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上海は朝食天国

 上海という町は、かなり朝食のバリエーションというか選択肢が多い気がする。

 特に市内のローカル店舗があるエリアではその選択肢が広がる。

 まあローカル食を一切受け付けないという人にとっては、日系のコンビニなどが無ければ途端に朝食砂漠なってしまうのかもしれないがが、そうでなければ結構選択肢は多い。

 例えば焼き餃子や生煎(通称焼きショウロンポー)、肉まん、東北韮焼き?、果子煎餅などなど色々なものが売っている。

煎餃

煎餃

 この中でも私のお気に入りは山東省名物だという果子煎餅で1個3元くらいで食べられ、週1~2回はこれを食べている。

 葱の食感が結構気に入っている。

 どうしてもローカル食はちょっと駄目という場合は、マクドナルドやKFCでも朝食を扱っているし、日系コンビニではサンドイッチや菓子パンなども売っているが、まあ残念ながら日本ほどの美味というものにはなってない。

 このように朝食天国となっている背景には、自宅で朝食を作らない人が多いという裏返しでもあり、中国はベース人口が多すぎるので単純な比較は難しいが、日本より朝食を自宅で取らない割合が多いのではないかと感じる。

上海のローカル店舗

上海のローカル店舗

 何故なら日本で自分の家以外で朝食を取ろうとすると選択肢がかなり限られてしまうからである。

 コンビニ、ファミレス、牛丼チェーン、ファーストフードあたりがせいぜいで、まあ後はパン屋があればラッキーかもしれないが、そんなに普遍的にあるわけでもない。

 どれも味の上では上海より遥かに上だと思うが選択肢はやはり少ないという気がするし値段も高い。

 さらに繁華街はまだマシなものの、地方や住宅街などに行くと途端に選択肢が無くなり、旅館やホテルで朝食を取らないと途端に苦しくなるのである。

 そう考えるとやはり上海市内は朝食の選択肢に非常に恵まれている朝食天国だという気がするのである。

南翔古猗園のランタン祭り

ランタン祭りが南翔で行われるという情報を拾ったので、早速行ってみた。

 南翔駅は地下鉄11号線上にあり、よく嘉定方面へ行くのに利用していたのだが、この駅で降りたのは過去一回だけで今回の古猗園は初めてだった。

地下鉄11号線の南翔駅

地下鉄11号線の南翔駅

 まあ南翔と言えば小籠包が有名で、豫園にもその支店があり、豫園の店では小籠包を食べたことがあったが一度くらいは発祥の地で食べて見たかったこともあり、今回ようやくその希望も叶うことになった。

 今回まず南翔の駅前に降り立った時に、大きなショッピングセンターが出来かけて居るのをみつけて驚いた。
 一部レストランなどがオープンしていて、以前来たときに比べ随分な変わりようだった。

