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職業プライドの薄い中国人

 中国人達と仕事について話していると、各自が今やっている職業に対して彼ら達自身はそれ程執着心がないのが分かる。

 つまり「この仕事で儲ける」ではなく、「この仕事なら儲かる」という利益基準で仕事に取り組んでいて、もっと儲かりそうな仕事が他に転がっているなら、そちらへすぐにでも替わるスタンスなのだ。

 故に、今の仕事を極めたり練り上げたりして、収入を増やそうというスタンスで仕事に取り組んでいる人をあまり見たことが無く、上手くいかなかったら修正するではなく、取り替えるという発想で仕事をしている。

 まあ一平社員ならそういう状況も理解できなくはなく、日本人にもそういう意識の人は多いかもしれないが、中国人の場合は経営者もそういうスタンスで仕事に取り組んでいる人が多いようなのである。

 つまり「この仕事を軸にして発展させる」ではなく、もっと儲かりそうな仕事があれば「すぐに乗り換える」という業務スタンスになっている。

 それ故に例えばブランド物のコピー商品売買など、違法性のあるものでも抵抗なく隙間を狙って商売している人が多いという気がするのである。

 また新規の研究開発などはとても煩わしく面倒くさいと感じているらしく、どこかで上手くいっている事例にそのまま乗れば良いという認識でいる。

 極端な話、例えばサービス業の新しいビジネススタイルの開拓は日本や欧米に任せ、自分たちはそれを真似て中国国内に持って来れば良いと言った他人任せ主義にも感じられる面があり、自分たちでサービススタイルを開発しようという職業プライドに基づく姿勢を感じる人は余り見かけない。

 そういう人たちのビジネスは、結局まんまスタイルでやるから、オリジナリティがなく、たいていは大きな成功が無いのである。

 もちろんそうでない中国人だって探せばいるとは思うが、今のところそれを感じられる中国人には会っていないという気がする。

 まあこういったプライドの薄いスタンスがいいかどうかは物の考え方なので、良いとか悪いとかは言えないのだが、私から見るともう少し仕事にプライドを持ってほしいと思う面を少なからず感じる時が時々あるのである。


樹木希林さんのCM

 中国にいると日本の過去の映像ストックが百度で簡単に検索できる。

 もちろん基本的には違法コピーだと思われるが、そうとは分かりつつもついつい色んなあれこれを探して見てしまう。

 そんな中で最近ハマったのは女優の樹木希林さんの登場するCM映像。
主に富士フィルムとNICOSのCMなのだが、この15秒か30秒の作品が非常に面白く次から次へと見てしまった。

 お正月関係とかほとんどが7~8年前の映像なのだが、樹木希林さんが毎回いい味を出しており、時にはクスッと、時にはホロッと、そして大笑いさせてくれる。

 CMとはいえ非常に味わいがある。

 もちろんCM作家の能力によるところも大きいと思うが、やはり樹木希林さんあってのこれらのCMである。
 日本に女優多しといえどもこんな味わいを出せるのは彼女だけだろう。
 見終わって笑ってすっきりさせてもらった。

 疲れた心に樹木希林さんのCM、これはおすすめである。

一番のお気に入り↓
田村正和さんと共演したNICOSカードさんのCM(中国土豆網サイト)

コピーだらけで役に立たない中国のネット

 中国でいろんな情報を調べるとき、よく百度の検索エンジンを使うのだが、検索結果を見るとどうも全く同じ内容のコピーが目立つ。

 例えばお店の情報を一つ調べるにしても、膨大な量の情報が検索で引っかかるのだが、よく見ると同じ情報がコピーされていて全く同じ文章が表示されている。

 まあ表示されているその情報がそのまま役に立つときはそれで事足りてしまうのだが、営業時間が表示していないなど5W1Hのどこかの情報がかけていた場合、コピーでしかない他の情報も、やはりそのまま欠けた情報となっているので、その穴を埋めるのに非常に苦労することになる。

 つまり彼らはアフリエイト的な部分に夢中ではあっても内容の正確性には関心が低く他人任せ、つまり他所からもらってきたり盗んできたりするだけで、自分の足で調べることをしないのである。

 このように結局は役に立つ情報に辿り着けず、諦めるほかない場合が多々ある。

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 これには中国特有のネット事情、、、というか相対的には日本のネット特殊事情といったほうがよいのかも知れないが、日本の場合は企業や施設の公式サイトがほぼ必ずあって、その会社名や施設名で検索されればその公式サイトがほぼ検索順位1位になるという環境がある。

