曜日リズム感覚のない中国

上海で仕事をしていて、時々感じるのは中国人には曜日という感覚があまりない。
 あるのは週末の休みの区分だけで、月曜だからどうとか金曜だからどうということはまりないらしく、おおよそ平日と休日の区分しかない。
 これはテレビ放送にも言えて、中国のテレビ放送は、ジャンルごとに専門チャンネルとなっている理由が大きいのかも知れないが、日本の月9のドラマとか、一週間に一回の放送枠というような番組の組み方はされず、例えば30話のドラマなら、平日に一日3話ずつで3週間で一気に放送してしまう。なので、一旦一つのドラマを見始めたら見終えるまで毎日定時退社しなくてはならない(笑)

 こんなテレビ放送の習慣だから、見る側も月曜だからあの番組、火曜は見る番組がないから残業するといった一週間のリズムが大よそつかず、結果として月曜から金曜まで並列な扱いになってしまうのだ。
 そもそも、中国語の曜日の呼び方は星期一から星期六と、週休1日制の名残なのか日曜日だけの星期天のように特別扱いで、月曜から土曜までは序列の番号を便宜上与えられただけの輸入された文化だということがわかる。

 七曜暦という呼び方は古くからあったようだが、生活のリズムをそれにあわせていたわけではなく、それ以外はのべつまくなしに働いていたようで、正月やごく僅かな期間の休みしかなかったようだ。
 そういった農村的習慣から、ようやくこの20年ほどの経済発展で1週間に1回あるいは2回休むという近代の労働習慣が入ってきたのだが、社会全体の人間のリズムがまだ追いついておらず、1週間というリズムが身についていないように思える。

 もっともこういった事情は日本も同じようで、1週間を7日とする曜日という文化が入ってきたのは、明治以降になってからのようで、それ以前の農民たちは休みなくほとんど働いていたようだ。

 よく今の中国の状況を日本の昭和30年代の高度経済成長に例えている人がいるが、私が感じている今の中国人の社会習慣は日本の明治維新のほうが近いのではないかという気がしている。



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