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殺人事件の現場

 先日、日本である殺人事件のニュースをネットで目にしたが、その事件の発生現場の場所を聞いて私はとてもびっくりした。

 実はその事件発生現場は、その事件が発生した日のほんの1日ばかり前にその場所を徒歩で通過したばかりであったからである。

 まあ事件の内容云々は報道に任せるが、私が歩いた何の変哲もない平和な場所が僅か1日ばかりを経た後に突如として殺人事件の現場と変わったことに結構衝撃を受けている。

 私はあの事件の前日、現場を通過する際に周囲の飲食店などに気を取られ「あこのメニュー美味しそうだなぁ」などのんきにそこを歩いていたのであり、まさかそこで翌日に殺人事件が発生するなど思いもよらなかった。

 しかし、そんな場所で翌日事件は起きた。

 もし、私の予定が1日ずれていれば、あの事件に遭遇していた可能性はあるし、運が悪ければ巻き込まれていた可能性だってある。

 いや報道によれば、加害者は前日から現場にいたとされるから、もしかすると私は犯人や被害者を見ているのかもしれない。

 そんなことを考えていくと、いま一見平和に見える普通の暮らしと、こういった殺人事件は実は結構隣り合わせのところに存在するということに気づかされ結構怖くなる。

現場にいない業務責任者

 上海だけに限らないと思うが、こちらで結構良く見かけるのが現場にいない業務責任者である。

 まあ業務責任者である故に、色んな外部折衝が必要であることは理解できるのだが、業務に関係なさそうなことでも、何だかんだ理由をつけて長い間オフィスを空にしたり、旅行などで年中当地を離れるようケースがあるとよく聞く。

 もちろんそれで業務が回るなら問題が無いが、実際はその責任者だけが持っている情報が多すぎるとか、いないと重要な決定が出来ないとかの問題を生じて業務が前に進まない場合が多々あるようである。

 きちんと情報共有し、責任者がいない間でも業務が回るように手配出来ていれば何の問題の無い事でも、社員を信用していないのか面倒臭いのか分からないが、社員との情報共有を怠っており、オフィスに問い合わせが来ても結局社員が右往左往する状態になるのである。

 こうなると組織として全く機能していないことになり、会社であることにあまり意味が無いよう気がするのだが、こういったケースは良く見かける。

 こういった責任者は、自分が最終的に責任をとるから問題ないのだという意識なのか、会社が回っているのだと勘違いしているのかよく分からないが、置き去りにしたスタッフの苦労や業務の停滞には意識が回わらず、平気で現場を長期間空けるようである。

 しっかりした業務体制を敷いてあれば、経営者や責任者が現場の業務に直接タッチしないことは決して悪い事ではないが、そういった現場を離れるスタイルだけを真似て、お気楽に業務運営の責任を果たさない責任者が数多くいるのである。

 もちろん、これは中国人だけに限らず日本人の中にも時々見られ、稼働日の半分も現場におらず現場が停滞している姿を良く見かける気がするし、私がいた会社にもかつて温泉学会があるなどと訳の分からない理由で一時帰国して、業務に穴をあけていた人がいて迷惑だったことを記憶している。

先ほどの事故

つい先ほど、発生直後と思われる事故現場を見かけた。

 どうやら自動車と電動バイクの事故のようで、荷物が散らばり人が寝転がっていた。

事故直後の様子

事故直後の様子

 ケガの程度などは分からないが、死亡者が出るほどのものではなかったようで、その点はちょっと安心した。

 ただ子供も巻き揉まれたような雰囲気もあり、救急車が来て誰かが運ばれていったようだ。

 周囲には野次馬が沢山集まり、警察がやってきていろいろ事情を聞いていた。

 まあこの程度の事故は上海においては結構日常茶飯事に起きている。
 そのほとんどが、電動自転車と自動車車両の事故で、その大体が電動自転車の無謀運転によって起きているというのが私の印象である。

 上海の自動車運転マナーは確かに日本に比べれば酷いが、それ以上に電動自転車が縦横無尽にルール無しで走っており、いつ事故が起きてもおかしくない環境が常にあり、
この程度の事故が起きても何ら驚かなくなった。

