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半馬交通管制の意味

 今日買い物に出かけたところ、バス停の情報モニターに「半馬交通管制」なるものの通知が出ていた。

 写真を解説すれば「半馬」のための交通規制が行われると言う意味の情報である。

バス停モニターの通知

バス停モニターの通知

 まあ「半馬」が何のことだ分からなくても、交通規制が行われる時間と場所の通知だけ読み取れれば事足りるのだが、それでは何ともモヤモヤしてしまう。

 この「半馬」という表現がいかにも分かりにくく、半分の馬と理解しようとするとまず本当の意味にたどり着けない。

 私も瞬間的には意味を飲み込むことが出来なかったのであるが、交通規制がかかるということから推測して、数秒後にようやく意味が分かった。

 この「半馬」とは、実は「ハーフマラソン」のことなのである。
 
 中国語でマラソンは「馬拉松」と書くのだが、これがハーフマラソンの場合は正式には「半程馬拉松」という表記になる。
 半分の距離のマラソンと言う意味である。

 そしてこの半程馬拉松を省略した表現が「半馬」となる。

 言われてしまえば、納得するこの省略表現かもしれないが、突然出てくると分かりにくいわけで、半分の馬の意味を探して迷走してしまいそうな表現である。

 ちなみにこの「半馬」を中国人にぶつけたところ、やはり私と同じように最初は首をひねっており、理解するまで非常に時間がかかってしまっていた。

 中国人だって「馬拉松(マラソン)」なら大方の人が理解できると思うが、「半程馬拉松(ハーフマラソン)」になってしまうと、その競技の存在すら理解していない人も大勢いると思われるし、ましてやその略語までは判断できないのは実際のところのような気がする。

 「半馬」とは何とも分かりにくい略語であり、その略語で交通規制を通知するのはどうもそぐわないと言った印象である。

 私は今年で上海滞在10年目になるが、長く中国で暮らしていてもこういった不可思議な省略表現に時々出くわし、中国語のその意味を理解するに時間がかかることが間々あるのである。

 

外灘の事故と中国人の群集心理

 年明け直前の12月31日に、上海の観光地外灘で36人もの人が将棋倒しで圧死するという痛ましい事故が起きた。

 外灘で行われるカウントダウンイベント目当てに大勢の人が押しかけていたようで、私は今回は行かなかったがその混雑ぶりは数年前に同じ場所・同じ時間にいたことがあるのでなんとなく想像は出来る。

 ただその年は非常に寒かったので、今回よりは人出が少なかったんじゃないかと思うが、それでも結構な人数が出ていた。

 日本人からすると、今回の事故についてもう少し警備によって人数制限とかできなかったのかという感想も出るが、今回現場付近でお金がばらまかれたとか何とかの噂があり、必ずしも人数制限だけでどうにかなるものでもなかった気がする。

 日本もかつて2001年に明石の歩道橋で花火帰りの見物客が将棋倒しで死者が出た事故もあったが、あれは警備計画に無理があって事故が発生してしまったが、群集心理が働いた今回の事故とはどうも違うという気がする。

 どうも中国人というのは群衆になればなるほど群集心理が働くというか、元々周囲への配慮が得意な人々ではないので、周りが見えずにわれ先へと行動する分だけパニックがより深刻化する傾向があるようである。

 かつて私もこの中国の群衆状況に巻き込まれ、怖い思いをしたことが2度ほどある。

 1度目は、某欧米系家電量販店が上海に開店した際に、開店日に店へ行ってみた時のことである。
 私が行った時は既に長い行列が出来ていて、横に5~6人で縦に100m以上の行列となっていた。
 最初は大人しく行列に並んでいた周りの市民たちだったが、前が進まないのに段々と後ろからのプレッシャーが激しさを増してくるので、徐々に前に押し出されるようになった。
 警備員たちは、ガードレールのような車止めで人の流れを押しとどめ、前方のグループとの間隔を保っていたが、ある瞬間後ろからの流れにそのガードレールが決壊し、途端に人々が前へ前へと走り出すことになったのである。
 こちらも突き飛ばされそうになりながら、もみくちゃになりながら周りの流れに流され前に進むしかなかった。
 とどまっている方が危険を感じたからであり、中国人達の群衆の中に身を置くことの怖さをこの時初めて知ったのである。

 そして2度目は2年程前に元宵節に豫園に行った時である。
 たかだか幅20m程の道路の幅に、おびただしい人の流れが蠢いていてあたかも私の地元常磐線の朝のラッシュが横に3~4倍に広がっているいような状態で、ほとんど身動き取れないほどだったのである。
 まあ当時現場にはそれほど危険な要素はなかったので、その日は無事には済んだが、何かちょっと起きたら命が危ないなと思える程芳香性の無い押し合いへし合いの凄い状態だったのであり、上記の件で中国人の集団心理の怖さを知っているだけに、やはり怖さを感じちょっとビクビクしていたのである。