 日本にいたときはそれが当たり前のことであると思っていたのだが、中国に来ると実はそれが当たり前のことではないことに気付かされる。
 まず、会社や店の公式サイトを持つのは大手企業に限られ、さらに、ネットが対ユーザーの大事なインターフェイスであるという意識が非常に薄かったり、位置づけがよく分かっていない場合が多く、見かけだけ派手で中身がなく、かつユーザーが求める情報に欠けているサイトを多く見かける。
 さらに多くの商店や会社は、自社でサイトを持たず巷のネット運営会社が各スポットを登録し、データベース化しているケースが多く、百度などで検索してかかってくるサイトの多くはこれらの情報サイトだ。

 概ね一つのスポット情報に幾つかのコメントがついているというのがこれらのページの一つのスタイルだが、情報があまり整理されておらず使いやすいとは必ずしも言いがたいし、質問サイトなどは他の二ュースサイトなどからのコピー文書を沢山見かける。
 結局は公式サイトや情報発信元の正確な情報がどこにあるのか分からず、あやふやな口コミのような情報だけが大量に独り歩きしている。

 これらを見ているとコピー文化のお陰で内容的に不足な情報が大量に出回って、情報量の割には全く質が深くならないのが中国のネット文化の現在のような気がする。

 公式情報に対する口コミ的な提供情報はそれはそれで非常に大事な情報なのだが、それらは公式的なきちんと整理された情報があってこそ初めて意味を成すもので、口コミだけが一人歩きするような情報状態はあまり良い状態であるとは言えないのではないか。
 更にこれらのサイトを見ていると実に中国人はあまり情報の整理や管理が上手ではないのではないかと感じる。
 経験不足なのか国民性なのか、、とにかく今の時点では中国人は情報整理が日本人ほどうまくなく、日本人からするとイライラすること然りである。

 しかしこういうところに意外とビジネスチャンスがころがっているのではないか、そんなことを感じつつ日々中国語サイトの役不足に苛立っている。

上海ディズニーランドの噂 実現の壁は世界一の戦い

 以前から噂の絶えない上海のディズニーランドだが、これは単なる噂ではなく現実的な構想としての交渉は進んでいるらしい。

 ただし、まだまだ合意に至っておらず、その実現性はまだまだ不透明といわれている。既に浦東空港の近くに土地は用意されていると言われ、地下鉄など交通機関の青写真もあるらしいが、現実的にはまだまだ壁が高いようだ。

 その理由の一つに、香港ディズニーランドの状況が影響しているようである。私は行ったことはないが、従業員、観客ともにディズニー本社の要求するマナーのレベルに達していなく、園内にゴミが散らかり、行列の割り込みや従業員による客の贔屓、接客態度など、夢の楽園の品位が保てず、単なる普通の遊園地に陥ってしまっているような状況がある。

 また知り合いの東京ディズニーリゾートの関係者に聞いた話によると、やはり中国本土から来た観客はやはり評判が悪く、トイレで水を流さない、洋式便座に靴で上がる、使ったトイレットペーパーを便座の周りに捨てる、レストランでテーブルの上にゴミを散らかす、路上でつばを吐く、喫煙するなどといったマナーや文化の違いに起因する苦情が多くあるという。

 大陸に比べ比較的マナーの良い香港や、東京に来る富裕層でさえこの状況なのだから、上海でディズニーランドを開園すれば、どんな状況になるのかは想像に難くない。

東京ディズニーランドの連絡バス

東京ディズニーランドの連絡バス

 さらに上海でディズニーランドを開園するにあたっては、キャラクター商品の著作権管理も非常に大きな問題らしい。

 ご存知のように中国はコピー商品天国で、時計、鞄などブランド品からDVD、果ては遊園地そのものにいたるまで商標登録を持たない贋物が大量に横行し、その市場は本物の市場をはるかに凌ぐといわれ、こんなところに上海ディズニーランドを開園したらどんな状況になるかは火をみるより明らかなのである。

 ディズニーは世界でも稀なほどキャラクターの肖像権管理にうるさい会社である。

 東京ディズニーランドを運営するオリエンタルランド社でさえ、ミッキーなどのキャラクター使用に際しては米ディズニー本社の許可を取る必要があり、簡単にアトラクションやグッズを販売できないのである。
 そのコントロール範囲は雑誌の表紙や旅行社のパンフレットの記述までに及ぶ

