会社の中国人スタッフに聞くと中身的には水餃子とほとんど一緒のようで、外観上の若干の違い以外はあとは食べ方の違いだけのようだ。(一説によるとワンタンの皮が四角で、餃子が丸でという話もあるが正確な話はわからない)
 ということで好奇心を刺激され早速食べたくなり注文してみた。しかも欲張って一人なのに冷麺も一緒に!さらに目玉焼き付き!! 食べきれるか(@@)?

冷やしワンタン

冷やしワンタン

 で出てきたのは写真のような冷やしワンタンです。一個一個が大きく、一般的な水餃子より大きいようです。

 さらに冷麺と共通の味付けでゴマダレと醤油と酢とラー油のようなものがかかってました。サラダのようです。

拌冷麺

拌冷麺

 食べてみると、辛味が効いていてとってもうまい。食感もゴマダレがとてもおいしい。但しちょっと水分不足で口の中がすぐにモゴモゴになってしまう。
 付属のスープ無しではちょっときつい。でも食べ応えは確かにある。
 
 冷麺、ワンタンどちらもおいしく、なんと結局完食してしまいました。
夏季限定メニューで夏しか食べられないのはとっても残念なほどの充実感です。
 こういう蘇州面館は決して綺麗といえるようななお店ではないですが上海のあちこちにあり、恐らく同じようなメニューがあるはずなので、是非皆さんの家の近くでもお試しを!
<今回のお店の値段>
冷麺 冷やしワンタンともに5元 スープ付 追加の目玉焼きは1元