Category Archives: フェリー

観光客にも便利な浦東の路線バス「金融城1線」

 先日、外灘からフェリーに乗って浦東側に出た時に、便利なバス路線を発見した。

 フェリーの東金線を下りた目の前には普段から観光客用のオープンバスが常に待っているだが、観光客用であるためほんのちょっとの距離を乗るのに30元ほど取られ、観光客ならともかく、一般の生活物価感覚で乗るには高すぎてとても乗る気に慣れない。

 かつて知らずに迂闊に乗ってしまって苦い思いをしたことがある。

 故にその後はフェリーを下りたら歩くようにしていたのだが、今回のバスはそれを不要にする発見だった。

 今回見つけた金融城1線はどうやら最近走り始めたようで、浦東陸家嘴のビジネスマンたちが利用するための路線らしく、そのため陸家嘴地区内を実に便利なルートで走ってくれる。

金融城1線の情報案内

金融城1線の情報案内

 ただそのルートの便利さはバス停の表示ではわかり難いので、自分用の意味も含めてお節介にも地図の上に乗っけてみた。

 

金融城1線の走行ルート

金融城1線の走行ルート(赤が北行き 青が南行き)

すると、陸家嘴の地下鉄駅にも接続することがわかり、しかも駅のそばということは東方明珠塔の前ということになるので、観光客にも都合のいいルートなのである。

 しかも運賃はたった1元!

 これが決定的である。

 もちろん、路線バスであるが故に、優しい観光ガイドなどは全くないが、この30倍の価格差を考えればどうってことはない。

 ぜひぜひフェリーで渡って観光をする人にもお勧めしたい路線である。


揚州きまぐれ旅1(揚州浪漫)

広大な長江

長江は対岸が見えない

長江の渡し船乗り場

長江の渡し船乗り場

春節で行くところも無く燻っていたところ、悪友が突然揚州美人を探しに行こうと宣言し、それに付き合うことになった。
 上海から鎮江まで快速列車で3時間。今時はCRHという中国が誇る新幹線ならば1時間半程で着くのだが今回は突然の思いつきの為切符が取れず、まあ急ぐ旅でもないのでのんびり安上がりに39元の硬座の旅となった。
 もちろん鉄道でも直通があり、座ったまま行けないことはないのだが地図上でみれば明らかなように、揚州は長江を挟んで鎮江の対岸にあり、鉄道だと南京経由になるのでかなり遠回りで、さらに友人にはある一つの野望があり鎮江から揚州へ直接渡るルートとなった。その野望とは長江を船で渡ること。なんとロマンチックな友人であろうか?そのロマンスに付き合う私も私で人が良すぎるのだが・・・。
 鎮江駅から揚州へ行くルートの主流は長距離バスなので、我々のように船着場に行くバスは当然市内の路線バスとなる。駅前の道路の向こう側から10番バスにのり渡口に向かう。鎮江は上海に比べるとまだまだ田舎の感が拭えなく、タクシーも立派とは言えない車がほとんどであったので、バス賃も田舎なので安かろうと高をくくっていたが上海と同じ2元であった。

 

長江の渡し船

長江の渡し船

長江の船着き場

長江の船着き場

15分ほど走り、辺りが寂しくなってきたところに船着場はあった。バスを下り人の流れに乗って長江方面に100mほど歩いたところに切符売り場はあり、船賃は3元である。
 船着場はここ
 そばに長江を渡る大きな橋が出来てしまったためであろうか?船の待合所も屋根が付いているだけの気持ちだけの空間で、この日雨は降ってなかったものの風が強く吹きっさらしの中で船を待たされ、さらに船を見て愕然とした。写真のように完全な車専用のフェリーなのである。乗客が待機する専用のスペースなどは全くなく、操舵室周囲のスペースか駐車スペースで乗客は対岸まで待機しなくてはならない。大長江を渡る船なので、雄大な船を想像していたが見事に期待を裏切られてしまった。
 乗客のスペースがないということは、長江の川面を吹きっさらしの状態で渡るということであり、とても寒い。遠くに見えた橋の景色は確かに長江を渡る橋らしく、雄大で美しかったが、同時に恨めしくもあった。ただ長江の幅の狭いところを選んで橋や渡しが設置されているせいか、対岸までの距離は思いのほか近く15分ほどで対岸に着いた。
とうとう揚州である。といってもこの船着場は市内からかなり遠く、周りには何も無い。ここから市内まで交通機関を乗り継がなくてはならない。タクシーの客引きがしつこいが、それを振り切って船から200m程進んだ右側のバス乗り場に到着した。
 

