昨日行く予定だったコンサートが5月1日に延期になった。
理由は新型コロナウィルスの感染防止対策とのこと。
昨夜やるはずだったコンサートはピアニストの郎朗がコンチェルトのソリストとして出演するコンサートでちょっと高めのチケット代が設定されており、私自身は特に彼のファンという事もないのだが、気になるベテラン指揮者がベートーベンの7番を振るというのと、新しいホールのこけら落としということもあって、そこそこ楽しみにしていた。
しかし、数日前にショートメールが来て公演延期の連絡が伝えられた。
5月1日に延期となる旨が書かれており、払い戻しを希望する場合はアプリで受け付けるとなっていた。
さらに元の開演時間の1時間くらい前になって、電話音声による中止の連絡もあった。
問題にならないための念には念をいれての対応だろう。
まあ今回のコンサート延期の理由がコロナというのがどこまで本当かは分からないが、 今後の他のコンサートの状況を見ればわかるだろう。
コンサート延期の理由はともかく、先日の河北省での集団感染判明などの状況を受けて、上海全体で警戒レベルが上がったのは確かである。
オフィスビルや商業施設への入館の際の体温計測が復活し、一部ではスマホの健康コードの提示も求められるようになった。
ただし営業の短縮や自粛などは今のところ求められていない。
こういった即座の反応は日本では考えられないほど速いし、現実に即したレベルでの警戒はさすがである。
日本では先日から緊急事態宣言が一部の都府県で出され始めているが、飲食店や企業への自粛を求めるだけで、こういった検温などの体制は特に求めていない。
私個人の意見としては、日本は法律上で移動の制限は出来ないなどと嘆く前に、まずこういった検温体制を交通機関や企業に求めるだけでも市民の警戒意識への働きかけになると思うし、実質的な移動制限にも繋がると思われるのである。
コンサートの延期は残念だが、対応の速さはさすがだなと思わせられている。