会社が合併するという大変さ

日本でゆうパックとペリカン便の統合で配達に遅延が生じ、話題になっている。
会社の合併というのは上層部が机上で考えるほど現場にとっては容易なことではない。

しかも今までの業務を一旦止めてリセットできるならまだしも、今までの業務を止めずにスムーズに移行するなどというのは、あれだけの規模の企業同士では至難の業である。

画像はイメージ

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 以前金融機関の合併の大変さが報道されていたが、金融機関の場合はデータ処理やシステムなどのいわば内部的な処理が大半であり、合併といっても大半はシステム会社の仕事となる。

 しかし、今回のように物流企業の合併では、実際にモノが動きが変わり人の動きが変わるのだから、その転換の大変さは金融機関の比ではないはずだ。

 私も日本時代、3社同時合併というのを体験した。

そして3社の給与の体系の統合とシステム構築を任された。
もともと別の体系で動いていた給与を統合し、それを一つのシステムの中に反映させる。

 別のシステムだった給与計算を、正式な平行ラン無しで一発統合開通させるという無謀なものであった。

 もちろん数字の間違えは許されない。

 3社のうち、一つの会社のシステムをベースにしたものの、合併に伴う制度のすり合わせのための暫定給や職位による多彩な給与体系など処理は複雑を極めた。有給休暇や勤務システムも同時に含まれるのだからたまらない。

 800人もの対象者の計算結果をぴたりと合わせなければならない。

 当然この間も、従来の一社の給与計算もオペレートしつつである。

 これをほぼ半年で概ね一人でやった、というか半年かかった。

 合併を成功させるにはそれくらいの時間がかかる。

 給与計算のプレッシャーは担当したものでなければわからない独特のものだ。

 何故なら従業員一人ひとりの生活がかかっているからだ。

 1円でも間違えればすぐに文句の電話がかかってくる。

 だから今回、お客さんを直接相手にしている現場のプレッシャーもよく分かる。

 上層部の机上の論理でうまくいってても、実際にお客さんを相手にするのは現場だ。

 上がなんと言おうと目の前にいるお客さんが大事である。

 現場の人々は腐らず是非頑張っていただきたい。



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