フェリーで黄浦江を渡る

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以前から乗ってみたいなと思いつつ、なかなか機会を見つけられなかったのだが、今日久々に外灘まで出向いて、挑戦してみることにした。外灘の観光客相手の豪華な仕様の客船と違い、こちらは完全に庶民の足として利用されている、いわゆる「渡し舟」である。
 乗り場も大通りから少し引っ込んだところにあり、バスの起終点ともなっているようで完全に市民の足のネットワークに組み込まれている事がわかる。
切符はバスの始発駅のような鉄格子に囲まれた販売所で売っているが、私は交通カードを持っていたので改札口のようなところを通過する時に、バスに乗車する時と同じ様に、カードをかざせば通過できる。ただしここで注意が必要なのは、バイクなども同じ渡し舟に乗るので、それぞれに読み取り機が別に設置されており、かざす機械を間違えてしまうと高い料金が加算されてしまうので、よく確認してからカードをかざした方がいい。大人一人0.5元!安い!

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そして、実際の船はいたって簡単な構造で、屋根付のタグボートとのような、何の敷居もない人とバイクと荷物が混在するような空間が存在するだけの船であった。その空間の端にお年寄りなどの身体的弱者のための気持ちばかりのベンチはあるが、それ以外は何にもない、ただ立った状態で向こう岸に着くのを待つしかない空間である。まあお世辞にも綺麗な空間とは言い難い。
ここへ来る前は、香港の香港島と九龍半島を結ぶスターフェリーのようなものを期待していたが、見事に期待を裏切られたというか、ある意味想像通りというか中国的な渡し舟以上のものではなかった。
船に書かれている定員をみると1000人と書いてある。実際1000人が乗る事はないであろうが、ここに1000人乗った状態を想像すると、とても恐ろしい状況だ。遭難船から避難したボートの状態よりひどいかもしれない。
出航ベルがなると、自動ドアならぬ自動鉄格子ががーっと音をたててしまり、さながら奴隷船のイメージが先にたってしまう。

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こんな船だがやっぱり黄浦江を渡る時間は川面を渡る風が心地よい。近くに外灘と浦東の空間が見え、黄浦江を行き来する貨物船の姿もよく見える。反対岸まで10分にも満たない短い時間だが上海の都会にあって、貴重な心地よい時間である。
あっという間に反対岸に船が着くと、乗った側と反対側の鉄格子が開き、桟橋をわたってバイクと人があっという間に下り、ゲートを出た先に待つバスなどに人が散っていく。
こちら側でも市民の足に完全に組み込まれている。今後トンネルや橋の整備で淘汰されていく運命にあるこの渡し舟であろうが、今しばらくは市民の足として頑張ってほしいものだ。というかそれまでの間であってももう少し綺麗に欲しいものです。。。



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