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三菱自動車問題で日産の行為はインサイダー取引ではないらしい

 先月問題が発覚し騒ぎが大きくなっている三菱自動車の燃費試験の不正問題だが、今月になって日産自動車が三菱自動車の株式を取得し、事実上傘下に収めることで決着した。

 あまりに早い決着に世間はあっけに取られてしまった印象もあるが、どうにも出来過ぎた話である。
 とにもかくにも2000億円を超える出資が1か月にも満たず決着したというのは、あれだけ大きい会社の組織の機動力から言って、信じがたい話であり、事前にシナリオが有った上での行動でなかったのかという疑いを否定出来ない。

 すなわち不正発覚から出資決定までがシナリオをもとにしたオンスケジュールで組まれたのではないかという疑いである。

 その理由として、不正発覚となったのは軽自動車の提携先であった当の日産自動車の指摘であり、その情報を掴んでから発表まで1か月程度時間があったと言われていること。
 そして、その後不正事実の発表により発覚直前の4月19日の864円の株価が、一気に急落し4月27日には422円まで値下がりした。

 この株価が下がったところで日産自動車が5月12日に発行済み株式の34%にあたる第三者割り当て株(約5億株)を取得し、事実上傘下に収めることになった。

 5/11の時点三菱自動車の株価は495円なので出資額は時価総額約2500億円ということにはなるが、不正発覚前であれば4300憶の値をつけた株を今回の騒動のおかげで1800億円もお得に手に入れたことになる。

 そして出資決定後、株価は575円まで跳ね上がり日産側は時価で400億円ほどの価値を上げている。

 今回、この三菱自動車の不正発覚が日産からの指摘でなければこういった疑いもなく、単なるホワイトナイトに見え、決断が早いなぁというだけで済んだのだが、日産からの指摘で株が下がり、その下がった株を買い取った結果で再び株価上昇となると、どうも腑に落ちない点が残る。

 ただまあインサイダー取引の定義を調べると「会社の重要な情報を知り得る者が、そのような情報を知って、それが公表される前に、その会社の株式等の売買を行うこと」とのこと。

 つまり日産側が情報発表直前に三菱自動車株を売りさばいていれば問題になるが、発表後に取引するのであれば法律的には問題ないとのことのようである。
 とはいえ、日産側がもともと株式取得のシナリオを立て資金準備や根回しをした上でのこの不正指摘であったならば、果たしてあの出資はいかがなものであるのだろうかと考えてしまうこの買収劇である。

スマホで株価を見る人がすっかりいなくなった。

 いつの頃からだろうか?
 先日上海の株が暴落してから、スマホで株価をチェックする人の姿がめっきり減った気がする。
 それ以前は猫も杓子も株価をスマホでチェックする姿がそこかしこに見られたのだが、そんな姿はもう見られなくなった。
 株価の上昇に期待できるものがなくなったということかも知れない。

 それに比例して、街中の空気もどうも明るくない。

 暗いとまでは言わないがどうも元気がないのである。

 最も街に元気がないのは何も株価ばかりではなく、空を見上げれば連日のようにどんよりとした空気が漂いすきっとしない天候が続いている。
 寒さこそ厳しくないが、空気が悪い状態では確かであり、屋外に出る気力を失い、活力を奪われるような空模様である。
 こんな空の下では、心が前向きになれず、株価が暴落するのも何だか納得してしまうような印象である。
 まあ、私は株はやらないが、空を見上げるのは好きなので早く晴れてくれないかと祈っている。

もやがかかる上海市内

もやがかかる上海市内

日本株下がって円が上がって人民元が下がる。

 上海では今朝とんでもないほどの大雨が降って、あちらこちらで車の通行が困難になるほどの水たまりが出来ているが、経済の方でも急激な嵐が吹いている。

 日本のでは株価が急激に下がり日経平均株価が895円も下がって1万8500円を割り込んだとされる。

 上海株も8%を超える下げ幅を記録したとして報道されている。

 ただ日本以外も世界的な株安状況となっており、この結果、比較的安全だと言われる円買いが進んでおり、日本株が下がっているのに円高は進み、16時現在1ドル120円台前半までなっていて、これに伴って日本円の対人民元も1元18円台後半に突入している。

 1元が18円台というのは久々に見る数字で、先日の人民元の切り下げと相まって結構インパクトのあるここ数週間の値動きとなっている。

 この値動きは長期的な円高なら中国の輸出にも好影響はあるだろうが、こういう急激な変化は影響の予測がつかないのでちょっと怖いものがある。

 特に上海株が下がっての円高ということは、中国経済は決して良くない状態なのであり、中長期的に輸出に多少良い影響があったとしても急激には調整できまい。

 天津の事故と言い、株安といい円高と言い、世の中の地殻変動を感じるようなことが最近続いている。
 

アベノミクス崩壊か?

 もともとこのアベノミクスという経済政策というか、掛け声は好きではなかったが、日本の経済の現状を考えたら、好き嫌いを別にして日本の景気回復の足掛かりになってくれればと思っていた。

 故にやり方は好きではないが決して崩壊を望んでいたわけではない。
 しかし、この半年間続いてきた勢いに陰りが見え始め、急激にブレーキがかかっている。

 先日発表された「成長戦略」は修飾語ばかり多くて中身が何もないようだと専らの評価になっていて、それと呼応するかのように株価が下落、円高もものすごい勢いで進んでいて、今朝もNY市場で円が95円まで戻ったとのニュースが伝わってきた。

 10年後に所得150万円増などと言う言葉も、ある評論家に言わせると一見大きい数字のように見えるが年率換算で3%未満に過ぎず、世界の経済成長の平均は4~5%なのに3%が目標では情けなさすぎるということらしい。

 そうでなくても現在の金持ち優遇政策では10人のうち9人は変わらず1人だけが1500万円増える政策だと揶揄される声もある。

 また日銀のインフレターゲットが年率2%なら実質経済成長率は差し引き1%となり、1%ならこれまでも達成してきた数字と何も変わらず、今回の目標は実は何もしない宣言として受け取られかねない数字なのだという。
 
 つまり絵に描いた餅どころか、餅の絵さえ描けていないのが今回の経済戦略のようである。

 この半年間、期待感だけ先行して円安や株高が先行してきたが、どうにも中身が伴わないのが見えてきており、期待感が高かった分だけ非常に危うい状態になってきている気がする。

 しかも元に戻るだけならいいが、財政出動した分だけ国債残高は増え、長期金利まで上昇していて、既に同じ場所には戻れなくなっている。

 発足した当時から政権奪還に浮かれた危うさをこの政権に感じていたが、やはり、そろそろメッキがはがれつつあるように見え、目前の参議院選挙さえ先行きが危うい状態になっているのが現状のようだ。

 ただ、政局的な視点で現政権を批判をするのは簡単だが、アベノミクスの崩壊は日本の崩壊にも近い意味があると感じており、どうにか最悪の状態だけは避ける手を打ってほしい思っている。