マーチ輸入開始は日本経済界の激震

 ちょっとウケウリのテーマだが、これは驚くべきニュースである。

 日本の日産自動車が国内販売するマーチをタイの工場生産のものに切り替えるとの発表があった。

 つまり輸入することになった。

 マーチといえば低価格低燃費がウリの小型大衆車であるが、それが国内生産を諦め海外生産に切り替えるというのは日本の経済界にとって非常に意味が重い。

 これまで日本の産業を支えてきた自動車産業が国内市場でも国内生産では競争力がなくなったということである。

 冷蔵庫や洗濯機などのいわゆるシロモノ家電は結構早くから海外生産が始まっていて国内に製品の海外生産のもの切り替わっていたようだが、自動車は国内需要の下支えもあって輸出は減っても、国内市場分は自国生産が続いていた。

 しかしとうとうそれも、海外産製品に市場を奪われる時代がやってきた。

 タイで生産すれば輸送コストを加えても日本国内で生産するよりコストが安いということである。

 しかも元々価格の安い大衆車にも関わらずである。
 それだけ日本人のコストが高いということになる。

 派遣切りなどで話題になった自動車工場での契約社員なども給料は決して高くなかったはずだが、それでもタイの生産コストに比べればはるかに高かったことになる。

今後日本では生産しないで、タイで生産するなら「日産」ではなく「泰産自動車」だなどと冗談をいっている場合ではなくなった。

 しかもこの流れは恐らく自動車だけに留まらないであろうというのが今後の経済の止めがたい流れであることは間違いなく、日本の経済の空洞化、産業ごとの海外移転の本格的に始まりを告げるのがこのニュースのような気がする。

 それもこれも先日書いたように、人口減少による市場縮小が大きな原因の一つであることは間違いなく、経済界の必然的反応なのである。
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 果たして5年後の日本の経済界はどうなっているか?考えるだけでも恐ろしい。

 日本のセンセイ方も目先の消費税をどうするかなどと小さなテーマを論議している場合じゃないような気がする。
 日本の産業がみな出て行って「そして誰もいなくなった」では、どんな高い税率でも税金を取ることができないのだから。。。
(アガサクリスティで締めてみました)



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