 今回の事故がどういう状況だったかは分からないが、周囲の野次馬を含めて運転マナーや安全への意識が少しでも高まってくれることを期待したい。
 
原文

経営者が現場にいないとうまくいかない

 これは中国進出に限らないことであるが、最終決定者が現場のそばにいない会社はまずうまくいっていない気がする。

 中国にいるとよく見かけるのが、現場に中途半端な権限は与えるが、最終的な決定権は日本の本社が持っているような形で進出して来るケース。

 現場で先遣隊が一生懸命頑張っていても現場を知らない日本の幹部があれこれ細かく口を出してきて現場が混乱しているケースをよく見かける。

 或いは先遣隊の人が日本の本社の顔色ばかり伺って、全く話が前に進まないケース。

 或いは完全に現場任せなのはいいが放任過ぎて、発展性が望めない状態になっているケース。

 まあいずれのケースも結局現地の状況を知らない人が日本でジャッジをするものだからうまくいくわけもなく、途中で空中分解して撤退するケースが多々あった。

写真はイメージ

写真はイメージ

 もちろん出資元は日本であるから最終的に日本のジャッジが必要な面があるのは仕方ないが、ならば判断に責任とれる人が直接乗り込んで指揮をすべきだという気がするのである。

 どんな仕事でも熱意を持つ人が現場にいないとまずうまく行くはずもなく、その仕事で一番熱意を持つ人イコール「経営者」と考えるならば、難しい判断が連続するはずの中国進出の現場判断は、やはり最終権限者が現場に入るのが成功の道筋と言う気がする。

 現場に入らず現状も直接その目で見ない人間には、業務環境の現状が本当の意味で理解できるわけはなく、業務に対して正しい判断が出来るわけがないのである。
 ましてやここは異文化の地中国であり、日本の常識では判断できない事柄が沢山ある。
 恐る恐るの小手先だけの日本から派遣をしている会社はやはり小手先の業務しかできなく、実際に困難を迎えた時の突破力に影響してしまうのである。

 よくプロ野球選手が副業で始めた飲食店がうまくいかないのは、本人が現場にいないから最終的判断が出来ないからだと言われている。

 お金に最終権限を持つ人が現場にいないと、どうも個々の場面の判断が妥協的になってしまうらしく結局うまくいかないようだ。
 中国で成功するビジネスというのはなかなか一筋縄には見つけられないが、こうしたら失敗するという典型例は数多く見てきており、同じ轍を踏まぬよう気を付けたい。

他人に迷惑をかけないことを常に考える日本人

今回の日本の地震に関する報道で意外なところが世界の反響を呼んでいる。
こんな大災害で国土が荒廃しても略奪が起きない、ちゃんと秩序が保たれている、そんなところが海外で驚かれ感心されている。

もちろん、若干の盗難などがおきたり犯罪ではないが食料の買占めなどが起きている点で、必ずしも褒められた状況ばかりではないのだが、それでも世界の同様の災害の直後の状態からすれば高度に秩序が保たれているという。

 避難所での配給を秩序を守って並んだり、地震直後に駅の階段で滞留しながらも、きちんと通路をあけて座る。

あるいは帰りたい気持ちを抑えて他人に迷惑をかけないよう与えられた役割りを全うし店舗で黙々と働く姿、さらに災害現場で救出される人でさえ何となく申し訳ない気分で助けられているというようなことが、世界から感嘆の声があがっているという。

 高度の教育の結果だとか、奇跡的だとかいろいろ言われるが、我々日本人からすれば、結構当たり前のことではある。

 しかし、世界からみるとこれらはどうやら凄いことらしいということが最近の報道でわかってきた。
 確かに中国で働いていると、それが世界では当たり前ではなかったことに気づいたりもする。

 自分の親を含めて常に日本人社会が標榜することは「他人に迷惑をかけるな」という言葉であったような気がする。何をしても構わないが、他人に迷惑をかけるようなことだけはするなとは何度と無く教えられたような気がする。

 それゆえ、社会の中にいるときは、勝手な行動をすれば社会に迷惑がかかることを知り、例えば休暇一つでも自分好き勝手に休むのではなく周囲に気遣って休んだりするように社会に周囲を気遣えという教えが染み付いている。

 しかもそうやって休んで遊んできた後は周囲にお土産をくばったり、休んで迷惑をかけたことに気を使う。

 そんな中で生きる日本人だからこそ、こんな大災害の後でも秩序が保たれている。
こんな文化は今後もずっと保っていきたい。

写真はイメージ

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