Tag Archives: 上海万博

40年遅れの中国のマイカーブーム

 中国の流行はそのほとんどが大体日本の30年~40年遅れてやってきている。
 オリンピック、万博、ディズニーランドとどれをとっても日本の30~40年前を追いかけている印象が強い。

 経済の発展の順序というか、経済発展モデルが鄧小平さんの理想とした日本型であったためこれまでほぼ全てがその流れにのって中国が発展してきており、土地バブルやマイカーブームまで同様の状況が起きている。

 日本ではマイカーブームなどは既に去っており、一部の趣味としては愛好されていても、そのほとんどは生活の足として乗用車でしかなくなっており、 つまり日本人にとっては自動車はもう興味の対象の主流ではなくなっている。

 日本の街を走る車の色を見ればほとんどシルバー一辺倒で赤や青の派手な色は非常に少なくなったのがその証拠である。

 ところが中国ではまだ日本人が恥ずかしいと思うくらい、自動車で自己主張をしようとする。

上海の車の渋滞

上海の車の渋滞

黒や赤の車が街を縦横無尽に走る。この中国の勢いは世界的な流れからしてもだいぶ遅れているのだが、それだけに世界の自動車メーカーから見れば格好の市場となっている。

 まあこうやって中国が世界市場を牽引してくれるのは非常にありがたい点もあるが、日本人の自分からすれば、まだまだ幼いというか子供の市場なのだなと改めて感じてしまう中国のマイカーブームである。

中国人は冬季五輪に興味がないらしい

 まもなく始まるバンクーバー冬季オリンピックだが、中国人の間ではほとんど話題にも上らない。
 故に我々上海在住の日本人だって、その影響でオリンピックが始まるという雰囲気に若干欠けている。

 まあ日本のテレビやラジオをマメに見たり聴いたりしていればもうカウントダウン状態にあるのは伝わってくるのだが、こちらの新聞やテレビでほとんど取り上げないものだからイマイチ盛り上りに欠ける。

 夏と冬の違いはあれど、一応自国で行なった北京五輪の次の大会なのだからもう少し盛り上がってもよさそうなものだが、どうも関心が向かないらしい。

 これはひとえに出場選手が少ないからなのかなぁと思っていたら、そんなことはなく180人を超える大選手団を送り込むことになっている。
 それに引き換え日本選手団は団体競技の出場枠を取れなかったなどから久し振りに100人割れをしており、中国の半分となっている。

 故に、中国のほうが日本の倍くらい気合が入っても良さそうだが、どうも庶民の反応はそうでもないようだ。

 大きな理由として考えられるのは、スキーなどの競技人口がまだ少ないというのと、メダルを取れるようなスター選手があまり出ていないからということになろうか。

 フィギュアスケートなどではそこそこ上位に来る選手が毎大会いるのだが、それでも日本の浅田真央のようなスター選手的存在にはなかなかならない。

 金メダル競争に躍起になるこの国民は金メダルが取れそうにもないと関心が向かないらしい。

 サッカーのワールドカップも出場しないので、今年の中国人の興味はもっぱら万博ということか。

 まあ、実は中国人がオリンピックに興味あろうがなかろうが、個人的にはそこはどうでもいいのだが、国民の関心が向いていなければ結局は中継放送も限定的になってしまうところが問題なのである。
 BSのない私にとっては日本の放送が見られないのでCCTV頼みであり、切実な問題である。

 友人の家に行って見せてもらうということも出来るが、毎日通うわけにもいかないし、時間帯の問題(ほとんどが朝方から午前中)もあるので自宅視聴が必須なのである。

 今回春節休みに重なっているというのは一つの幸運だが、それにしてもである。
さてさてどうしたものか。。。

開幕時に全部は間に合わないらしい

 会社の社員たちがお昼に噂していたのだが、どうやら万博は準備が間に合わず、5月1日の開幕時には全ての施設が揃ってオープンすることはできないらしい。
 数ヶ月前にバスの中から見た感じでは、テーマ館以外はほとんど何も出来上がっていない状態であったから、恐らく間に合わないだろうなぁと思っていたら、案の定間に合わない見込みのようだ。

 いかにも中国らしい話といえばそれまでだが、 もともと集団での連携プレーが苦手な中国人が、これだけ大きなイベントを行うにはまだ経験が浅すぎるように思う。
 マンションやホテルの開業ひとつ取っても満足に納期どおり成功させることができない人々が、これだけ大きなイベントを完璧に成功させられるわけがないのである。
ましてやこれだけ大きなプロジェクトになると納入される機械の部品のひとつひとつまで納期厳守を要求されるのだが、幾ら上で引き締めても元々の計画がタイト過ぎるのでほんのちょっとの狂いが全体に大きな影響を及ぼしてしまう。
 計画の根幹の部分はきちんと作っても、ノウハウがなければ枝葉の部分まで目が行き届かないので、結局思いもよらないところで足を引っ張られる結果になる。

 本来は、そういった不測の事態を見込んで計画を立て、クリティカルパスに影響が出ないように全体の計画に予備の調整日程を含ませるのが普通だ。
 しかし総じて甘い見込みを立てる中国人の気質では、そういった不測の事態を予想して調整日を含んだ計画を立てるという発想が生まれないらしい。
こういったことは実は経験によって学んでいくのだが、中国にはまだそういった経験が足りなすぎるように思う。
個人的にはこの万博開幕は5年くらい早かったのかもしれないと思う。
 まあ今回開幕に間に合わないのは仕方ないにしろ、とりあえず焦って事故など起こさないように安全面に注意を払っていただければそれで御の字である。

 こうやって考えると、開幕数ヶ月前に建物を完成させてしまった日本館はさすが優秀だなぁと思う。もちろんこれから内部のテストが始まるに違いなく、これとて全体計画からすればギリギリなのかもしれない。
 これを思うと開幕に間に合わない建物は、中身の調整まで行き届くわけがないので、オープンしたとしてもやはりトラブル続きになるだろうなというのが今の予想である。