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朝から北の国から

 今朝はまた上海に雪が降った。

しんしんと降る雪が窓の外に見える。

窓の下の車の屋根と常緑樹の葉には少しばかり積もっているが、地面はそれほど白くなってはいない。

 まあ冬景色であることには変わりなく、寒々しくもあり、ちょっと寂しさを感じる風景だ。

写真はイメージ

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 こんな時には「北の国から」のアルバムを聞くと、すっと心が落ち着く。
 
 この曲を聞くと冷たい空気も寒そうな窓の外も、一瞬にして受け入れてしまう心の状態が生まれる。
 音楽一つで不思議なものだが、これがとてもしっくりくる。
 寒々しく静かな街の情景がとても心地よく感じられる。

 今朝はコーヒーがとてもよく香る気がする。

皆さんもぜひどうぞ!

虹橋ターミナルのBGMに「北の国から」のテーマ曲が流れていた

 今日、というかもう昨日になってしまったが、ちょいとした野暮用で上海の虹橋空港に接続する地下鉄2号線の第2ターミナル駅に行く用があった。

 そして地下鉄を降りてエスカレータを上がってコンコースに出たところ耳慣れたメロディのBGMがかかっていることに気が付いた。

 「あれここにBGMなんて流れていたっけ?」

 この場所に何度も来ているが、今まで音楽流れていたという記憶が無く、恐らく最近流れ始めたものだという気がする。

 シンセサイザーかエレクトーンのような高い音で優しく響いている音楽だった。

 それにしても非常に耳慣れたようなメロディだ。

「この曲なんだっけ?」

 うーん、クラッシックだっけ?民謡だっけ?映画音楽かなぁ?頭の中で一生懸命に曲名を探す。
 まあ比較的静かな空間ではあっても公共の空間であり、それなりの人の雑踏の音もあり、音楽の聞こえ方も途切れ途切れだったため、なかなかメロディラインが綺麗に聞き取れず、メロディと曲名を結びつけるに至らなかった。

 そして結局メロディを捉えきれず、曲名探しを諦めようと思った瞬間に、

「あ、これ『北の国から』だ、、、」と、思い出した。

 なんと、この中国・上海の地の空港と地下鉄駅を結ぶコンコースでかかっていた曲は日本のあの名作ドラマ『北の国から』のテーマ曲であった。
 そう、“さだまさし”さん作曲の「あーあー・・・」というハミングで有名なあの曲である。

 この取り合わせには流石の私もびっくりした。

 確かに『北の国から』は北海道の地を舞台にしたドラマであるだけに、旅情を掻き立てるという意味で空港に繋がるターミナルコンコースのBGMとしては“ハマリ”なのかも知れないが、それにしても中国の空港でこの曲がかかるとは思わなかったというのが正直な感想である。

虹橋ターミナルコンコース

虹橋ターミナルコンコース

 うーん、それにしても虹橋空港で『北の国から』なのだろう?

 もしや、BGM用CDの一部でたまたまかかったのかなと思い、しばらく留まって聞いていたが、結局は『北の国から』の繰り返しであった。

 今回この場所にそんなに長い時間居たわけではなかったが、少なくともここにいた30分程度の時間はずっと『北の国から』のメロディが流れていたのである。

 果たしてこれはいつも毎日の事なのか、たまたまこの日とかこの時間のことだけだったのかわからないが、少なくとも私がいたしばらくの間BGMはずっと『北の国から』だったのである。

 うーん、何故にここで『北の国から』か?どう考えても謎である。

 はてさて、この件についてまずは、いつも恒常的に流れているのかどうかを確かめるべく、近いうちにもう一度確かめに行こうと考えている。

 それにしてもこのBGM利用は、許可とか著作権使用料とかは大丈夫なのだろうか?
ここは中国だけにそこがちょっと気になるところではある。
 

クリスマスBGMアルバムを作ってみた

人からクリスマスイベント用のBGMが欲しいと言われ、パソコンの中にあるそれっぽい曲をかき集めてクリスマスアルバムを作ってみた。

 最初は伝統的なスタンダード曲のオケ演奏版を集めてみたが、ある意味ちょっと単調になりすぎてしまった。

 そこで洋楽の有名な曲、例えばジョンレノンとかワムとかを混ぜた。

 さらにクリスマスとは関係ないが、セリーヌディオンホイットニーとか歌声が綺麗な歌手の曲をいれてみると、かなり雰囲気は出る。

写真はイメージ

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 まあこれだけでもずいぶんクリスマスっぽくなったのだが、BGMとしてリピートするには少し尺が足りず、渋さも欲しいなと、シナトラのホワイトクリスマス、さらにプレスリーダニエルクラールと、「ホワイトクリスマス」を連発してみた。

 不思議なことに同じ、「ホワイトクリスマス」の曲なのに歌手が違うと全く違う曲に聞こえ、連続で聴いても苦にならない。さすが力量のある歌手は違う。

 そして透明感のあるケルト系の音楽としてエンヤケルティックウーマン、挙句の果てに「冬のソナタ」や「北の国から」なんかも混ぜ込んでみた。
 結局トータル2時間分にもなった。