地下鉄11号線の南翔駅前

地下鉄11号線の南翔駅前

 そして古猗園に向かうが、道はまっすぐだが駅から徒歩15分ほどかかる。

 入り口の前に大きな今回のイベント用ゲートができていたが、着いた時はまだ明るく、当然のことながら点灯されていなかった。

南翔古猗園のゲート

南翔古猗園のゲート

 早速入場料12元を払って入場する。

 当然のことながらまだ明るいので内部も点灯されていないので、先に小籠包を食べて時間を待つことにした。

南翔古猗園の小龍包

南翔古猗園の小龍包

 ここの小籠包は一籠が20個入りで30元。

 特別安くないなという印象だが、本場ということでお試しの意味もあって早速いただく。

 で味はというと、まあ不味くもないが特別に美味しいと褒めるほどのものではなく、名物として一回体験したことで満足する範囲の印象。

 いつかどこかで食べた生姜入り小籠包は美味かったなというのを思い出したが、今回は残念ながらそれには及ばずといった感想である。

 そうこうするちに陽も暮れてきて空の具合がいい頃合いになった。

 すると今日が初日ということだからなのか、花火も上がった。

 さて、出発である。

 ところが早速写真を撮ろうと園内に出ると、どういうわけか点灯しているランタンとそうでないランタンがある。

 「あれ、これはどういうわけなんだろう?」

と、思っている傍から新たに一つのランタンの点灯が始まった。

 「ん?」

 ふと、その新たに点灯の始まったランタンの背後をよく見ると、警備のおじさんが配電盤の蓋を閉じている姿が目に入った。

 どうやらそのおじさんが園内のランタン各一つ一つについて、電源のスイッチを入れて回っているようなのだ。

 つまり一個ずつのアナログな点灯となっているらしい。
 それ故に一斉点灯とならず、一個ずつ順番の点灯開始となっているようだ。

アリとキリギリスのランタン

アリとキリギリスのランタン


 
 こんな大きなイベントなのに、スイッチがバラバラだなんて、、、、

 そんな手作り的な運営にちょっとおかしくなって笑ってしまった。

南翔古猗園の鯉のランタン

南翔古猗園の鯉のランタン

 流石に夜に見るランタンはとても美しい。

 ただ、古猗園の庭園そのものが無茶苦茶でかいというほどではないため、このランタン祭りを、ゆっくり一周して写真を撮って回っても1時間とかからないであろう。

南翔古猗園のランタン

南翔古猗園のランタン

 まあ豫園なんかに比べれば人が少ないため、落ち着いて見られるのはここの利点である。

 こちらは豫園に比べて非常に短い7日間しか実施されないが、時間のある方は中国の一つの風物詩として一回くらいは訪れてみるのも良いと思われる。

カップル向けの撮影スポット

カップル向けの撮影スポット

何故中華料理に油モノが多いか?

最近、大好きな納豆をたくさん食べたいというのもあって、マメに自宅でご飯を炊き自炊するようになったのだが、ここのところちょっと壁を感じるようになった。
それは上海で自炊をすると水をたくさん買わないといけなくなるということである。

 当然、日本のときは何の気なしに水道水をそのまま使えていたのだが、上海の水道事情では料理にそのまま水道水を使うのはかなり抵抗がある。飲んでも安全だというくらい水質の改善は行なわれているというが、料理や飲料水としてそのまま体に入れるのはやはり怖い。シャワーや歯磨き用の口濯ぎに使うのが今のところ精一杯である。

 となると、直接体に入る料理や飲料水に使う水は都度別のものを購入しなければならない。

 外食をしているうちは自宅で必要とするのは飲料水程度で済むのだが、料理まで始めてしまうと必要となる水の量は半端ではなくなる。
 特にご飯を炊くときの水は、馬鹿にならない。
 炊くと米に吸収されたり蒸発してしまうとは言え、美味しいご飯を炊くためには最も手を抜きたくない部分なので、それなりの水を用意する必要がある。

 汁物や麺類などの茹でものも同様で、やはり水道水を使いたいとは思わない。そうなるとやはり「高級水」の登場となる。

こうやって考えていくと自炊をしても、水を大量に必要とする料理ばかり作っていたのでは決して安上がりになるとはいえなくなることに気がついた。

 ならばどうするか?

 ご飯は仕方ないにしろそれ以外の部分で節約をする必要が出てくる。

 すると必然と水を必要としない料理、つまり炒め物などが多くなる

この瞬間、

「おお、こういう理由で中華料理には脂っこい料理が多いのか!」

と、中華料理のルーツを身をもって発見したような気になった。

焼き小龍包(煎餃)

焼き小龍包(煎餃)

 同様の理由から考えると、小龍包などの点心に蒸し物や揚げ物が多いのも納得がいく。 食品に直接水が触れない蒸し物ならば、少々水の品質が悪くても蒸気になる時点でろ過されるので水質の心配をする必要がないのである。

 もちろん揚げ物なら水を使わず食品を加熱することが出来る。

 さらに単なる蒸し物では水分が十分取れまいと、体に入る分だけの無駄ない最小限の水分を皮に閉じ込めたのが小龍包であろう。
 こうやって水を軸に中華料理の成り立ちを考えていくとその土地ごとの気候風土の事情が見えてくる。
 単なるバリエーションのように見える各々の料理もそのルーツにきちんとした必然的な理由があるのだなぁと料理の奥深さに改めて気がついた。

 つまり決して中国人はもともと脂っこいものが好きというわけではないのである。