4月から上海の日本人がまた増加?

 上海の日本人口に関しては、いろいろな統計数字が言われているが、在上海の日本総領事館が昨年伝えた数字が6万人というのが一応公式な数字となっている。
しかし、これは在留届を届けている人間の数を合計しただけで、届けを出していない、留学生や短期滞在などを含めると、およそ10万人くらいの日本人がいるのではないかというのが上海にいる日本人のおよそ一致した見方である。
 まあ、この数字がどれだけ正確な数字がわからないが、正確な数字を把握できる機関がないのでこの数字が唯一の拠り所となっている。
もちろん中国政府の入国管理局は、それを把握できる立場にあると思うが、表立ってその数字が発表されたことはないので、結局は上記の10万人という数字が目安となっている。

 さて、そういったあいまいな数字しかない上海の日本人口であるが、どうやら4月以降増えそうな兆候が現れている。

一つは知り合いの日系引越し会社の話で、昨年は一昨年のリーマンショックによる金融危機や新型インフルエンザの影響で、日系企業の駐在員の撤退が相次ぎ、日本への引っ越し案件が非常に多かったのだが、今年はそれほど多くなく、駐在員の交代要因程度という限定的なものになっているらしい。
 つまり昨年かなり減ったとされる上海の日本人人口はどうやら下げ止まっているような話となっている。

 そして、もう一つは知り合いの日系住宅管理会社の人の話で、今年は日本からの問合せが非常に増えたのだという。つまり駐在予備軍や新規進出予定企業が増えてこれから新たにやってくる日本人が結構いるということになる。

 よってこの二つの話を総合すると、減る人数は下げ止まって、来る人数が増える、つまり差し引き日本人の人口が増えるのではないかという推測が成り立つ。

もちろんこの推測はほとんど感覚的な話でしかないのだが、実際にマクロ経済を見ても日本国内の経済の空洞化は止めがたい傾向であり、海外つまり中国市場へ活路を見出さないと日本は生き残れないであろうという状況が現実的に語られている。

 事実、日本の人口減少を見越してこれ以上日本は成長が見込めないと、外資企業の日本撤退が相次いでいることが日経新聞でも報じられていた。さらに日系企業でさえ東南アジアなどの市場のあるエリアへの海外移転が相次いでいるという。
 そんな状況の中、上海の日本人人口が上昇に転じてもなんら不思議ではない話である。
 ただ中国を目指すというより日本がどんどん見捨てられていくというのが現状のような気がする。つまり移住というより移民という状況に近いものが始まっているのではないか?現状を見るとそう感じてしまう。





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