 まあ節操のないクリスマスソング集になってしまった感はあるものの、BGMというのはじっくり音楽を聴くために流すわけではないので、雰囲気を作れて単調にならないという面ではある意味成功した感がある。

 実は今回このBGMを使ったイベントは自分も参加したので、自分も一緒になって昨日このBGMの中で食事をした。まあ案の定、みんな大して聴いていないがトイレとか静かなところではよく聞こえる。

 まあBGMとはこんなもんだろうと思っていった。

 ところが、なんと途中でお店のシェフがこのCDを欲しいと言ってきた。
 選曲がいいといってくれたのである。

 おおっ!

 寄せ集めに過ぎないCDだが、評価されてしまうとこちらも気分がいい。

 そんな好評価に気をよくした私はほろ酔い気分も手伝って、なんとそのCDを気前よくプレゼントしてしまった。

 まあ音楽のデータはあるので複製は幾らでもできるし、出費はディスク代くらいなものなので大したプレゼントじゃないのだが、喜んでもらえたことが嬉しいのである。

 昔取った杵柄もどこかで役に立つものである。

 でもそのCD、次のクリスマスまで使えませんからね(笑)

「さだまさし」さんの魅力は母の声?

 最近、中国のテレビを見ているうちに、ちょっと思うところがあって「北の国から」のあのテーマ曲が聞きたくなってCDアルバムを聞き返してみた。

 「あーあー・・・」というあの曲である。もちろん歌っているのは男性シンガーソングライターの「さだまさし」さんである。

 ここで当たり前なのにわざわざ「男性」と断ったには訳がある。

 実は今回この曲を聞いているうちに、歌声が女性のもののように思えてきたのである。

 それも若い女性ではなく、年老いかけた女性で声に苦労を重ねた年月が感じられるようなちょっと濁った深みのある声質の、子を持つ母親のイメージの女性である。

 「結(ゆい)のテーマ」の曲でも同様のハミングが聞かれ、これもとても男性とは思えず、まさに母の声である、というか最近まで彼だと気がつかなかった。

 元々「さだまさし」さんは男性としては音域が高い声質のシンガーであるが、その音域は実は女性の平均的な声域の低いところと重なる。

 この声を以って歌詞を言葉にせず「あーあー」とただ声を発して歌うことにより、声の性別の判別がつきにくくなり、あたかも女性歌手が母の愛を歌い上げているように聞こえるという錯覚に陥る。

 歌詞を歌えば、どうしても元々男女で持っている声域が違うため、男か女かは区別がついてしまうので、スキャットで音域をだけを聞かせていることがポイントであろう。

 実はかの曲を名曲足らしめているのはここにミソがあるのではないかと私は感じた。

 曲のタイトルは「遥かなる大地より」となっているが、「大地」はつまり「母なる大地」であり母親の包み込むような愛がそこに存在する曲である。このドラマもそういったドラマである。故にあまり男性的な声質ではマッチングしないのである。

 ならば男性の「さだまさし」ではなく、女性の歌手が歌っても良さそうなものだが、まあそこもドラマとマッチングした妙味である。

 主人公の「純」の母親役は、不倫離婚の末に途中で他界する設定で、このドラマの中心は父親と3人暮らしで成長する姿である。
 つまり父親が母親の気持ちを背負って子供を育てているというドラマになっているため、男性である「さだまさし」が母心を歌うというのは一つ道理がかなっている。

 もっとも、本人によるとあの「あーあー」は狙って作ったものではなく、作家の倉本聰さんに呼び出された時に、突然に作詞作曲をやらされたので、即興の曲を仕方なくスキャットで歌ったところそれがそのまま採用になったという偶然から生まれたものである。
 それがあの大ヒットになるのだから世の中何が幸いするか分からない。

 さらに知識として補足すると、作家の倉本聰さんに作曲作詞を頼まれたとき、本人は九州出身(長崎)の自分には北海道のドラマは合わないでしょうと一度は断りかけたらしい。
 しかし「さだまさし」さん本人は確かに長崎の生まれではあるが、父親や祖父は戦時中に中国大陸を舞台に活躍しており、本人自身もそれを追いかけたドキュメント映画「長江」を作成するなど、家庭環境的にも本人の体験的にも、北海道ではないが大陸の大地の懐の深さを知る人間である。

 北海道と中国の内陸部というのは環境的にも人柄的にも似通う部分はあり、中国のテレビドラマを見てて感じる部分が多々ある。
 そんな生い立ちや環境を知ってか知らずか、倉本さんが強引に彼を指名してあの曲となった。

 こうやって考えると、名ドラマに彼が添えたあの曲は、成り立ちは偶然なのかも知れないが、一ドラマの主題歌という枠を超えて彼自身の声質と祖父の代からの人生のドラマが生んだ必然のヒットのような気がしてならない。

 あの曲を聴くとやっぱり時々胸がじんとする。