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中国での行動にはBプランCプランは必須

 中国で長く生活していると、当初予定していた計画がうまくいかないこと多々ある。

 うまくいかない理由には色んな要素があるが、特に交通機関に絡む移動時間に関する不確定要素は非常に大きい。

上海の道路

最近でこそ上海は地下鉄網が発達してきたので、移動時間の読みにおいてはかなり正確性が高くなってきているのだが、それでもやはりバスやタクシー、あるいは航空機が絡む移動の場合は、まだまだ波乱要素は多く、予想した通りの時間で移動できる確率はまだ低い。

 そんな時に、大事なのはBプラン・Cプランの準備である。

 Bプラン・Cプランというのは全てが順調にいく想定で立てた予定をAプランとして、いずれかがうまくいかなかった場合の代替案をBプラン、Cプランと呼ぶのである。
 先日のオリンピックのカーリング種目の中継でも解説者から同様の言葉が使われ、ストーンをスローしたあと、理想通りの位置に届かないなどと判断した場合に、善後策としてBプラン、Cプランに導き、最小限の効果を得るという意味でつかわれていた。
 
 私も長い上海生活において、こういったBプランCプランの想定というのは自然と身についてきており、最悪列車が遅れたらどうするとか、道路が渋滞したらとかなどの想定を含みつつ行動をするようになった。

 しかし、日本から来たばかりの人というのは、日本のあまりにも定時性の高いシステムや交通機関に慣れきってしまっているので、予定の立て方がタイトになり、Aプランのみで行動しようとするので、ちょっとの狂いで計画がバタバタと壊れやすい。
 さらにAプランが実行できないばかりか、Bプランを用意していないので、全ての目的が果たせず、大きなやり直しや無駄が生じてしまうケースが少なくなく、そんな失敗をよく目にする。

 そうならないためにも、日常の些細なプランにおいても何が不確定要素で、遅れや間違いが生じやすいのか、よく見極めてBプランを含めた行動計画を立てるのが、中国でイライラせず行動するコツであり、大きな失敗を避けるための必須条件だという気がする。

仕事の締め切り

仕事の締め切りはいつもやっかいだ。
どうしてもその日、その時間に向かって追い込まれる。
客先との約束があるときはなおさらプレッシャーがかかる。
1日遅れてすみませんでしたと言って許してくれる場合はそう多くはない。
締め切りに遅れたら、もうそれは仕事をしたと言えないのである。

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例え許してくれたとしても信用のレベルが一段下がり、次の仕事への継続の可能性が一段下がる。
そうなってしまうと死活問題でおまんまの食い上げだから、締め切りは必死でなんとか守る。

もちろん客先に関係ない、社内的な作業の場合も締め切りは設定したほうがい。

一人で仕事をしているのではなく、集団で仕事をしている以上は、客先でなくても相手はその締め切りに合わせて仕事をしており、締め切りを守らなければ相手の仕事に影響が出る。

 締め切りを設定することによって実は己の仕事にもリズムができ、楽になる。

「この日、この時間までにこれをやる!」

そう決めたら、その目標に向かってまい進できる。

気まぐれの行きあったりばったりでも結局トータルの時間が変わらなければ同じような気もするが、能率が全然違う。

仕事の締め切りは自分で守るために、自分で作るものである。

もちろん自分で自分に言い訳をして締め切りを守らないようではおしまいである。

ナント!もう諦めた?万博が入場者数速報を停止

今日は朝から雨だった。しかも今日から中国は平日で仕事が始まる。
なので万博入場者数にどのくらい影響が出るか非常に気になってお昼ごろ公式ページを覗いてみた。

すると、なんとまだ6万人台であった。

「ありゃぁー。」

なんと想像以上に少ない人数である。
雨と平日の影響がモロに出ている。
うーん、これじゃ園内はきっと閑古鳥だなぁと想像しつつ、でも逆に行くなら今日だなぁと思った。
が、仕事があるのそんな対応はやはり無理である。
まあ私と同じ境遇の人は大勢いるだろうなぁと思いつつ今日は仕事を続けた。

そして夜になって公式ページを再確認した。

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 すると、なんと今度は園内人数の表示が消えている。
しかも30分ごとに速報値が報告されるはずの入場者カウントも夕方17時半でストップしている。
17時半の時点で7.88万人、つまり8万人に満たない状態で止まっている。それ以後の更新がされなくなった。
 どうやら万博事務局は入場者数が少ないことを恥と感じて引っ込めてしまったらしい。

 万博事務局の人々はなんと気の短い人たちであろうか?
 確かに1日40万人を豪語していた立場から言えばこの状況は泣くになけない状態なのかもしれない。

 しかし、この少なさを見て逆に行こうと思う人もいるかもしれないのにどうしてそういう観客心理が分からないのだろうか?

 さらにどんなに入場者数が少なくても、入場者数表示を始めた以上は、仕事は仕事としてこなすべきであり、そこに信頼が生まれるはずなのだが、今回のようなこういう気まぐれな対応は非常に信頼性を損なう。
こういった一貫性のない対応がさらに人を遠ざけることに気がつかないのだろうか?