 実は上海ではこんなイベントの日だけでなく、普段からいつでもパニック的である。
 例えばバスへの乗車一つとっても、普通のバス停では誰1人もな並ぶ者はなくバラバラな位置で待っており、バスが近づくのが見えてくると、横並びであった人たちが少しずつ他人より優位な場所に立とうと徐々に肩を前に迫り出し足を迫り出し、車道側に競って近づくような行動をとるのである。

 そしてバスが到着した途端に入り口にわーっと列も作らず群がる。

 まるで餌に群がる池の鯉の如きの風景のパニック状態となる。

 まあバスの始発駅のような行列用通路が設置されている場所であれば、大半の人は諦めて並ぶようだが、そういう場所でさえ並ぶのを嫌って先頭付近でバスに乗ろうとする人も未だ少なくない。

 彼らは並ぶのが相当嫌いなようにしか思えず、行列は無駄なんじゃないかと思っている節があり、実はイベントなど特殊な環境でなくても日常からこのようなパニック的行動を毎日の様に繰り返しているのである。

 2010年の上海万博では、中国人の行列マナーの悪さがさんざん有名になったが、5年たった今でもマナーの面ではほとんど変わっていないのが現実である。

 こういった文化状況の国で、今回の外灘のような事故が起きても何ら不思議ではなく、私としてはあの場にいなくて本当に運が良かったなというのが正直な感想である。

 日本でも明治神宮や成田山の初詣など大勢の行列が毎年発生するが、日本人が行儀良いのと警備方法がツボをついているので、近年ではどんなに混んでいてもパニックになったことはないし、ここ数年元朝参りでその手の事故はなかったような気がする。

 もちろん警備の対応が甘ければ、明石のような事故や昨年末の東京駅100周年スイカ事件のようなことは起きる可能性があるのだが、やはり大きな事故が起きることは滅多になくなった。

 今回の外灘の事故を受けて、中国当局はどういった反省をし対応を取るか分からないが、現地外灘の警備云々を考えることも大事だが、普段のバス乗車マナーなど基本的な集団行動意識から見直さないと根本的な解決にはならないような気がするのである。
 

アバウトすぎるバス運行

 昨日、上海虹橋空港T1と上海虹橋駅の中間にある東交通中心でバスに乗ろうとしていた時のことである。
 まず19時頃に乗り場に着いたのだが、タッチの差で一本前のバスが行ってしまい、バスの出発時刻案内表示の電光掲示板には次のバスが19時15分と表示された。

 15分も待つのは少々面倒くさいと思ったが、誰が待つ帰宅でもないので急ぐ理由もなく、乗るよりほかに帰れないので仕方なく待つことにした。

 そしてその時点ではまだ次のバスが到着していなかったが、待つこと7~8分してようやく次のバス車両がやってきた。

 で、乗り込んで出発時間を待つことにしたのだが、乗り込んだ直後に何と電光掲示板の出発予定時刻が19時30分に変更されてしまった。
 「おいおい、前の便から30分差かよ、、」
と心の中で驚いたが、前述のとおりそのバスに乗るよりは他はなく、急いでも仕方なかったので、そのまま待つことを決めた。

上海941路のバス車両

こんな傾いたままの車両もある。

 ところがである。

19時20分頃になってバスの運転手だけが乗りこんできた。
 出発予定時刻までにはまだ10分ほどあり、慣例ではバスの運転手は1~2分に前にならないと乗らないはずだが、随分と早い乗り込みである。
 すると運転手はエンジンをかけ始めた。

 「え?出発?」

 すると、窓の外の電光掲示板が突然消され、その瞬間にバスの運転手は、ドアを閉め車体を走らせ始めた。

 ずいぶん時間表示が適当すぎやしないかと思ったが、まあ早く出発できたのでヨシとすべきところではあったのだが、実は問題はもう一つ残っていた。

 今回乗った路線は料金係が集金に来る路線なのだが、実はその料金係を乗せずにこのバスは運行を始めてしまったのである。

 「あれぇ、どういうことかなぁ?もしかしてタダ乗りOK?」

 などという淡い期待抱かせる状況のまま、バスはそのまま進んだ。

 実は私の降りるバス停は出発点から2つ目のバス停であったので、すぐに到着したのだが、ナントそのバス停で料金係の人が乗り込んできたのである。
 そして、ここで降りる人からまず料金を徴収していた。

 「ここにいたのか、ここで何してたんだろう?」

 確かに料金さえ収受できれば最終的に辻褄はあうのだろうが、それにしてもなんというアバウトな運営なのだろうか?