 以前JALが東京ディズニーリゾートのオフィシャルエアラインになった際、デイズニーキャラクターを描いた機体が登場したが、「ディズニー」の名前は米側の許可が取れず結局「ドリームエクスプレス」の呼称になってしまったのは有名な話だ。

東京ディズニーリゾートライン

東京ディズニーリゾートライン

 その世界一キャラクター管理の厳しい会社と、世界一のコピー大国が交渉しているのだから、この構図は非常に面白い。

 恐らくディズニーは、その市場性を値踏みしている段階にある。
 コピー商品をいかに防いでディズニーの利益を損なわず開園するか?

 夢の楽園とは言えども、結局はビジネスであるから、潜在的な市場の大きさはあるもののまだまだ国が成熟していないため、私の予想ではリスクの高い現段階では投資をしないと思われる。

 また中国側の事情としても、上海万博以降の経済的な刺激剤として、ディズニーという切り札は取って置きたいという思惑があるように思う。

 従って上海の地にデイズニーの名が登場するのは早くても2015年くらいになるのではと私は予想している。

 上海の2015年といえば、ベビーブームといわれる今年生まれた子供たちがちょうど小学生になる頃であり、デズニーの狙うマーケットとしては格好の状況で狙い時である。

 この予想があたるかどうか分からないがその頃までには市民マナーも今よりは成長しているはずで、綺麗な上海ディズニーランドもなんとか実現できるのではないかと私は期待している。

(写真は両方とも東京ディズニーリゾート付近で撮影)

日本製品の密輸入と偽物に潜む危険

最近、日本では「白い恋人」事件やミートホープ社など世間を騒がすような不正事件が増えているが、これは裏を返せば、日本のブランドの商品が非常に信頼の高いものとして社会に認知されているからであり、中国国内のように全ての商品が懐疑的な状態のもとで、あのような事件が起きたとしても、生命に直接影響を与えるようなものでない限り大きなニュースになることはないだろうと思われる。それくらい中国国内ではいろいろなものの信頼が低く、偽装など日常茶飯事的にあるように感じてしまう。

 そういった中で、日本国内の厳しい目で管理されている日本ブランドの商品は非常に信頼が高い。それゆえに、中国製品より高値であったとしても日本人などの外国人はそれを買い求めようとし、日本食スーパーや日本製品専門店などのビジネスが存立できる環境が出来上がっている。日本人としては誇り高き状況である。

チャングムの誓いのDVD

チャングムの誓いのDVD

しかしそういった信頼を逆手にとった商売も出てくるのが中国である。
 日本製品のフリをしたコピー商品や、関税を通さず持ち込まれた密輸入品などが中国国内で堂々と販売されている。前者の代表格がDVDであろう。それ以外にも日本企業の人から自社のコピー製品が出回っており、その偽物不具合製品のお陰で会社の製品の信頼が傷つけられているとの話をよく聞く。
また密輸入品らしき品物が、日本製品専門を謳った店で堂々と売られているケースもある。
日本企業は中国国内にも生産拠点を持っているので、そこから小売へ直接卸されている日本ブランド商品もたくさんあるが、その場合は中国人向けに中国語の製品表記やシールなどが貼られているはずで、日本語表記だけの商品販売はまず考え難い。もしそういう商品があるとすれば日本国内から持ち込まれたものであるが、その場合正式に税関を通っていれば輸入商品である証明のシールが貼られている。

このどちらもない場合は、密輸入の可能性が高い。或いは日本商品を謳った偽物の可能性もある。密輸入品の場合、品質は日本基準であるため基本的に問題ないと思われるが、万が一偽物であった場合その品質の保証はなく、何か事故が起きたとしても製造者に補償を求められないであろう。またそれは密輸入品に関しても同じで、通常なら企業に製造者責任を問えるような事故が起きた時でも、中国国内に流通していない商品だった場合、購入ルートの証明ができない(日本で買った物と証明するには販売店を証明する必要がある)可能性が高く補償されないケース可能性が高いのではないかと思われる。

中国においては日本製品の安全神話を盲信せず、本当に信頼できるものかよく見極めて商品を購入することが落とし穴にはまらないコツといえよう。

下記サイトは日本企業と直接契約を結んで販売しているので心配はないと思っている。