中国では個人所得税に対してアプリでの申請が始まっていて、いったん登録してしまえばいちいち税務局に行かなくても確定申告ができて還付金の申告などができる、
月々の所得申告が所属会社から行われており、その申告と納税額がデータベースで管理されており、その数字を元に確定申告が行えるのである。
よっていちいち税務署に足を運ぶこともなく、手続きが行える。
まあ国が所得情報を一元管理しているからなしえる業でもあるのだが、年末調整にしろ確定申告にしろ私が日本で手続した頃とは隔世の感がある。
もちろん中国では私のような外国人もそういった制度に従って自分で手続きができるのだが、今回確定申告をしようとしところ、還付金を受け取る銀行カードの紐付けがなかなかうまくいかず苦労していた。
原因として推測していたのは、銀行カードの表示と税務署のアプリの自分の名前の表示、つまり苗字と名前の順序が違うことに気がついていたので、おそらくそれにより紐付けができないのであろうと感じていた。
ところが先日税務署に行ってその点を相談すると税務署のこの表示は変えられないと言われてしまった。
それでは困ると言うと、担当者から銀行に行って証明書を発行してくださいということを言われた。
どういう意味なのか分からず慌てて銀行へ行って相談すると、銀行でも苗字と名前の順序の入れ替えというのは受け付けておらず、困ってしまったが単に証明書の発行だけをお願いした。
この依頼により名前が先で表示された証明書を発行してもらえたので、再び税務署に戻ってその証明書を担当相談員に見せた。
するとこの窓口ではなく 3階の個人所得税の窓口へ行ってくださいと言われて再び別の窓口で相談をした。
で、その窓口で色々確認してもらったところ、どうやら今回の行き詰っていた原因として判明した問題は 名前と苗字の順序の問題ではなく昨年パスポートを更新したことにより 税務署に登録されているパスポートの情報と銀行側のパス口座に紐付いてるパスポートの情報が一致してないことが原因だったようだ。
つまり外国人特有の問題というか身分証明書切り替えはシステム想定としては低く、アプリ上では切り替えられないため、それ故に私にの銀行口座と税務署のアカウントの紐付けができない原因になっていたようだ。
しかも、こういったアカウントの重要な変更は税務署の中でも一定以上の権限者じゃないと処理ができないようで、最初の担当者がそういった上司を呼び出してきて私の処理を行ってもらうことになった
いくつかの書類に記入を行った後、15分くらいかかかってようやく処理が終わった。
それでもこちらが実際に確定申告を実施できるようになるための処理の紐付けにはあと2日間ぐらいかかると言われた。
つまり2日ぐらい経たないと古い情報と新しい情報が紐づかないということで最終的な確定申告は 2~3日後に行ってくれということであった。
これが終わってやっと還付金の申請ができるということである。
ちなみにネット上で見つけた情報によるとこの還付金は申請すると一週間ぐらいで返ってくるようである。
このように外国人が中国滞在中にパスポートを変更した時は古い情報と新しい情報の紐付けをちゃんとやっておかないと、アプリがいくら便利になったとしてもこういった齟齬が生じてしまうようで外国人としてはなかなか面倒くさいところである。
このような経緯を経てようやく確定申告が出来た。
あとはお小遣い程度ではあるが還付金がちゃんと戻ってくるのを楽しみにしている。