中国新型コロナウィルスより怖い米国のインフルエンザ、1万人以上が死亡

 日本に滞在していて、連日テレビ報道を見ているが、ほぼ新型コロナウィルスの話題一色で、特にここ数日は横浜に入港しているダイヤモンドプリンセス号の状況ばかりが報道されている。
 まあ、あれはあれで報道に値する事態だとは思うが、一方でその影響でほとんど報じられていない異常状況がアメリカで発生している。

 ネットだと一応報道されているが、アメリカでは現在インフルエンザが大流行しており患者数が2200万人、死亡者が1万2千人に達しているとのこと。
 新型コロナウィルスの感染者が昨日現在3万人強、死亡者が600人強であることに比較すると、数百倍も流行している状況となっている。

 致死率の面で考えると新型コロナウィルスの方がやや高いが、これは母数である感染者の数が不正確であり、最終的に感染判明が増えるにつれ、致死率自体はインフルエンザと同レベルに落ち着いていきそうと言われており、つまりアメリカのインフルエンザも緊急度としてはそん色ないくらい高いはずである。

 にもかかわらず、報道での扱いは非常に低いし、ましてやアメリカへの渡航自粛、あるいは入国禁止を検討などは一切話題に上がらない。
 発生患者の数を考えたら、アメリカへの渡航自粛などの勧告が出されてもおかしくないレベルだとは思うが、日本の外務省からはレベル1の注意勧告すら出ていないのが現状である。

 もちろん日米の結びつきの強さや、渡航が制限された際の影響の大きさを考えれば、注意情報の発信に慎重にならざるを得ないのは分かるが、それは対中国とて同じである。
中国に対する渡航自粛勧告に比べ、あまりにもバランスの取れない政府対応だという気がするのである。

 まあ、政府の対応がどうであろうと、新型コロナウィルスを恐れる気持ちがあるなら、同じくらいアメリカのインフルエンザ流行に注目すべき状況であり、もっと恐れるべきなのである。





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