一時、140円台まで上がっていた異常とも言える原油価格だが、7月11日をピークに下落を始めている。昨日現在110円を割り込むところまで下がっている。
にもかかわらず、10月1日から航空運賃に上乗せされている燃油費(サーチャージ)はさらに値上がりするようである。
日本-中国線で日本円で片道2000円値上がりして10500円、海外発券だと22ドルの値上がりだそうである。往復で20000円以上である。これに空港使用料や税金が加わるので毎回航空運運賃のほかに25000円以上徴収されるということになろうか?原油が値下がりしているのにサーチャージばかりが上がっていくのはなんとも納得のいかない話である。
これはサーチャージの算出基準が5月~7月までの3ヶ月の平均燃料価格による算出となっているため、その前の3ヶ月に対して、この3ヶ月が値上がりしているという計算により10月からの燃油価格に影響が出て値上がりすようである。しかも、この価格は一般で報道されているNY市場の原油価格市場の価格ではなく、実際に取引されている燃油価格がベースになっているので、NY原油市場より値動きに若干のタイムラグがある。
次にサーチャージが改定されるのが、2009年の1月1日で、その基準は8月から10月までの燃油価格の平均となるが、今の値下がりペースが継続してNY市場が100円を切るような状況にならない限り、大幅な値下がりは期待できない。 そのくらい、今の燃油価格が急激に高騰しているということになろう。
10月に改定されるサーチャージは12月末までの発券航空券への適用となるようなので、どんなに今から原油が値下がりしたとしても年末年始の帰国時まではサーチャージが下がりそうにもない。
来年の年明けには改善を期待したいが、まだまだ日本へのお土産を減らすしかないようである。