中国語で香港脚と書くと水虫のことらしい

 先日ある中国のドラマの中で、女性が男性を指して「香港脚」といった悪口を口にしているのを聞いた。

 「香港脚?果たして何であろうか?」

 辞書を引いてみたが、慣用句とも取れるこの言葉が辞書に載っているあろうはずもなく、答えが見つからなかった。

 そこで百度で検索をかけたところ、どうやら手足癬がどうのこうのという言葉が現われた。

 「癬?つまりミズムシのことか」

 どうやら香港脚とは水虫のことらしいということが分かった。

 確かに高温多湿な香港の環境では、水虫になりやすい環境かもしれないが、都市の名前を冠して「香港脚」とはいかにも香港の人たちに失礼な気がするし、まさか香港の人間のほとんどがかかる病気と言う事でもあるまい。

 そういえばこれに類する言葉として、「南京虫」という言葉があるのを思い出した。
 言うまでもなく、これはゴキブリを指す言葉であり、南京のように高温多湿の場所に多く生息するのでこういった名前が付けられたのだろうと思っていた。

 子供のころからこの名前は普通に聞いていたので、あの頃は何も思わなかったが、今こうやって中国に来てみて南京の街にも何度か足を運んだ立場からすると、南京虫と言う名称も随分失礼な名前な印象で、およそ差別的意図も含まれて名づけられたのではないかという気がしていた。

 しかしこの点について調べてみると、実は南京虫とは「南方の小さな虫」という意味らしく、都市の南京とは関係ないとのことで、南京豆も同様の理由からつけられた名称らしく差別的意図はないとのことだ。

 では「香港脚」はどうなのかというと、その由来について詳しくは分からなかったが、香港という都市と関係があるのは間違いなく、どこか差別的な言葉の印象を持ってしまうが、当の香港でも香港脚の名称は一般通用しているようである。

香港の薬局

香港の薬局

 というのも、先日香港を訪れた際に試しに薬局で恐る恐る「香港脚の薬」と言ってみると、店員は嫌な顔一つせずチューブの水虫の薬を出してきてくれた。

 そして箱にも香港脚(みずむし、たむし)と日本語つきの表示がしてあったのである。(実は日本の製薬メーカーの製品だった!)

 もちろんこちらは買うつもりが無いので「うーん高いなぁ」とか何とか言いながら箱だけ見て買わずに帰って来たのだが、香港脚という名前が香港で普通に市民権を得ているということは間違いなく、そのことにやはりちょっと驚いた。

 もしこれが水虫に「大阪脚」という名称がついていたらきっと大阪の人間は嫌がると思うからである。

 まあそれだけ香港の街の高温多湿な気候が認知されているという事であり、香港脚と言う名称が浸透しきっていることになる。

 ならば辞書に載せても良さそうな気もするが、やはりそこは香港の市民に気を使って載せていないということになるのかもしれない。



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