中国人に頼って生きるということ

 中国にいる限り当たり前のことであるが、自分が余程ネイティブな語学力を身につけない限り、周囲の中国人たちの好意なしでは無事に暮らせないということを最近ひしひしと感じるようになった。
 今でこそ、部屋探しにローカルの不動産屋を回ってもそれなりに交渉が出来るようになったが、それでも細かい微妙な点については、会社の人間や友達の中国人などを頼らないと不安を感じる場面は少なくない。

 まあそれでも現在のように一人でぬくぬく暮らしているうちは、場面場面でちょっとだけ頼れば何とかなってしまうが、将来の結婚などということを考えた場合話はそんなに簡単では無い。

 例えば、もし中国人をパートナーに選んだ場合は、どうしても生活の色々を相手の中国人に頼る場面が多くなり、そのパートナーが中国人同士で結婚するよりかかる心理的負担が大きくなることは想像に難くない。

 こちらも却って日本人同士のカップルなら、たとえ外国暮らしでも二人の生活の中は日本式で問題ないのでお互いで考えて、その二人なりに中国での生活に溶け込んでいけばいい。

 しかし国際結婚をするとなればそうはいかず、ホスト・ゲストで分ければ、ホスト側の人間が、現地での役所や対外的な手続きの一切を背負うことになる。
 もちろんゲスト側だって言葉をそれなりに覚えればそれなりの自立や生活はできるがホスト側の協力無しで大事なことを決めるのは非常に危ういのが現実である。結局はホスト側にほとんど主導権を預けるというか頼ることになる。

 そう考えるとホスト側に強いホストの奉仕精神がなければ国際結婚は成り立たないことになる。それを考えるとじゃあゲスト側はホスト側に何を与えられるのか?

それは金か?愛情か?

 まあ何を求めるかはホスト側次第であるのだが、いずれにしろホスト側に喜んで苦労させるようなものがなければ結局国際結婚は大変である。

 私が今後国際結婚をするかどうかわからないが、普段の生活も今のところゲスト側として中国人に頼らなければ生きられないのは確かで、例え結婚するパートナーでなくても何かしら世話になる場面は続いていくと思われる。
 そんな親切のお礼について「自分は相手に何を返して上げられるか?」を最近考えるようになった。考えれば考えるほど、自分には何もなくつくづく無力だなぁと感じてしまう今の上海生活である。





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