  上海にいて8年を超えているがいつもながら驚かされる上海のバス運行のアバウトさである。 

上海でカエルとニワトリを発見

 最近、いずれもバス停でバスを待っている時に都会の上海には不似合いなものを発見した。
 一つは先日の雨の夜に見つけた蛙である。
 近くに水路などないのに、ピョコンピョコンと大通りに飛び出してきた。

上海で見つけたカエル

雨あがりに大通りにカエルが!

 二輪車レーンの内側を縁石に沿ってぴょこぴょこと跳ねながら移動して行った。
 幸い夜間だったのでそれほど車通りの激しくない時間だったが、車道レーンに飛び出してしまったら助からないであろうし、二輪車レーンでも電動自転車に踏みつぶされたらやはり終わりである。 
 そのくらい無防備な蛙であった。

上海のカエル

ひょこひょこと移動中

 幸い、私はその蛙の悲劇を見届けることなく自分の乗るバスがやってきたので嫌な思いをすることなくその晩は過ごせたが、まあ折角目にした縁なのだから、あの蛙にも無事生き延びて寿命を全うして欲しいと感じた。
 まあ鳥などに食われてしまうなら仕方ないが、せめて人間社会の犠牲になってほしくないと思うのである。

 そして、その数日後に今度はバス停で今度はなんとニワトリを発見した。
 住宅団地と道路の間の緑の茂みの中で、餌を探しているニワトリが3羽もいたのである。

上海のニワトリ

住宅団地の敷居と道路の間の茂みにいた!

 恐らくどこかで肉食用として販売されていたニワトリが逃げ出してしまったのだと思うが、発見した場所の2~300mの範囲にはそんなニワトリを売るような店もなく、どこから来たのか全く不明である。
 あるいは電動バイクかトラックで運搬中に落ちてしまった可能性もあるが 特にケガを負った様子もないので、落ちたとかそういう原因でもなさそうだ。

上海でニワトリ発見

どうしてここにいるのだろう?

 まあ、何れにしての中国でこんなニワトリがうろうろしていたら捕まえられて人に食われてしまうのが運命のような気がする。
 都会のように見えてもまだまだこんな生物がところどこに入り込んでいるのが上海の今の状況である。

守られないバスの後降りのルール

 以前から結構バスを好んで使うのだが、バスの乗客を見ていていつも思うのは、あまり秩序だった行動がとられないということ。

 これが全国的な現象なのか上海特異な現象なのか分からないが、少なくとも北京のバス乗車ルールは五輪以後かなり良くなったと思うが、上海は万博後も相変わらずなのである。

 バスが来れば乗客は全く列を作らず群がるように乗車口に殺到する。

 災害時の脱出パニックそのものの状況である。

 まあ、かくいう私も上海慣れしてきているので、やはり列なぞ作らず結構真っ先に乗車口に並んで、1番で乗車しているので他人のことを言えるような状況でもなくなってきている。

(ゆっくり待っていると、下手をすると乗車できないうちにバスが行ってしまう)

 そして、今度は降車時に守られないのが、後ろの扉から降りるルールである。
 一応車内放送を注意深く聞いていると「降りる方は後方の扉へお進みください」というアナウンスは一応流れている(中国語なのでそんな丁寧ではないが)ので、ルールとしては存在しているようだが、まあ聞いている人は多くないだろう。

 しかしながら乗客達はまるで、そんなルールがあるのかと言わんばかりに、当たり前のように前方の扉から降りる人が大勢いる。

 一応この点は、私は後ろ降りのルールを結構守っていて、混雑していても前乗り→後降りのルールに従っている。

 多少律儀すぎるかも知れないが、前から降りると乗ってくる人と交錯するので、危ないのと待たせるのがやや申し訳ないのである。

 こんなことをするのは日本人だけかと思っていたら、やはり気にしている中国人もいるのを発見した。

 先日バスに乗車していた時にある中国人家族がバスの中にいて、降りる間際になっ旦那は後ろ降りだよと言ったのだが、奥さんの方はそれを聞かず、前から降りようとしており、結局この家族は前後に分かれておりていったのである。

 どうもここでは女性達の方がルールに縛られず実質的利益を主張する気質が強いという気がする。

 これをマナー不足と見るか、気質と見るかは意見の分かれるところだが、前乗り後ろ降りルールは当面浸透しそうにない上海の今の状況である。