 まあ、この対応は商売に腰が落ち着かなく短期で商売をくるくる替える上海人そのままといえばそれまでだが、それにしても堪え性がない対応である。
 このままでは、目標の7000万人にはるか及ばないから途中で打ち切りたいなどということを言い出しかねない。日本人だとこれは冗談になるが、中国の場合は冗談ですまなく本気でそういうことをするから怖い。

 しかし、そうなれば国際的信用はガタガタである。

開催した以上、何とか最後までやり遂げる、そういった対応こそ国や国民の信頼に繋がる。たかが半年の会期、そのくらい期間、あの手でこの手で改善しながら耐えることを学んで欲しいものである。

 そうすればもし結果的に今回が大失敗だったとしても、半年の損失なんか安い授業料だったと思えるほど大きな信頼と利益を後々得ることが出来るはずである。

 そういったところが試されているのがこの万博のような気がする。

目標には中身が伴わないと駄目でしょう

万博の初日から入場者数を毎日ウォッチングしているが、初日が20万人程度で、当初予想の30万人より少ないと報道がされたが、その後も伸びる傾向は出てこない。連日の暑さという要因もあるが、昨日は14万人弱まで落ち込んだ。

 184日の会期で7000万人の目標、つまり一日40万人弱の入場を目指す上海万博としては予想外の低調ぶりといえる。

 しかしである。

 じゃあ会場内が閑散として賑わっていないかというと、そんなことはなく人気パビリオンは数時間待ちはザラで、予約券を争って争いが出来るほどの人気ぶりであるとの報道が伝わり、普通に言えばイベントとしてはかなり成功しているといえる。
 
 では何故入場者数が低調なのか?

実は入場者数が低調なのではなく目標が大きすぎるのである。
そして、その大きすぎる目標を達成するためのキャパが、万博会場に用意されていないというのが最大の要因である。

人気の中国館を例に取れば、一日に配られる予約券は3万枚、つまり1日3万人しか入場できない

これは過去3日間の入場者数から言えば、計9万枚が配られたとしても、全体の20%にも満たない数字である。
さらにもし想定の40万人が入場したとすれば、中国館に入場できるのは全体の1割弱だということになってしまう。

まさか会期中に10回通う人間が大勢いるとの想定の数字でもあるまい。普通の人なら多くてもせいぜい2~3回というのが関の山だろう。
つまりほとんど多くの人は万博会場に入場しても中国館の中を見られないで帰らなくてはならないというのが現実である。

 これではせっかく高いお金を払って入場したとしても、そんな一部の人しか人気をパビリオンを見られないのではわざわざ訪れる意味がないというふうになってしまう。
こうなってしまえば、入場者数がますます低く推移してしまう。

こういった滑り出しの現状に対して、万博事務局が今後どういった対応をとるか分からないが、今のままでは目標7000万人どころか半分も危ういと思われる。

 まあ例え総入場者数が3000万人程度だったとしても今の盛況ぶりが続くのであればイベントとしては大成功だったと評価してもいいが、当の事務局はどう判断するのであろうか?

 もし、7000万の目標にこだわるのだとすれば、少なくとも入場者の半分近くが中国館を見られるようなキャパを用意するべきである。

 どんなに目標だけ高くてもそれを実現できる中身を計算しておかなければ結局は絵に描いた餅にしかならない。

 ちなみに私の予想は総入場者数3200万人程度、1日平均18万人弱である。これとて2000万人の入場者が中国館を見られない計算になる。さて果たしてどうか?

 是非半年後の結果を待ちたい。

原文

開幕時に全部は間に合わないらしい

 会社の社員たちがお昼に噂していたのだが、どうやら万博は準備が間に合わず、5月1日の開幕時には全ての施設が揃ってオープンすることはできないらしい。
 数ヶ月前にバスの中から見た感じでは、テーマ館以外はほとんど何も出来上がっていない状態であったから、恐らく間に合わないだろうなぁと思っていたら、案の定間に合わない見込みのようだ。

 いかにも中国らしい話といえばそれまでだが、 もともと集団での連携プレーが苦手な中国人が、これだけ大きなイベントを行うにはまだ経験が浅すぎるように思う。
 マンションやホテルの開業ひとつ取っても満足に納期どおり成功させることができない人々が、これだけ大きなイベントを完璧に成功させられるわけがないのである。
ましてやこれだけ大きなプロジェクトになると納入される機械の部品のひとつひとつまで納期厳守を要求されるのだが、幾ら上で引き締めても元々の計画がタイト過ぎるのでほんのちょっとの狂いが全体に大きな影響を及ぼしてしまう。
 計画の根幹の部分はきちんと作っても、ノウハウがなければ枝葉の部分まで目が行き届かないので、結局思いもよらないところで足を引っ張られる結果になる。

 本来は、そういった不測の事態を見込んで計画を立て、クリティカルパスに影響が出ないように全体の計画に予備の調整日程を含ませるのが普通だ。
 しかし総じて甘い見込みを立てる中国人の気質では、そういった不測の事態を予想して調整日を含んだ計画を立てるという発想が生まれないらしい。
こういったことは実は経験によって学んでいくのだが、中国にはまだそういった経験が足りなすぎるように思う。
個人的にはこの万博開幕は5年くらい早かったのかもしれないと思う。
 まあ今回開幕に間に合わないのは仕方ないにしろ、とりあえず焦って事故など起こさないように安全面に注意を払っていただければそれで御の字である。

 こうやって考えると、開幕数ヶ月前に建物を完成させてしまった日本館はさすが優秀だなぁと思う。もちろんこれから内部のテストが始まるに違いなく、これとて全体計画からすればギリギリなのかもしれない。
 これを思うと開幕に間に合わない建物は、中身の調整まで行き届くわけがないので、オープンしたとしてもやはりトラブル続きになるだろうなというのが今の予想である。