揚州の路上のお店

揚州の路上のお店

揚州の鐘楼

揚州の鐘楼

大した予備知識もなく楊州へ来てしまったので市内のどこへ着けばいいのか分からなかったが、幸いにもそこを始発とするバスは一系統しかなく、終点が数少ない予備知識のうちの地名「痩西湖」だったためとりあえずそのバスで終点まで行ってみることにした。
またしても2元であったがタクシーに乗るよりはマシであった。
20分ほど田舎道をひたすら真っ直ぐ進んでいたが、次々に乗り込んでくる人の波によってバスは目茶混みになった。
友人は揚州美人との遭遇を期待してバスの乗客を観察していたが、これはと言うほどの出会いはなく、結局、市内の目抜き通りと思われる市内のランドマーク的な塔のある文昌広場でバスを降りた。春節中にもかかわらず人出は多く、揚州美人との遭遇の期待は高まったが、結局宿の受付のお姉さんがそこそこの美人で、しかも愛嬌がとてもよかったことが印象に残ったくらいで、街を歩いていても特別抜きん出て美人が多いという印象はなく、他の都市とあまり変わらないだろうと言う結論になってしまった。
友人のロマンは期待が大きすぎた分、結局満たされなかったようだ。
写真の塔はここ

フェリーで黄浦江を渡る

8419

以前から乗ってみたいなと思いつつ、なかなか機会を見つけられなかったのだが、今日久々に外灘まで出向いて、挑戦してみることにした。外灘の観光客相手の豪華な仕様の客船と違い、こちらは完全に庶民の足として利用されている、いわゆる「渡し舟」である。
 乗り場も大通りから少し引っ込んだところにあり、バスの起終点ともなっているようで完全に市民の足のネットワークに組み込まれている事がわかる。
切符はバスの始発駅のような鉄格子に囲まれた販売所で売っているが、私は交通カードを持っていたので改札口のようなところを通過する時に、バスに乗車する時と同じ様に、カードをかざせば通過できる。ただしここで注意が必要なのは、バイクなども同じ渡し舟に乗るので、それぞれに読み取り機が別に設置されており、かざす機械を間違えてしまうと高い料金が加算されてしまうので、よく確認してからカードをかざした方がいい。大人一人0.5元!安い!

8419_2

そして、実際の船はいたって簡単な構造で、屋根付のタグボートとのような、何の敷居もない人とバイクと荷物が混在するような空間が存在するだけの船であった。その空間の端にお年寄りなどの身体的弱者のための気持ちばかりのベンチはあるが、それ以外は何にもない、ただ立った状態で向こう岸に着くのを待つしかない空間である。まあお世辞にも綺麗な空間とは言い難い。
ここへ来る前は、香港の香港島と九龍半島を結ぶスターフェリーのようなものを期待していたが、見事に期待を裏切られたというか、ある意味想像通りというか中国的な渡し舟以上のものではなかった。
船に書かれている定員をみると1000人と書いてある。実際1000人が乗る事はないであろうが、ここに1000人乗った状態を想像すると、とても恐ろしい状況だ。遭難船から避難したボートの状態よりひどいかもしれない。
出航ベルがなると、自動ドアならぬ自動鉄格子ががーっと音をたててしまり、さながら奴隷船のイメージが先にたってしまう。

8419_3

こんな船だがやっぱり黄浦江を渡る時間は川面を渡る風が心地よい。近くに外灘と浦東の空間が見え、黄浦江を行き来する貨物船の姿もよく見える。反対岸まで10分にも満たない短い時間だが上海の都会にあって、貴重な心地よい時間である。
あっという間に反対岸に船が着くと、乗った側と反対側の鉄格子が開き、桟橋をわたってバイクと人があっという間に下り、ゲートを出た先に待つバスなどに人が散っていく。
こちら側でも市民の足に完全に組み込まれている。今後トンネルや橋の整備で淘汰されていく運命にあるこの渡し舟であろうが、今しばらくは市民の足として頑張ってほしいものだ。というかそれまでの間であってももう少し綺麗に欲しいものです。。。